人が居着かない賃貸物件
2023/08/01 22:30
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
借り手が長く居着かない一軒家を舞台にしたホラー&ミステリー。
まったくのホラーモノとして読んでいたら、何だか悪意がプンプンしてくる展開。
そうね、やっぱりコイツよねって思っていたら、最後の最後でまさかのこの人!?って感じで、
いやいや怖いよってラストで、面白かった。
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織守さんの本なので手に取りました。ホラーはあまり得意ではないんですが、まず表紙にすごく惹かれました。1話目はホラー色が強かったですが、2話3話と読み進めるうちに、なるほどなぁと。やはり怖いのは幽霊ではなく、生きてる人間ですね。
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ある庭つき一軒家にまつわる話
3話が時系列で書かれていて、1話のホラーテイストから2話で謎解き、ラストの3話で全体像を浮かび上がらせる手法はお見事
『花束は毒』が初読みだった織守きょうやさん、これからも追います
星は3.5
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※
築数十年の古い一軒家で短期間に
頻繁に起こる人の出入り。
人が居付かない家では、一体なにが
起こっているのかを描いた短編三話。
第一話 あの子はついてない
第二話 その家には何もない
第三話 そこにはいない
ホラー要素2割と人の思慕や執着が6割、
残りの2割は揺さぶられる優しさでしょうか。
ホラーと思っていたらホラーじゃない。
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毎日暑いですが、皆さま体調を崩されたりしていませんか。
私は冷たい物のとりすぎで胃の調子が悪く、夜エアコンをかけたまま寝ているせいか体がだるいです。
夏バテですね。
さて『花束は毒』で驚かせてくれた織守きょうやさん。
作家名とホラーという情報だけで図書館にリクエストしました。
家にまつわるホラーらしいというのがすぐわかり、中学生の新野茜里と母親がその家に引っ越してきて、家に不審な疑惑を抱く場面。
茜里が、学校の霊感のあるおばあちゃんのいる友だちの美波ちゃんと「こっくりさん」を始めるのがもの凄くベタでありきたりな展開な気がしてそこで「もう読まないで返却しよう」と思い一度投げました。
でも、我慢して読んでいくと、いわくつきの家に新しい借り手と称して高田という記者が現れ、謎を解いていくと家に霊的なものは何もなく、全部科学で証明できそうになります。
そして、その辺まで読むとたいていの人は一番怪しい人物に気づくと思います。
一話、二話はそこまでで、三話目になると、怪しい人物の語りになります。
なぜ怪しい人物が家を霊的に怪しく見せるような小細工をしたのかという話になります。
やっぱりあれでした。(私は気づかなかったけれど)
そして、この話はホラーではないです。
全然怖くないです。
犯人が一番怖い思いをしているのを笑いながら読む、コメディタッチともいえる裏ホラー(そんな言葉あるのか?)でした。(正しくはミステリーでしょう)。
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★3.5
ホラーミステリー調。
もっと怖い方に振り切れるか、もっと論理的に解決するか…といった方が好み。
最後の幕切れも、え、そうなの?それでいいの?
