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大手出版社をある理由で早期退職したフリーの校正者となった興梠に、自費出版の原稿の依頼がやってきた。
タイトルは「縄紋黙示録」、作者は黒澤セイとなっていた。
内容は縄紋時代にタイムスリップしたというようなもの。
なにやら胡散臭いと思いながらも引き込まれていく。しかも、貝塚で発見された人骨の秘密も含まれていた。
興梠は縄紋時代に詳しいが、出来るなら関わりになりたくない昔の同僚の一場に手伝いを頼む。
そして、原稿に出てくる場所を訪れてみたり、様々なことを解析していくが…
何やらこの原稿に関わってから、身近で妙なことが起こるようになる。
何が過去で現在で未来なのか…
そして、とんでもないラストが待っている…
歴史が好きだったら、もっと楽しめたかもしれない?
2025.1.12
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真梨幸子作品とは思えない話し。イヤミスじゃなかった。
やたらと蘊蓄が多い話は嫌いなんだけど、これは全然気にならなかった。むしろ、なるほどーってなった。
最後まで何が起こってるかが分からず、一気読みさせられてしまった。
むしろ最後まで読んだら、また何が起こってるのか分からなくなってしまった。
流石真梨先生です。
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どこまで事実かわからないが、
馴染みのある場所の歴史に触れていて興味深かった。
登場する資料なども実在するもので、登場人物と同じように検索したり、マップで登場人物達が訪れている場所を確認しながら物語を読んでみたら面白かった。
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真梨幸子『縄紋』幻冬舎文庫。
これまでに読んだ真梨幸子の作品の中では最長のミステリー小説ではなかろうか。
ボリュームの割りには、解ったような、解らないようなスッキリしない作品だった。歴史ミステリーなのか、ファンタジーなのか、ホラーなのか、今一ハッキリしない。やはり何時ものイヤミスの方が好み。
出版社で校正を担当していた興梠大介はリストラされ、フリーの校正者となり、住宅ローンの支払に怯える日々を過ごしていた。そんな中、興梠の元に自費出版と思われる黒澤セイが執筆した『縄紋黙示録』と題された小説の校正と校閲の依頼が入る。
黒澤セイの正体は、千駄木一家殺害事件の犯人の五十部靖子で、難解で不思議な内容に興梠は校正作業に苦戦する。
興梠は、元同僚の一場直樹の力を借りて、
『縄紋黙示録』の解読に取り組むが、身辺で異変が起き始める。
本体価格870円
★★★
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面白かった。
この作家さんは#猫で認識していて、小説を読むのは初めてでしたが、とても読みやすくほぼ一気読み。『縄紋黙示録』という自費出版予定の小説原稿をめぐってSFファンタジーなのかなという小説内容と現実のミステリっぽい展開が螺旋のようにつながっていってちょっとメタ小説ぽい感じ。なぜか途中無性に怖い怖い。宇宙レベルでスケールが広がったかと思うとすとんと話が現実に落ち着いたり、読んでて不思議な浮遊感のある小説でした。
ハハとかカカとかアラハバキが出てくる段で何か吉野裕子っぽいな~と思ってたら参考文献の筆頭でした。「蛇」読後の衝撃を小説にした感じ?
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作中に出てくる縄文時代、作中の表記に倣うなら「縄紋」時代の光景は興味深かった。
種馬でしかない少年たち、他の男性陣は去勢されて奴隷のような扱い、女性しかいない鳥居から先の集落、刻まれた入れ墨に込められたもの……教科書やジオラマなどで「植え付けられている」縄文時代の光景からするとびっくりすることだらけ。
絶対にそうではなかったと否定できない面白さがあるというか。
しかも、途中でSF的話も絡んできて、おおそうなるか!と、そのどんでん返しも面白かった。
一方で、現実の時間軸の話の方は、主役の視点が章ごとに切り替わるので、結局誰が主役なのか分からず混乱した。
殺人事件も起きるし、今の視点の人は犯人なの、犯人を追いつめる側なの、どっちなの。
そうなると誰に肩入れして読めばいいんだという感じで混乱した。
それでいて、いざ真相と動機があっさりしすぎていて、別の意味で混乱した。
縄紋時代の話と現実世界の落差が……
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縄文時代の話はどこまで真実か分かりませんが興味深く読みました。でも、現実の物語がよく分からないまま終わっていってしまった。結局何だったんだろうか?
