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図書館で予約してから3ヶ月ちょい待ちました(笑)
所謂「観る将」的には、こういう日常ネタの方が親近感が湧いて良いですね。
とは言え、裏話もあって興味深かったです。
例えば
・将棋会館は東京、大阪以外に北海道にもある
・2016年12月より対局中の外出が禁止になった
・かつては将棋会館の対局でもおやつが出されていたが、平成の初め頃に廃止された
・杉本一門では「十八歳で初段、二十歳で三段」というノルマを課しているが、齋藤四段はどちらもクリアしていない
などなど。
他にも杉本師匠と縁のある棋士の話だったりとか、腰痛の怖さとか、秘かにABEMA師弟トーナメントでは練習をしていたとか…(笑)
個人的に印象に残ったのは、杉本師匠や兄弟子(齋藤四段)には塩対応と言われる藤井八冠ですが、2022年の棋聖戦第四局終了後の控室で弟子「が」師匠「に」話しかけていたことや、オフ?の面では「藤井君」「杉本先生」と呼び合っているというのがこれまた親近感というかほっこりしました。
最後の100話目なんて、師匠というより親というかパシリというか…w 何と言うか、師匠とか上司像も時代とともに変わるのかしら…と思いました。
さて、昨日(2024.6.19)は中座八段の引退局でしたが、これもいつかエッセイで書かれるのでしょうか。
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かわいい系エッセイ。表紙もかわいい系。
週刊連載ということもあり、短いエピソードがどんどん続いて100回分。各回のタイトルも興味深いのでさくさく読める。
何より、この少ない文量に情報や面白さを詰め込む師匠。地味に、いやとてつもなく文才がある。
自虐もふんだんに入るが嫌味なし。謙虚な姿勢とほっこりスタンスが爽快感と癒しのエッセンス。
藤井さんのおかげでネタは事欠かないかもしれないが、この人の本業はプロ棋士ではないか!
一流は何でもできるのか?はあ…(ため息)
自分は全く将棋がわからず、◯月のライオンも将棋シーンを斜め読みするレベルだが、AI分析や戦法の移り変わりなど、興味深い話題も沢山。
その人らしさが将棋の指し方にもあらわれるのも面白い(持ち駒を投入しまくって囲いを修復する「リフォームの杉本」という異名がクリーンヒット)。
弟子が史上最強棋士となると、どこかで悔しさや苛立ちが湧き上がるだろうに。師匠は嫉妬もない(書かれないだけかもしれないけれど)どころか、どこもかしこも弟子の活躍を喜ぶ姿に溢れている。さながら優しい親戚のおじさん…。
藤井さんにパソコンの操作法習ったり、買い物に行けば必ず目立ってしまう弟子たちのために自分でごはんを注文したり。
そして弟子は弟子で将棋の話しかしない。
ほんわかしていたら、竜王戦が藤井聡太対伊藤匠の同級生対決になった。タイムリー。
新世代にわくわくするけれど、師匠もどきどきだろうなあ。
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「藤井君の師匠」と呼ばれる杉本八段が、天才を弟子に持つ師匠の複雑な胸の内をユーモラスに描くエッセイ。
自らも棋士でありながら、本業の方よりも「藤井さんの師匠」として有名になったことをクスリと笑える自虐的なユーモアで包んで描く日常。藤井さんとの師弟関係も見どころ。
「ゆっくり追い越されるのではなくて、気がついたら抜かれている。私がまさにそうなのだが、負かされる悔しさは頼もしさで相殺され、まんざらでもないのだ」という師匠の思い、まさに親心だな〜。
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藤井聡太八冠の師匠・杉本氏による藤井さんや弟子たちの話、ご本人が尊敬するベテラン棋士の話、将棋の話、女流棋士の話などを、物腰柔らかくあたたかく綴ったエッセイ。
ちょっとしたことだけど、将棋のことはあまり分からない私でも棋士の世界を垣間見ることができて新鮮。藤井さんにお年玉をあげるべきかどうかとか、バレンタインにもらったチョコの話とか、門下生の話とか、ほっこり読めて面白かったです。
杉本さんを師匠に選んだのは藤井さんで、また藤井さんの師匠になりたいと杉本さんの方も思っていて、なるべくして師弟関係になったのだなぁ素敵だなぁと思いました。
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あのお弟子さんのエピソードはもちろん、他のお弟子さんやご自身のことが楽しく、時々自虐的に書かれている。
私は将棋に関しては全く無知で、駒の読み方すら知らないくらいなので、お弟子さんが強すぎてどんどんタイトルを獲得していく心境は複雑なのではないかと単純な想像をしていたが、杉本師匠の文章から藤井さんの才能は将棋界の大事な大事な宝なのだとわかる。
ちょうど読み終わってスマホを開いたら、藤井さんが豊島九段とペアを組んで羽生九段・渡辺九段と対戦したニュースが出ていた。
藤井棋士と豊島九段の笑顔のかわいさに思わずにんまりしてしまった。
そしてそこでの藤井さんの肩書きにびっくり。
藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)!
