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巻頭のカラーページからヤバい表現を入れてくるね、この作品は。どうしてこれでアウトに成らないんだ……
話を戻して中堅戦の後半戦、無茶苦茶な能力を持っている渋谷尭深の新次元「ラス親の“収穫の時”」とは随分恐ろしい話だ。理論上は天和国士無双を無限ループ可能とかどういう事なの……
ただ、明確な脅威があればそれを封じる為にそれ以外の面々が協力体制を敷くのは定石なわけで
むしろこの卓における不安要素は徐々に不調の色を濃くする久の腕
いくら悪待ちが得意と言っても、意識を奪われる程の痛みと戦いつつ慎重な試合運びとか簡単な仕事じゃない
本来このような悪状況は避けて良い筈の局面
不本意な悪待ちは逆境と言えても、自ら突き進む悪待ちはもはや自傷行為と変わらない。清澄の部員が久を案じ、更には憧まで違和感を覚える程の痛みとか誰かに助けを求めても良い代物
けど、そこまでの痛みだからこそ、久が思い起こすのは自分の成り立ちか
運の悪い賭けで良い結果を引いてきた久。その全てを運勢に拠るものではなく、自分の努力も在ったのだと認められたのは極限の痛みを味わった成果と言えるか
…それでもやはり骨折の痛みを堪えて対局するなんて悪待ちと言うのも憚られる悪の気もするけども!
最大の危険人物が封じられ、その次の要注意人物は対策に注力。そういった状況になればその後の運びは大人しいもので
終わってみれば結果としてはそれ程大きな変動はなかった感じかな
そうして訪れる副将戦、和の出番。そこまでオカルトが飛び交う対局にはならない気がするけど、普段は他者を気にしない和でも自分に掛けられた重圧や望みを気にしないでは居られない筈の状況
過去回想と合わせ、この局面が和にどのような変化を齎すのか楽しみだね
……それはそれとして、和って手牌見えて無くない…?てか意図せずぶつかって倒したりとかしないの…?