電子書籍
☆どことなく考えさせるお話☆
2024/04/30 23:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある雪の日、表を走り回って帰ってきた子狐の冷え切った手を握りながら、母さん狐は手袋を買ってやろうと思いついた・・・
夜になり、町に出かける途中で、母さん狐は、子狐の片手を握って人間の子供の手に変えた。そして、子狐に、町の帽子屋へ行って戸を少しだけ開けたら、人間の方の手を出して「手袋をください」と言うように、と教えた・・・
町に繰り出した子狐は、帽子屋を見つけ、戸を叩いた。帽子屋が戸を開けた拍子に差し込んだ光が眩しくて、子狐はつい狐の方の手を出して、「手袋をください」と言ってしまった。帽子屋は狐だと思ったけれども、出されたお金が本物であることを確認すると、黙って手袋を渡してやった・・・
帰り道、家の中から聞こえる子守歌を聴きながら帰った子狐は、母さん狐に「人間ってちっとも恐かない」と話した。母さん狐は呆れながら、「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやいて物語は終わる。
『ごんぎつね』でもそうだが、人間の本質的な良し悪しを、どことなく考えさせるお話である。
紙の本
☆どことなく考えさせるお話☆
2024/04/30 23:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある雪の日、表を走り回って帰ってきた子狐の冷え切った手を握りながら、母さん狐は手袋を買ってやろうと思いついた・・・
夜になり、町に出かける途中で、母さん狐は、子狐の片手を握って人間の子供の手に変えた。そして、子狐に、町の帽子屋へ行って戸を少しだけ開けたら、人間の方の手を出して「手袋をください」と言うように、と教えた・・・
町に繰り出した子狐は、帽子屋を見つけ、戸を叩いた。帽子屋が戸を開けた拍子に差し込んだ光が眩しくて、子狐はつい狐の方の手を出して、「手袋をください」と言ってしまった。帽子屋は狐だと思ったけれども、出されたお金が本物であることを確認すると、黙って手袋を渡してやった・・・
帰り道、家の中から聞こえる子守歌を聴きながら帰った子狐は、母さん狐に「人間ってちっとも恐かない」と話した。母さん狐は呆れながら、「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやいて物語は終わる。
『ごんぎつね』でもそうだが、人間の本質的な良し悪しを、どことなく考えさせるお話である。
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冬にぴったり。うっとりするほど言葉の美しい、すてきなお話です。
幼いころ、この話は、まちがえて、動物の手を出してしまったキツネの子供のことが、とても印象的だったんだけど、この本を子供に読み聞かせながら、不覚にも涙ぐんでしまったマルガリータです。
「ほんとうににんげんは、いいものかしら」
昨今の、子供を取り巻く状況と、親の気持ちを考えると、このひとことは、かなり、重く心に響きます。
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新見南吉さんのやさしい物語と、いもとようこさんのふんわりした絵が心に届く一冊。こどもの無邪気さと、人間を信じられないおかあさんのやりとりが、現代に通じるなぁと思いました。作者の意図するものとして書かれた当時とは違う解釈かもしれませんが。
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同じ作者より…。二大狐話…
にんげんってそんなによいものかしら…
母親は不安と疑心、子供は純真。実際、そんなにいいものかは難しい問題。
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新見南吉さんの代表作の一つ。絵は大好きないもとようこさんです。この話は小さいときから大好きだったのですが、大人になってから読むと、また違った温かさを感じます。雪の眩さを「目になにかささった」と、冷えた手を「おててがちんちんする」と表現する子ぎつねがとても愛らしく、そして子ぎつねを心配する母きつねの優しさ。母子の温かい愛情が感じられる、とってもかわいい物語です。短大時代の恩師が新見南吉の出身地に住んでおり、新見南吉の生家に連れて行ってもらったことがあります。とっても思い入れのある作品です。
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『きつねのお母さんは、子ぎつねに手袋を買ってあげたいと思うのですが、人間が怖くて町に行けません。そこで子ぎつねは、お母さんに魔法を掛けてもらって一人で町へ買い物に出掛けました。』子どもの無邪気さと、お母さんが子どもを思う気持ちが温かく描かれています。何度も繰り返し読んであげたい絵本。
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教科書にも登場した「てぶくろをかいに」。
様々な方がイラストを描いていますが、
私はいもとようこ先生の絵が好きです。
いもと先生の動物は
愛らしく、温かく、やさしさが伝わってきます。
絵本としては少し長い話なので、
夜子どもを寝かしつける時に重宝します。
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やさしいタッチの絵でみんな大好きないもとようこさんの絵が
お話にピッタリです。
大人になっても、時々読みたくなります。
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速読始めて最初に読了した作品。
小学校の時に読んだ印象と今と大きく変化した自分に出会えました。
母と子の温かい愛情をより増して感じられたのは、自分が歳を重ねたせいかな(^_^;)
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いもとようこさんも大好きだけど、個人的には黒井健さんの絵の方が好き。
ストーリーは文句なし!国語の教科書で読んで以来、ずっと覚えてるぐらい好き★
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子供だけ行かせるお母さんはどうかと多少思わなくもないが
結果オーライで微笑ましく良いお話だと思う。
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小学生の時に国語の授業でこの教材をやったのを覚えています。改めて読み直して、子ギツネの成長、人間との関わり、キツネの親子愛があふれている絵本です。20歳を過ぎた今でも感動する絵本です。
(南九州大学:もんち)
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きつねが手ぶくろを買いに行くお話です。人間にキツネだとばれないようにかた手だけ、人の手にしたところがすごいと思いました。
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図書館より。
いもとようこさんのイラストが好き。ても、ラストのお母さんきつねの人間に対する台詞が意味深。いい人間ばかりじゃないと、強く言いたいよ(笑)