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え?、これで終わりなの?
と戸惑う終わり方。原作を知らないので読み終えてアタフタしてしまった。
スカーレットは、どうしてそこまでアシュレに執着したのだろうか。
レッドバトラーの方が全然よかったのに。
強く美しく強い女性だけど、下巻は周りを巻き込んで少なからず不幸にしていく様が強く、失望してしまったなぁ。
一番悪いのは弱いアシュレだったかな。
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スカーレット目線で一人称で書かれた”風と共に去りぬ”
しかも著者がスカーレットから多大な影響を受けたと自認する林真理子とくれば面白くないわけない。
さくさく読める、けど、後半につれボニーは落馬して死ぬし、メラニーも死んじゃうしレットは去っていくし悲しいことばかりで読む進むのが辛かった。
南北戦争やKKKの問題もさらりと触れてあった。
二番目の夫や最初の夫チャールズとレットの子と28歳で3人の子どもを産んでたのね。
アシュレや二番目のすエレンから奪ったフランクがKKKに入ってたといのも細部は忘れてたわ。
スカーレットといえばヴィヴィアン・リーだし、レット・バトラーといえばクラーク・ゲーブルしか考えられない。
ほんとにこの小説にためにこの映画の為に生まれてきたようなふたりだとつくづく思った。
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マーガレット・ミッチェルの名作『風と共に去りぬ』を、林真理子さんが一人称小説にアレンジした作品で完結篇。
敗戦により財産や家族を失い一気にどん底へと落ちたスカーレット。
その日食べるものにも困る様な生活でも彼女はめげない。
物語の背景に南北戦争や人種差別など重いテーマが盛り込まれているが、スカーレットの自由奔放さがそれを上回り軽やかに読み進める事が出来た。
幼い頃から恋焦がれて来たアシュレと、野心的な異端児、レット・バトラー。
二人の男の間で揺れ動く恋心も読みどころ。
最強にして無双、スカーレット・オハラここにあり。
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生き抜いてみせる。何があっても。
強くたくましく、大黒柱なスカーレットなのに、だれもそうは思ってくれない。
古い価値観をぶっこわそうとする事は、誰からも批判され、嫌われる。
本当に自分の事を理解してくれている人の事は、信じられず、嫌っている。
そうなりたい像から、程遠い。
めっちゃ子ども
良いところないけど、それでもスカーレットに惹かれる。病んでしまいそうな自分を律して
『私はスカーレット』と言い切るその強さ。
物語の終盤は、グレーの世界にいるように感じ。まだ28歳のスカーレット(!!)のその後が心配だけど、でも絶対生き抜いて行くんだろうなって思わせてもくれた。
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林先生は、スカーレットにこんな話し方をさせるのね、なんて思いながら読みました。
スカーレットの若さを考えると納得!
今度は『風と共に去りぬ』、昔の慣れ親しんだ役で読み返したくなりました。
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原作は、読んだことがなく、うっすら内容を知っている程度で読み始めた。自分が大好きで、何もかも思い通りにならないと気がすまない、なんて憎たらしい主人公なんだろう! でも、読み進めるうちに、彼女の強さと傲慢さが、どんどん魅力的になりスカーレットが大好きになった。
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スカーレットの「自惚れ力」「圧倒的な生きぬく力」「欲しいものを欲しがる力」の高さが清々しくて、惚れた。
こんなに真っ直ぐに自分を信じて、自分自身を生きられる人が、果たしてどれだけいるのか。目の前のことと、自分にとって本当に大切なことに集中して生きられる人が、どれだけいるのか。
なんかもう、眩しいのである。
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マーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」を、スカーレットの一人称視点で再構成したもの。
南部が南北戦争に負けてから、再婚、レッドバトラーと再再婚したスカーレット。
陰になり日向になりスカーレットを愛し、助けてくれた、メラニーが死に、ようやく、レットへの愛を認識したスカーレットだったが、レットは、冷たくスカーレットの前から、姿を消した。
もう一度必ずレットを手に入れる。そのためには、どうしたら良い?
