生物にとっての善悪とは?
2024/09/10 08:48
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投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
知念実希人の「バイオホラー」という位置付けの本。
いわゆるミステリーとはちょっと違う作品。
もちろん、ホラーとしての用をもミステリーとしての要素も秀逸であるが、「生物にとっての善悪とは何か」という哲学的な問題も考えさせられた一冊であった。
人によって好みは分かれると思うが、この種の本としてはイチオシとしたい。
想像以上にヤバすぎ…!!
2024/03/25 13:23
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投稿者:なっつん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー好きにはたまらん1冊!
知念さん初のホラーと聞いて購入しました。
もう最後までドキドキしっぱなしでしたよ!途中○○から○○までの推測がかなりヒントになってて…そこから物語が急変にヒートアップしててもうたまりませんでした!!
いつも思うけど、やっぱミステリーって何回も読んで自分で理解するのが1番!
知念さん初のホラー。
読んでみる価値はあると思います!
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーかなぁって思いながら読み始めたけれど、ヒグマの食害っぽい、からの様相が二転三転し、ラスト「えっ」ってやられた感があります。
禁足地で複数の工事作業員が行方不明に。ヒグマによる被害かと思われたが、錯乱状態の少女を山で保護したことから怖い方面へ。そして主人公の女医さんが戦闘モードへ。
いやはや、内臓と腐乱死体の続出でした(笑)
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黄泉の森はアイヌの人々が恐れた禁忌の場所。侵入すれば『ヨモツイクサ』になると言う。
リゾート開発の為に作業をしていた作業員が、突如行方不明となった。7年前に家族が神隠しで行方不明になった外科医の茜は、作業員の事件が自分の家族と類似している事に気づき、調査に加わるが…
キャッチコピーにもある通り、バイオホラーでかなりグロかったです。ホラー苦手な私ですが、先が気になって一気読みでした。
ヨモツイクサとは?誰が真犯人なのか?
これに辿り着いた時、鳥肌立ちました。まさかの展開で、中々の衝撃でした。
あのラストもまた衝撃で、本当の意味でバイオホラーでした。
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バイオホラーという触れ込みだったので、一体どんな話だろうと思って読みました。
怖いのかなと思っていたけれど、ジェットコースターに乗るような爽快な(私は、ジェットコースターは怖くて乗れないのですが)怖さでした。
とある村で100年前、少女ハルが嫁に行くのだと騙されて神の生贄にされヨモツイクサという怪物のえさにされます。
そして100年後、佐原茜34歳は道央大学医学部付属病院で働いています。
茜の家族は7年前、姉の佐原椿と両親と祖母が突然家から蒸発していて、美瑛町の一家神隠し事件とされています。
姉の椿は刑事の小此木と婚約中で妊娠中でした。
そんなある日、工事の作業員6人が消えるという事件が起こります。
羆の仕業と思われ、猟友会が駆り出されます。
羆撃ちの名手鍛冶誠司は妻を羆のAS21というコードネームのアサヒに生きながら喰い殺されています。
それを目の当たりにしながら助けられなかった鍛冶は、アサヒを自分の手で撃つことだけを考えて20年間を生きてきました。
そして茜は小室紗枝という卵巣成熟奇形腫の17歳の女子高生の手術をしたことから鍛冶と小此木と共に山の中へと羆を追いかけます。
そこで三人がみたものとは、それこそがヨモツイクサでした。
以下、軽くネタバレ含みますのでこれから読まれる方はお気をつけください。
7年間、茜が求め続けた家族の神隠し事件の真相。それはおそらくヨモツイクサの寄生によるものでした。
でも、ヨモツイクサが人間に寄生するには人間の協力者『ベクター』が必要なのです。
『ベクター』は一体誰なのか。
三人とヨモツイクサとの戦闘場面はハラハラして人情に訴えかけるものもあり、最高に面白かったです。しかし『ベクター』は一体誰なのかが一番気になりました。
最後の真相は何となく予想していたことが現実になったと思いました。
ヨモツイクサは○○ですが、私はハエとゴキブリが大嫌いです。
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かなりの人数死んだね。グロいのは平気なんだけど、あまりありすぎてちょっと疲れた。
なかなか理解するのに大変だった。
これは映像化されたら、面白いと思う。
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未知なる生物との出会いはワクワクするものだと思っていたが、これは違う。ワクワクではない。明らかに得体の知れない何かによる殺人に、いつ巻き込まれるか分からない恐怖感。怖いもの見たさの感覚で読了。
主人公:茜は自ら危険に足を踏み入れる。私なら絶対に行かないがな。無惨に殺されたくないもの。
家族が忽然と消えた過去を持ち、その理由を知るために何でもする茜は逞しいが、並外れた体力や精神力を持っていてちょっと人間離れしている。
読み終えた今は納得。そういうことだったか。
死んで行った皆さんは無念だったろうに。生きたまま〇〇を〇〇されるなんて想像したくもない。おぞましい。
遺伝の水平伝播や成熟奇形腫の話は本当にありそうで、昔からの言い伝えという一見非科学的な話が一気に真実味を帯びてきた…と言うか、本当にありそうで嫌だなぁ。
本書の「その後の世界」がどうなったか…これも考えたくない。
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読み進めながら、超絶好みの設定やーん❤︎とワクワクしちゃってたら、まんまとやられた!!
うおーん!伏線っっ!!そっちかよっっ!ズルいよーぅ!!
