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投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
柔らかい絵が金子みすゞの優しい詩にすごくあっています。こんぺいとうのゆめが1番好きでした。絵の吹き出しもかわいいです。
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著名な詩人金子みすゞの詩・数編が、見開きで掲載された絵本です。
シリーズで5冊ありますが、ここでまとめてレビューします。
柔らかいタッチで描かれた、みすゞさんを模したと思われるキャラクターと、動物たちが、詩についてごく簡単に解説したり、読みを深める質問を投げかけたりしています。なお、「みすゞさん」は始終黙って詩の世界を見つめているように描かれています。「みすゞさん」が我が物顔で解説せず、見守るような微笑みでい続ける姿は、とても自然な姿に見えました。
絵や解説・発問のフキダシについては、クジラがナマズのような形状をしていたり(これは特に気になりました)、詩の内容とズレがあるなど、挿絵として適切か首を傾げるものもありました。特に、その詩の中心であるはずの悲しさや苦しさをあまり考えさせないよう意図したのでは、と見られるものもあり、読者(子どもたち)への配慮をしすぎるあまり、作品の味を濁らしている感さえありました。
しかし、金子みすゞさんの詩を初めて体験する上では、充分すぎるほど素敵なものとなっているように思われます。とくに年齢の低い子どもたちの”出会いの一冊”として、安心感のあるシリーズでしょう。
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最後のところが好き。幸せそうな感じなの。(M6)
また絵で借りてきて自分では読まず。
魚は可哀想か?
鯨法会なんてあるんだなあ。
しみじみしたり、あるあるってクスリとしたり。
「ああこれって、みんな違ってみんないい、の人か。」(S9)
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金子みすゞ
みえぬけれどもあるんだよ、
みえぬものでもあるんだよ。
わたしは子どもでいちさいけれど、
ちいさいわたしのこころは大きい。
みすゞの作品は、心にひびくやさしさがある。とても小さなノミの涙みたいなものを描きながら、ふとそれがすごく膨大なものに感じられる。小さいからこそ大きいのだ。そのようなサクヒンガみすゞであり、これこそが詩だと思う。
それでわたしのさみしいは、
何をもろうたらなおるでしょう。
なぞ
青い海の青い水、それはすくえば青かない。
夏の昼の小さい風、それは、うちわですくえるよ
みすゞの視点は、とても穏やかで温かい。そして、ワクワクさせる。