投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
子ども向けの憲法の本は多くあるけれど、「憲法とは何か」「なぜあるのか」についてしっかり説明されているものは多くない。学校の授業では理解しにくい法の意義や他法との関連について説明されている貴重な本。平和主義との関連で国際法まで触れられているのもよい。
「尊重」「責任」「義務」「捕虜」など説明文に出てくる用語の説明はないので、小学校高学年以上向け。学校で公民を習い始めてから読む方が良い。また、知らない用語があれば大人または他書で補う必要がある。
マンガ→簡単な説明→詳しい説明という構成になっているので、マンガのみや簡単な説明まで、といった読み方のアレンジができる。たくさん読むのが難しそうな子供にはピックアップして紹介するとよい。
前後にしっかり説明があるので誤解は少ないと思うが、国家権力と公務員はイコールでないので、「憲法は公務員に向けたルール」は少々気になる。
参考図書やリンクの紹介があるのは便利だが、(図書は)どれも小学生には難しいように思う。
ワークシートが付属しているのも便利。しかし4章のワークは大人が手伝わないと難しいと思う。