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教養としてのシリーズの中で金利を特集している本
非常にわかりやすく平易に書かれていて、入門書としては最適
スワップ取引やイールドカーブなど、株式投資していると良く耳にする単語についても、その概要や重要性を明示してくれている
基本書はこれで充分かもしれない
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とても大事な内容な一方で、いかんせん文字だけで説明されると非常にわかりづらく理解するのに時間がかかった。数字は得意だったり、23冊、金利の本を読んだ後に読むと、1番良い気がした。結局わかりやすい本を買い直しました。
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当初元本額×(1+r)n乗=満期時の元利合計額
利率=n、満期までの年数=n
政策金利→(⇆)市場金利→その他の金利(預金金利、ローン金利・・・)
債券:国や企業がお金を借りるために発行する有価証券
★短期金融市場 マネーマーケット
コール市場:主に銀行を中心とした金融機関同士が短期のお金の貸し借りをする市場
レポ市場:主に債券を担保としてお金の貸し借りをする取引
★長期金融市場 キャピタルマーケット
債券市場:普通のお金の貸し借りと大きく違うところは、お金の貸し手としての投資家の立場を他の投資家に自由に譲渡できること。世の中の金利水準が上がると、債券利回りは上昇し、債券価格は下落する。
株式市場
イールドカーブ(利回り曲線):ターム物と呼ばれる特定期間の取引の金利は、水準はそれぞれ違うものの、相互に密接な関係を持ちながら変動し、位置関係を少しずつ変えながら動いていくようなイメージ。株価指数のようなものがない代わりに、代表的な特定の金利を使って金利の変動を表すことが一般的。
デリバティブ:派生商品、派生取引。普通のお金の貸し借りや株、債券の売買、為替取引といった一般的な取引から枝分かれして生まれた特殊な取引。
一般的な取引よりもはるかに大きな市場を形成。
金利スワップ:様々な形式の取引があるが、最も典型的なものは、固定金利と変動金利の金利部分だけを交換する取引。
景気と金利
景気が良くなると資金の借り入れ需要が高まり、金利を押し上げていくことになる。これが基本的な金利変動のメカニズムだが、近年は必ずしもそうではない。ひとつは、景気変動が非常に穏やかになり、景気がものすごくよくなるといったことが少なくなってきたこと、ふたつは、企業は手元資金を豊富にもつようになっていて、景気が多少よくなっても大きな資金調達ニーズが生まれにくくなっている。さらに日本では、少子高齢化の影響もあり国内市場の成長期待がしぼみ、企業は国内での設備投資を抑制し、投資の際は海外を優先する事例が増えている。海外投資は、外貨調達ニーズは高めても円の調達ニーズは高めない。
つまり、金利は経済活動の方向性に影響を受けることに加え、一国の経済にお金を借りてでも投資したい収益性の高い投資機会がどのくらいあるかといったことにも大きな影響を受ける。
金余りには、構造的変化と金融政策によって生み出される金余りがある。
金余りによる低金利化は、国による財政赤字の拡大と国債発行残高の増大を伴っており、表裏一体の現象が裏側にある。
金融政策の手段、オーソドックスなものは、日本でいえば、無担保コール翌日物の市場金利に誘導目標を設定する。コール市場は銀行間でお金を融通し合う市場。具体的には、銀行との間で国債などの有価証券を売買する。日銀オペ(公開市場操作)
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●YCC:Yeild Curve Control=日銀当座預金金利(短期)+10年物国債利回(長期)
という2つの政策金利を組み合わせる手法。
※それまではそもそも中央銀行が制御できるのはごく短期の市場金利のみと考え
られてきたが、現状の日銀は長期金利にも目標を設定して制御を試みている。
●金利スワップ:固定金利と変動金利の金利部分だけを交換する取引。
※固定金利は良い条件で常に手配できるとは限らないため、金利水準が低い間は
変動で借りといて、上昇機運が高まった場合は金利スワップを用いて固定金利化
●債権は安定資産=償還日には元本が変換されるから。株価のように数倍/数分の1
に変動しないため。※倒産リスクがある場合を除く。
長期的には上記のとおりだが、保有期間中に市中金利が変動(上昇)した場合は
短期的には大幅に価格下落リスクは有る。デュレーション。
●低金利持続の背景(先進国はいずれも下落傾向)
①構造的要因
潜在成長率(伸び代)の低下(資金需要の減少)、内部留保(+預貯金)の増加
による資金ニーズの減少、少子化により設備投資の対象が海外(=外貨需要)に
--->お金を借りてでも投資したい収益性の高い機会が減少している
②政策的要因
既に、異常な水準で”金余り”をしている
●物価成長率の予測
普通国債の利回りー物価連動型国債の利回り
●逆イールドの異様さ
銀行は預金(=短期金利)を活用して融資(より長期)で運用して稼ぐモデル。
長期金利>短期金利だから成立する。
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投資家や金融ビジネスマンとしての、教養ですね。決して一般教養レベルの話ではないので、全くの素人ではちんぷんかんぷんかもしれないです。
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金利について身近に感じることができるようになって少し理解できるようになった気がします。理解するまでには至らなくて、飛ばし読みしたところが多々ありますが。
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最初頑張って読んでいたけど、全く理解していない状態から読むにはちょっと苦しかった。文字が多め。個人的にはまず学び始めの一冊には図やイラストも少しは入っててほしい派なので、今の自分と合ってはいなかったのが正直なところ。
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ここまでかみ砕いてそもそも論から金利について勉強できる本は稀なのではないか。ビジネスの現場で計算はするものの、そもそもの仕組みについて理解が乏しかった。金融ニュースで出てくる専門用語がわからず、わかったフリをして読み飛ばしていた部分を気づかせてくれる。たとえばレポ=Repurhcase agreemen=買戻条件付き債券売買=債権現先取引 など。
金融周辺の各要素(債権・株式・市場・中央銀行等)の相互に関係しあっている。その関係性は、金利を切り口に見ると理解しやすくなる。基礎の部分をこの本で把握できるので、実際に変化が起こったとき、背景の推測もしやすくなるはず。この視座が少しもてたのがうれしい。
金利そのものについて言えば、一口に金利といっても様々な種類があり、期間によっても異なる。たとえば国債の期間ごとに異なる金利をつないだ線がイールドカーブだが、これが固定化されているものではなく、市場の動向を反映して生き物のように弾力的に動き続ける。この動的なイメージをもてるのが、この本のいいところだ。
本棚に置いて、参考書的に見ていきたい。