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これはキツイ
最初はかなりワクワクしたが、途中からハテナが頭を埋め尽くす
筆者の言いたいことは特に無いかもしれないが世界観が伝わってこなかった
うーん、読み終えた今でも不思議な気持ち
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正直、イマイチだった。目次が可愛らしくて、読み始めは映画「ダ・ヴィンチ・コード」みたいで面白そうだと思ったんだけどな…。話に変化が無さ過ぎて、まるで平坦な道を歩いている感じだった。最後数ページで解決して終わり、で物足りないかな。
でも、縄文時代の事と作中に出てくる「縄紋黙示録』は面白いと思った。
縄文時代というと、私は土器の写真ぐらいしか思い出せない。作中にもあったけど、授業だとすぐ次の時代に移ってしまうので、これを読んですごく長い間縄文時代だったということに驚いた。そして縄文時代は奥が深い、深すぎる。途中からよく分からなくなってしまった。他の時代の事(都市伝説みたいな話)とかも出てきたので、授業を受けてるみたいで楽しかった。
『縄紋黙示録』は物語として読むには面白いと思った。ファンタジー要素もあるのかな?作中ではこれはとても危険な物。これを読むとみんな狂っていく。私は面白いと思った時点で作中では狂ってしまうのか?『縄紋黙示録』の作者を狂ったように崇めてしまうんだろうか?そう思うと怖いかも。
この作品、まともな人はあまり登場しない。みんなどこか変。
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やってもた、、
大反省
文庫本の新刊コーナーで平積みになっていて、
タイトルと装丁と厚みで即買。初めて読む作家?。
オビには”縄紋に隠された暗号を読み解け。地震、疫病、戦争ーーこれは小説か予言の書か。”と書かれていて、縄文ヲタに刺さる煽り。
で、読み始めて100ページぐらい?序盤で、なんか読んだことあるんか?とようやく気づき、ブクログの自分の本棚検索してみたら、読んでたわ。綺麗さっぱり忘れてたけど、
タイトルとか装丁とか宣伝が素晴らしい割に、内容がいまいち(個人的な好みの話)の書籍、書籍だけでなく、映画などもイマイチの作品は、なんせ綺麗さっぱり忘れてしまうので、ちょっと時間をおくと、またもや釣られてしまう。まあ、書籍よりも映画のほうがヤヴァイので、過去に一番ひどかったのが、ホラー映画『リバイアサン』、これ、何遍みてしもたことか(見たくはなかったが、笑)。レンタル時代で、しつこくレンタルしてしまって、自分のアホさに悲しくなった。もちろん、DVD購入時代になってからも、同じDVD買ってしまったりとかねぇ、、アホじゃの。デジタルDLになってからは、履歴が出るので、そういうのはないが。ありがたいのか、ありがたくないのか、、自分で考えないのでボケがススム君。
結局、望まぬ再読をしてしまったが、感想は全く変わらず。
色々詰め込みすぎてぼやけたラノベ猿の惑星。竜頭蛇尾ながら、まずまずエンジョイできた。確かにイヤミス。
まずとっかかり、ユヴァルの『サピエンス全史』のあらすじじみた話ではじまり、すべてどこかで読んだ小ネタばかりだが、それも素人自費出版の原稿という体裁なので、そういうのもアリなんだろうか、と読み進む。読者にはすぐに犯人の目星がつく殺人事件、性根の腐った獄中のジャンキー殺人犯、読むと感染する狂気、なぜか入れ込んで洗脳される人々。まあ、かなり嘘くさい。
