BOSSY みんなのレビュー
- 著:N・R・ウォーカー, 訳:冬斗亜紀, イラスト:松尾マアタ
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:新書館
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紙の本
恋に落ちる二人
2023/05/27 05:47
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
思っていなかったくらいの甘い恋の話だった。
マイケルとブライスの二人は
名乗りもせず、「割り切った私情抜きの関係」から始まる。
でも…読んでいくうちに出会いからだよね!って思ってしまうような感じです。
お互いの名前とか、仕事のこととかがわかるまで170ページも費やしている。
なかなかのものです。
でも、もうその間には二人は気が付かないうちに
著者紹介に書いてあるとおり「恋におちるところ」が描かれている。
お互いのことを知って、恋であることを認識して
永遠の愛を誓う未来を掴む話なのだ。
二人の間にはすごい葛藤はない。
すでにお互いにカミングアウトは済ませているので
その点での親との問題はない。
マイケルの両親はからりとブライスを受け入れたし。
(笑えるところだったけど)
ブライスと父ホテル王との間は父子関係としてちょっと複雑だし、
この父が二人の間に爆弾を落とすのだけれど
父が思っていたよりもきちんと対応したので…。
とにかく、かわいい恋の物語なのだ。
そうか、君たち20代だったねと…溜息ついてしまったくらい
きらきらとした感じなのです。
(目がハートだとか、マイケルの上司に「恋人」って言われてきゅんきゅんしている二人とか)
身体の関係から始まっているのでそういう描写はしっかりあるのですが
一番きゅんとするのはソファでマックスを抱えるシーンなんですよね。
うん、恋に落ちている二人だ。
海外ものにしては珍しくリバがないこと
(上下固定)
同性愛(あるいはカミングアウト)に関する葛藤がないこと
(ブライスの父子関係の問題はそれとは別ものなので)
わりと物語に湿気がないからりとした風を感じました。
ふと「これがオーストラリアだからか」と思ったりしたしだいです。
(いやオーストラリアのM/Mはこれが初めてだと思うので
断定はできないけれど…単なる作者さんの作風なだけかもなので)
とにかく、湿気のないからりとした甘い恋物語を堪能させていただきました。
タイトルのBOSSYってどういうことだろうって思っていたのですが
それもなるほどな感じだったですね。
二人の恋にこれからも幸あれ。
この作品の一番の問題は…お値段かな。
ページ数が400越えとはいえ
文庫サイズで1500円オーバーはお気軽にって感じではない。
個人的には買って後悔していないですが、ためらいがないわけではない。
たくさんの人に読んでもらいたいと思うので、
もう少しプライスダウンしていただけたらとは思います。
海外ものもっと読みたいですしね。
☆4.5
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