方向性のまだ掴めない、第一章が一番楽しめる。
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夏なのでホラーを読んでみたくて買いました
幽霊ものというよりは人間が怖い系のオチ
亡くなった叔母に執着する甥が亡き叔母の家に引っ越してきた家族を追い出すために人為的に怪奇現象を仕掛ける
登場人物がベタすぎて(引っ越してきて1番に声をかけてくる優しい隣人が犯人!)早い段階で結果が読めてしまった…
世にも奇妙な物語とかで見ればちょうどよいくらいかも。
個人的には2000円出してハードカバーで買わなくても…と
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霊より生きてる人間の方が怖いって、よく言うけどね。なんだよーリーガルミステリーを期待して読み始めたのにオカルトかよー。と思いかけて裏切られ続けた。割と心地よく。
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不思議のすべてを否定してもしなくても良いと思ってます。ただ、経験した事が自分の糧になればいい。
茜里ちゃんは不思議に関して話が出来る友人がいて良かった。人形の話で言うと怖いけど、ただ人形を大切にした女の子と大切にされた人形の話だから害という害はなくて、そういこともあったね、そういうこともあるんだねと、共感して恐怖を和らげることが出来るのではないかと。
それよりも大家さんが怖い。
大家さんが世間話のように、死体の話をしたのは叫びそうになった。
三ツ谷さんが犯人だったのはやっぱりって思ったし、人を殺したのも家のことを知ったら納得したし。
でも大家さんはどこにでも居そうなおしゃべり好きのおばちゃんやと思ってたら最後にすべてをかっさらっていった。怖過ぎた。
不動産屋さんの社長さんと高田さんはちょっとお茶目さんやと思ってる。
朝見さんは良い人やけど色々と大変そう。
あとタイトルとサブタイトルが凄くいい。
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家を題材にした三話からなるホラーミステリー。
静岡に位置する賃貸住宅。
この一軒家には人が居つかない。
続く怪奇現象は霊の仕業かそれとも…。
一話「あの子はついてない」から薄気味悪さにゾクっ。
あの子の正体に気付いた瞬間、やっぱりと思いながら物哀しさを感じる。
続く第二話ではフリーライターの高田と不動産仲介業者・朝見が、この家に隠された秘密に迫っていく。
少しずつ真実に近づいていく過程から目が離せない。
最終話「そこにはいない」で、全ての謎が明らかにされる。
人ならざる者も恐ろしいが、それを上回る人間の悪意に背筋が冷えた。
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3章からなる事故物件ではないけど、なぜか人がいつくことはない住居を舞台にしたホラー小説。
個人的には第1章の引きが面白くて、どんどん読み進めた感はあったのですが、結末に近づいてくると、求めてた展開と少し違ったような感じがして、少し評価は落ちたのかなと。
著者の本といえば「花束は毒」などが浮かびますが、本作もゾクっとする展開になっていて、若干の後味の悪さもあって、この猛暑の中読むのにはある意味良かったのかなと。
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【収録作品】あの子はついてない/その家には何もない/そこにはいない
人が居つかない家にまつわるホラーミステリ。
ある一軒家で続く怪現象。母と入居していた娘、紹介した不動産屋に入り浸るライターに振り回される不動産屋の社員、最後に入居した男性の視点で描かれる。
メインの謎はミステリだが、ホラーとの按配がうまい。特に一作目はそうきたか、と思わされた。
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「一級品の恐怖と騙し」という帯の謳い文句にまんまと惹かれて読み始めました。
ミステリーなので詳しくは書けませんが,他者の日常生活を脅かす人間と幽霊,本当に怖いのは幽霊?,人間?という究極のホラーを、わずかな登場人物たちと限定された借家という場所で、多くの背景や人間の心理描写で見事に描き、この暑い夏にぴったりの作品でした。
私もアパートに住んでいるわけですが、現実に次回借りることになれば、せめて内覧時に「過去に何か自然なことありませんでしたか?」と確認すべきかなと改めて思いました。(はっきりと答える業者もないとは思いますが)
この著者の作品は「花束は毒」に続いて2作品目ですが、いずれも面白く次回作品も楽しみです。
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ジワジワくる怖さ
最初は心霊ものの怖さ
次に種明かし的な感じになって
犯人目線で過去何があったのか語られる。
霊も怖いけど
生きてる人間が怖いと思った。
あとは犯人の動機が何か弱いというか
そんなにこの家にこだわる
思いを感じなかった。
種明かしされる辺りが
一番おもしろかった。
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浜松にある賃貸の一軒家は長く人が住むことがない、それはなぜか…。中2の茜里の妹が拾った人形は捨てても捨てても戻ってきたり、テレビやエアコンが付いたり、おかしな現象に悩む…。第二章はその物件の謎を解こうとする。第三章……。「そうだったか!」と思う展開。ドラマにしてほしい。茜里の話は、読み返してみたら又違うかな、と思ってるが、どうか。