と、歓喜の雄叫びをあげつつ、奇妙な明るさで読了www
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もうすごい作品を読んでしまった。衝撃のバイオ、サイエンス、ミステリー、ホラーと言っても良いのでは?
映画好きの私にとっては「グリズリー」「遊星からの物体X」を思い出してしまいました。ヒグマとの闘い、謎の蒼い光、イザナミ、アミタンネ、恐怖、恐怖の連続『ムゲンi』を超えましたね。ラストのかってない衝撃の結末をそしてあなたも読んで恐怖を味わって下さい。
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ホラー作品なんで最初からグロいです。北海道は広いから現実的そういう禁忌的な場所があってもおかしくはない。知念先生の初バイオホラー面白かったです。
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プルーフ本。
ホラー苦手ですが引き込まれました。グロテスクな表現は多め。出来るだけリアルな想像しないようにしてました。ミステリー感もちゃんとあります。
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「あの山にある『黄泉の森』には地獄からやってきた怪物が棲んでいて、這入りこんだ人間の内臓を貪り喰うんだ。だから、決して入っちゃだめだよ。」
古くから街には、こんな言い伝えが存在した。
舞台は北海道のとある森。
アイヌの人々に伝わるとされる”おとぎ話“に纏わるものだ。
その森、通称「黄泉(よみ)の森」にリゾートホテルの建設が決まったところから物語は始まる。
地元民が恐れる黄泉の森で、建設作業員たちが惨殺されたのだ。
彼らが最後に目にしたものは、神秘的な“蒼い光”と“巨大な影”。
警察は、状況から巨大羆の引き起こした獣害事件と断定し、猟友会と共に討伐隊を結成。
事件解決に向けて奔走する。
猟友会に所属する凄腕スナイパーの鍛冶(かじ)は、自身の目の前で妻を食い殺した羆「アサヒ」こそが、この事件の元凶であると考え、主人公の佐原茜(さはらあかね)と共に「黄泉の森」に侵入し、復讐に燃える。
そこで見つけたのが、巨大羆「アサヒ」の死体。
アサヒの死体には、作業員たちが最後にみた”蒼い光“を放つ新種の生物が群がっていた。
その生物を調べると、驚きの真実に辿り着く。
「これは羆の起こした事件じゃない...」
確信しながらも、それが人なのか動物なのかわからないまま進む物語。
アイヌの人々が畏れた怪物、”ウェンカムイ(悪い神)“の正体とは。
そして、最後に待ち受ける衝撃の展開。
「なんか引っかかるな...」。
物語を読み進めていると、不思議に思う箇所が複数存在します。
それが全て最後に向けての伏線です。
物語を読み進め、最後20ページに待ち受けるのは衝撃的な真実。
「うそ⁈ほんとに⁇」
全ての線が繋がったとき、これまでの行動全ての謎が解けて、アッとさせられます。
著者である知念実希人さんの世界観が存分に現れた作品だと感じました。
事件の真犯人、あなたは当てられましたか?
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「残酷すぎる…どうするだこれ」読んでいる時の感想です。本当に救いのある場面がなくて残酷な話だって印象が常にありました。
だけど真相が明らかになった時はもう…
私は1章を読んだ際には、黄泉の森に住むヒグマと対峙し、悪い神の繋がりを暴いていくような展開だと想像していました。
しかし物語が進むとそれを裏切るような出来事が起こりました。そこから徐々にタイトルのヨモイツクサが何なのかが明らかになっていき、その生態があまりに不思議な存在だったためので、好奇心が沸き立ち、飽きることなくスラスラ読むことが出来ました。
3章の女神の降臨を読み始めた時は、勿論、登場人物の危機にハラハラしましたね。しかしそれよりも、ヨモイツクサの存在が形を成していく事で読者の私はサスペンスで起こるようなドキドキでは無く、「こんなの無理やん」という絶望に近い感情がひしめいていました。更にはヘクターの正体も察しが着いてきて…絶望×絶望みたいな感じでしたね。もうこの作品、残酷すぎて…笑
そしてついに決着!真相が全部明らかに!
…ここで言葉を失いましたね。ショックが積み重なっていた所に、エグいのをぶち込んで来ました。
読了後は、エグいとかやばいという陳腐な言葉しか出ません。
不思議→好奇心→絶望→絶望→絶望→衝撃→恐怖恐怖恐怖……
ぶっちゃけると結末を読むまでは描写が生々しく気持ち悪い印象(良い意味)はありましたが、そこまで怖くない作品だと思ってました。しかし今では本当に背筋が凍る思いです。
なんてものを書くんだ!切にそう思いました(良い意味で)
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バイオホラーはあまり読まないジャンルだけど、面白かった!
途中、グロい描写にオエッとなりながらも、ハラハラドキドキしながら一気読み。
自然や神への畏怖の念を改めて抱きつつ、立ち入ってはいけない領域は本当にあるのかもと思った。
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前半は、ワクワクしてページを捲る手も止まらなかった。でも、ヨモツイクサの正体とか、非現実的な生物になかなかついていけなくなった。後半の戦いのシーンとかも長いなと感じてしまった。主人公の性格を好きになれなかったことも原因かも…
あと、少しグロめ。胎児の顔付いているのも想像したらこわい笑
それでも、ラストの展開は衝撃的でゾッとしました。
知念さんの小説、中学生の時は大好きで、読み漁っていたのに、最近はあまりハマらない作品が増えてきて悲しい。本の好みが変わってしまったということかな…