まあ、歴史的な部分は歴史書でもないので好きに書けばいいとは思うが、誤解の多い狂った箇所と現時点の定説がまぜこぜになっているので、妙に自分が校正している気になって、イラっとしてくる(それが狙いか?)登場人物があまりにも物知らずで、フィールドワークに出て狂ったように(狂ってはいるが)エキサイトしたり驚くのが興ざめ。自費出版の校正校閲というのはウィキペディア頼みなんだろうか、と、ぞっとした。ここが一番怖かったシーンではある。ともかく、日本の縄文やら日本の神々の話、まつろわぬ民の話、カニバリズム、ウイルス、失業問題、ネット依存、太陽嵐やガンマ線バースト、邪馬台国ミステリ、江戸ミステリ、アラハバキと盛りすぎて、しかも全て、どっかで読んだ話に、逃げ道付きで無理のあるトンデモ説なんかものせることで、作中でこの『縄紋黙示録』の安っぽさを醸し出している。これはもしかしたら、北島マヤが大根役者を演じるような、そういうことなんだろうか。だとしたら、大成功だと言える。ラストは私の好みではないし、読了後に後引くほど気になることもない。
読み終わって、最後に参考資料を見てみると、やっぱりなという感じ。ただ、パット・シップマンのインベイダーズ(The Invaders: How Humans and Their Dogs Drove Neanderthals to Extinction)など、2、3参考にしたか?と目星をつけていた書籍は見られなかった。
こういうこと(ダブリ)をしないためのブクログなのに、
使いこなせてないな、と
大反省であった。
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最近YouTubeで縄文時代の都市伝説の解説を観たばかりだったので、都市伝説的目線で読み進めた。
YouTubeで、この世は疫病戦争天災滅び、、そして再生、その繰り返しだと言っていた。アトランティスやムー大陸が例。まさにこのお話と被るところがあって興味深かった、、そして現実世界でもまさにコロナ、戦争、、その次は天災、、?
実際にお経にもこの滅亡と再生について書かれてあるとか、、。
神話と歴史と宗教について、殺人ミステリーとして楽しみながら学ぶことができて良かった!
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とりあえず長編が読みたいという欲求から読み始める。グイグイ引き込まれるというよりはなんとなくヌルっと読了。奇書…なの?よくわかんないけど妙に嫌いになれなかったのは縄紋時代という歴史に感じるものがあったからなのかなと。
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私にとって縄文時代を題材にした本は3作品目!
そして真梨幸子さんの作品も3作品目!!
今回の縄文時代は雑学みっちり系!!!
原始から現代まで続く謎の信仰
世界滅亡の危機!?
東京都内で起きる謎の殺人事件と原始の時代の繋がり?
主人公の校正者、興梠の下に自費出版予定の小説『縄紋黙示録』の校正依頼が来る?
自費出版である事と、題名からトンデモ小説かと訝しんでいたら、物語に惹き込まれてしまう・・・
そして、興梠の周囲で起きている未解決の殺人事件が物語との謎の繋がりを示して来る?
太古の神、アラハバキの謎を知る時、現在と過去と未来は横一線に繋がる!!!
作中の興梠達が縄紋黙示録に惹き込まれるように、本作の読み手を引っ張るチカラは半端じゃない!!!
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不思議な終わり方だった。
結局は犬のマロンちゃんがアラハバキ?
もっと縄紋時代(本は未来かも)の描写を読みたかった~
ついこの前、同じ男女逆転ものの「パワー」を読んだばかりだったので、デジャブ感もあるが、日本の古代、文明の始まりまで遡っていく謎解きが面白かった。
本文に出てくる神社や土地は全部辿ってみたい。
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歴史的な雑学がいっぱいで読みすすめるのが個人的にちょっと難しかったけど、続きが気になってするする読んだ