な、長い!つ、強い!
そしてまだ21歳とのことで、今後の活躍がとても楽しみ。
将棋のルールを勉強してみようかな。
あっ!師匠の本なのに、やっぱりというか藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)への思いになってしまった。
こういうところは、師匠はつらいよ、ですね?!
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将棋の世界を知らなくても読んでみたくなるのは藤井聡太棋士の躍進が気になるからでした。対局の遅刻は電車のダイヤ乱れでも?自分の持ち時間が減る(入学試験より厳しいのでは?)、棋士のおやつタイムが注目され、叡王戦のスポンサーは不二家、介護施設で将棋を介した交流、棋士に必要なディープラーニング系将棋ソフトが動く高性能パソコンのことなど、対局外の話は、将棋を知らずとも共感できる話が多くありました。
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将棋のことは皆目分からないが、将棋界のあれこれを覗き見できた気分になり面白かった。自身も十分にすごい棋士なのに、自分の大変さは謙虚に、時には自虐的にユーモラスに語る。杉本さんのお人柄のよさが伝わる、読んで心地よい一冊。
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ユーモアあふれる文章。実力がない杉本さんに共感できる人が多いのも、この本からわかる。しかもユーモアがあるから、誰も気づけない。そのバランス感覚も素晴らしい。藤井竜王の師匠になるべくしてなられたのでは。
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「藤井聡太の師匠」である杉本昌隆八段によるエッセイ。
テレビで将棋に詳しくない人にもわかりやすくお話されていたのをお見かけしていたので、楽しく読み進めることができました。(将棋ファンならきっともっと楽しめるかと)
コロナ禍の出来事の記録という意味でも貴重なのではないかな、と思われました。
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将棋のことは知らなくても藤井聡太は知っている多くの人の一人です。その師匠でいるのはどんな感じなんだろうと思っていた。天才は素直で優しく、師匠はその才能に驚きながら自然体で接している。良い関係が伝わってきます。
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いまや将棋を知らない人にとっても広く一般認知されている、あの藤井聡太の師匠の記事がひとまとめになって書籍化、ということで、文春本誌で流し読みしていた部分も復習の気持ちで購入してみました。
真っ先に印象に残ったのは、彼の弟子がなぜ全ての栄冠を勝ち取ることができても、浮足立つことなく謙虚な姿勢を保てているのか。それは、一般人の目に触れない本人の家族の影響はもちろんとして、この師匠との日々の人間的な部分も含めての修行のたまものなんだ、という事です。
杉本師匠自体は将棋の技術に関しては、こと、あの弟子にだけは及ばないものの、それ以外の年輪を重ねたものにしか分からない普遍的な経験をお弟子さんの皆さんに伝える技術がとても高いのでしょう。ことばの数々から、棋士という特殊な職業に身を置くことの楽しさ・辛さをくぐりぬけて今ももがき続ける彼の、柔らかくも人間味のある風情が浮かび上がってくるような気がします、そんな彼を慕ってたくさんの人がその元に集ってくるのも頷けます。
作中では、杉本師匠は謙遜でおもしろおかしく書かれてはいますが、藤井聡太はただ1人で勝ったのではなく、それを後押しする彼の存在こそが今の藤井聡太を作った、といっても過言ではないでしょう。藤井聡太自身も師匠の存在を頼もしく思っているはずですし、これから先、この本の中で杉本昌隆氏が板谷進師匠の思い出を語ったのと同じように、彼の口からそれが語られる日に本当の答え合わせがくると思います。
まだまだ続く、ふたりのこれからの歩みが楽しみです。
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温かでユーモアのある人柄が滲み出る好エッセイ。いくら藤井聡太さんの師匠であっても、御本人の魅力がなければ、こんなにメディアに引っ張りだこにはならないと思う。藤井くんは、良い師匠に恵まれたな。
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お弟子さんの超人的な活躍により
すっかり有名人になられた杉本師匠。
TVで拝見し、素敵なお人柄だとは思っていましたが
将棋だけでなくかなりの文才もお持ちの方でした。
何より藤井君の活躍を我が子のように見守る眼差しは、どこまでも温かく
厳しい将棋界だからこそ、藤井八冠の誕生は
この師匠がいたからこそなんだろうなと
ひとり納得するのでした。
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軽く読むのには楽しいと思います。藤井聡太さんのことというより、棋士の生活や考え方が学べます。好きなことを仕事にしてる、そこに運の要素があまりない(言い訳ができない)という要素はなかなかハードだなと思いました。
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2人のスーパースター: 大谷翔平選手は投手と打者の2刀流、藤井聡太棋士は長時間棋戦と早指し棋戦の二刀流。盤寿、81歳は知りませんでした(^-^) 杉本昌隆「師匠はつらいよ」、2023.6発行。週刊文春連載、100編のエッセイ。さらっと読了しました。