彼を失うことを思ったら、頭がどうにかなりそう。
だから「今は考えるのはよそう。明日ゆっくり考えよう。明日は明日の風が吹くのだから」
姉からマーガレット・ミッチェルの「風邪と共に去りぬ」を誕生日プレゼントに貰い、ひたすら読んだ高2の秋。
思えば、あの本が、私を読書好きにしてくれたのかも知れない。
奴隷解放や女性の地位なんか、そっちのけで、レットバトラーとスカーレットが、この後、どうなるんだろう?と、そればかり想像を膨らましていた。
林氏の書く、スカーレットは、私が思っていた女性と少し、違っていたので、戸惑いもあったけど・・
1991年にアレクサンドラ・リプリーによる続編「スカーレット」が発売されたが、私が想像していた内容と違っていたなら・・と、怖くて、読めなかった。
そろそろ、読んでみても良いかな。
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スカーレットの16歳~28歳までの人生。長かったが飽きずに読了できました。スカーレットの生き方も、もちろん面白かったのですが、私は当時のアメリカの様子、特に南北戦争で受けた市民や、町の影響が詳しく書かれていて、とても興味深く読ませてもらいました。そしてスカーレットのわがままな部分にイライラし、レットに対して感情の現し方の不器用さに残念に思いながらよみました。最後スカーレットがあそこまで意地をはらなければ、もう少し心地良い終わり方だったのではないかと思います。
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下巻。
イヤッハー!と変な叫び声が飛び出そうになるくらい、なりきりスカーレットはとても楽しかった。
スカーレットの高慢さ。いきなりブチギレたり、その場の思いつきで略奪愛したり、アシュレは自分を愛しているのだと身勝手な妄想を繰り広げたりする。(とはいえアシュレも、欲望と理性の狭間で時々罪な言動をするのが悪い。)
敬愛する「お母様」という楔がなければ倫理観はぶっ壊れていて、タラのためにレットの愛人にもなることも覚悟し、商才ありすぎて夫の反対も聞かずお金稼ぎに邁進する、破天荒なスカーレット。
しかし、大切な母を失い、20そこそこで家族全員を養わなければならない重圧に耐え、もう二度と飢えないという悲壮な決意をもって、絶望の淵から何度も這い上がり、逆境に立ち向かう強さには、感嘆しきりである。
「さぁフランク、潤んだ私のエメラルドグリーンの瞳を見るのよ!」
というスカーレットの台詞がめっちゃかっこよくて、トンデモ続きのストーリーの中でも屈指のトンデモ場面なのだが(金のために妹の婚約者を誘惑している)、フランクだけじゃなくて私も落ちた。
それに本作、ナレーションがとても良いの!
普通に本で読んでも楽しいと思うけど、オーディブル推奨作品。
学生時代に一度目を大久保・竹内訳で読んだときはよくわからなかったレットバトラーの魅力を、大人になってから鴻巣訳を読んだときにはすごく実感したものだが、ナレーター本泉莉奈によるレットバトラーは最高だった。なんで女性ナレーターでこんなにセクシーなの?
「俺は今、本気で君を自分のものにしたいと思っている」
「俺のプロポーズを受けてくれ、スカーレット」
「さぁスカーレット、イエスと言え」
レットの強引なプロポーズにはニマニマしちゃう(ちなみに、2番目の夫フランクの葬儀の日のプロポーズという、これまたトンデモ場面)。
その捻くれた、揶揄と侮辱を絶妙に絡めてくるために直情的で単純なスカーレットにはなかなか伝わらない純粋な愛情には、その後の展開を知っていても「そろそろ気づけスカーレット!!このおばか!!」と思ってしまったり。
もう本当、スカーレットは救いようのないおバカなんですね。。。
おばか!スカーレットのおばか!短気は損気だよ。
決定的にすれ違ってしまう前に、レットの想いの深さや寂しさに気づき、伝えてほしかった。
読み直したら鴻巣訳の『風と共に去りぬ』の感想にもバカバカと書いてたわ。
いや、そんなとこも含めて、大好きだけどねスカーレット!
あぁー、そうそう、一人で出かけて襲われそうになったスカーレットを責めるのは本当にお門違いだよね。襲う奴が悪いし、男らが仕返しに行ったのもスカーレットの意思じゃないのにその責任まで押し付けるとかヒドイ。そこは怒ってもいい。