自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく! みんなのレビュー
- アービンジャー・インスティチュート, 冨永星, 金森重樹
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:大和書房
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紙の本
人との関係に悩んだ時に手にとって欲しい一冊
2010/12/19 16:32
17人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はいつもきちんとしているのに、どうしてだかうまくいかない。周りに嫌なヤツがいていつも自分の足をひっぱる。家族関係がギクシャクしてる。仕事でも部下が思うように動いてくれない…。本書は仕事や家庭、自分を取り巻いているトラブルの原因である人間関係を見直し、問題を解決に導いてくれる秘策を教えてくれます。
ポイントは「箱」。自分が他人のためにすべきだと感じたことに背く行動を自分への裏切りと呼び、一旦、自分の感情に背くと、自分を正当化しようとし、現実を歪んでみるようになります。その状態が「箱」の中に入っていると本書では表現します。箱の中にいると他人をも箱の中に入れてしまい、互いに相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化します。この状態では人間関係を円滑にすることは不可能であり、仕事や家庭において支障が生じてきます。箱の外に出るには、ほかの人々に抵抗するのをやめた時。相手を「物」ではなく、「人」として見ることがキーになり、自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかはすべて箱の外にでているか否かにかかっていると本書は伝えています。ポイントだけ言うとわかりずらいのですが、本書ではそれをさまざまな例をあげて、わかりやすく解説してくれています。自分の奥さんに対する不満はいったいどこから発しているのか、部下のミスはどう解決すればいいのか、社員全体のモチベーションアップのためにすべきこと…などなど。人間関係が左右するシチュエーションにおいて、本書が伝えている「箱」からの脱出がいかに大切なことか、読み進めるほどに実感できます。ページをめくるたび、自分は今、「箱」に入っているか否かを確かめ、相手を「人」として見つめなおします。自然と相手を人として尊敬し、愛おしく思えてきます。その想いが相手にも伝わって、自分自身も心地よく過ごすことができ、自信がついてきます。人との関係に疑問を感じた時、手にとってみるのをオススメします。
ストーリー立ての文章がとても読みやすく、前向きになれる内容が気にいった一冊。
紙の本
身の回りの人間関係を驚異的に改善するノウハウが詰まった書です!
2018/08/29 08:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、全米でベストセラーを誇った書の邦訳版です。私たちの身の回りの何かと不便と思われるあまりよくない人間関係は、実は、私たち自身が原因でそのような状況が生まれていると著者は言います。そうした人間関係を改善できるのは、自分自身の努力でしかないのですが、それには効果的な方法というものがあることも事実です。本書は、そうした効果的な方法を分かり易く解説してくれる書です。ぜひ、多くの人に読んでいただきたい一冊です。
紙の本
意識が変わる
2021/08/30 01:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のほか倫理の教科書や書物にも登場する「自己欺瞞」という言葉は見覚えこそあったものの、高等な心理学のようにおぼえて実感に繋げることができていなかった。だが、本書にしか登場しない「箱の中」という表現やイメージ図は、わかりやすくすぐに飲み込むことができた。
これまでの私は自分を箱の外に強制的に出す、あるいは自分が箱の中に入らないようにするために、コミュニケーションをとったりテクニックを駆使したりする等の「行動」によって「他人と適切に関係を取ろうと」していた。しかしながら、そのような行動は箱から出るのには逆効果であり、むしろ箱の中に自身をとどめてしまっていたようだ。箱から出るためには、「自身の楽な関係性を選択する」ことが重要であるという。この点は最も予想外であり印象に残った。
紙の本
自分の盲点を意識できる本です
2019/05/24 17:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで、自分の価値観で判断していた(押しつけていた)ことに気づいた時にこの本に出会いました。この本を読んで、漠然と意識していこと(自分が箱の中に入っていたこと、箱の中で自己正当化を図っていたこと等)が体系的に記載されていたうえ、箱から抜け出る方法も書いてあったので、大変参考になりました。書かれていたことを頭の片隅にに置いておき、折に触れて読み返してみたいと思いました。
自分のことが見えていないことに気づける本なので、皆さんにお勧めしたい本です。