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日常なんだけど日常ではない。
不思議なわかりそうでわからない。
掴み所のない。
美しく慎み深い。
始まる前に終わってしまうような。
余韻が残る。
美しき町の夫婦が好き。
バスで四時にも好き。
奥村さんのお茄子はちょっと不思議だな〜という受け止め方で大丈夫ですかね…(^^;;
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高野文子さんの作品『棒がいっぽん(1995)』を読了。 高野文子さんの作品を読んだのは・・・今年(2019年)の7月20日に読んだ「黄色い本(2002)」以来だな。 ”美しき町”がGood!!
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「美しき町」は、その後二人が平凡に、でも幸せに老いていくのであろうということを感じさせる素敵な一編。何度でも読みたい。というか何度も読んでる。
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凄い作品でした。
なんでもない日常のひとこまが切り取られているようで、じつはSF設定だったりするところが、絶妙な表現力。
ン十年ぶりに読みましたが、学生時代に難解か、無意味に思えたシーンが、しみじみ身に染みて。
日常をホンワカとして過ごしながら、今後なにか予想できないようなことが起こりそうな怖さも感じられて、それは登場人物達の表情や、間からなのか、不穏な不安定な、さみしいようなたのしいような微妙なっ空気が感じられる。
それは自分の人生経験からにじみ出てくるような感覚なのかも知れません。
なんど読んでも、新たな発見ができそうな、おいしいお食事を食べているような作品だと思います。
短編集だけど、それぞれの作品の力が強いです。
特に印象に残ったのは以下
・美しい町
戦後の団地に住む夫婦のつつましくも若い力が感じられる、現在からの視点で考えると、その後の2人の老後まで、どうなったのかなと行間へのイメージが広がる作品。
・東京コロボックル
ちいさなコロボックル達が、排気口やテレビに住んでいる。
主人公の若い恋人たちが、人間とパラレルに生活をしている。
自分たちの家に、こんなコロボックルが住んでいると思うと、とても豊かな気分になれる。
・奥村さんのお茄子
宇宙からきた女性が、奥村さんの一九六八年六月六日のお昼に何を食べたかを調べに来る。
ミステリアスで、突飛な設定でいて、超日常的で、郷愁を帯びている。コマ割り、絵も活き活きしていて。
こんな世界を描ける高野さんは、やはり天才です。
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短編集。工場近くのアパートに住む新婚夫婦の日常を描いた「美しき町」、何不自由ない家庭で育った女の子が、クラスメイトの怒りっぽい女の子に憧れて真似しようとする「私の知ってるあの子のこと」が特に好き。前者は、なんてことない日々の場面が鮮やかに描写されていて、大きな工場のある大きくない町の美しい景色が印象的だった。後者は、俯瞰した構図で子どもの心にぽっかり浮かんだ疑問を追っていて、彼女達を覗いているような気持ちになった。「病気になったトモコさん」、「奥村さんのお茄子」は上手く意味のとれないところがあったので、また読んで考えてみたい。
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東京コロボックルと奥村さんのお茄子に「面白さ」を感じた。
全編通してコマの流れがとても印象的だった。
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るきさんで高野文子デビューし、先日の古本まつりでこちらを見つけたので購入。
とても繊細な部分を描いている漫画。
ちょっとファンタジー香る女性らしいやわらかい空気感と、女性らしい潔さと大胆さ。
でもありきたり感がなくって、ここを切り取って漫画にしているのかぁ、と感服。
病気になったトモコさんは、視点とリズムが独特で面白いし、
私の知ってるあの子のことは、いい子で育った子供の葛藤がものすごく自分と重なるし、
東京コロボックルは、大好きな借りぐらしのアリエッティと重なる部分が多くてキュンとする。
奥村さんのお茄子は、世界観がとにかく独特で、掘り下げるエピソードの進み方も斬新で面白かった。
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奥村さんのお茄子読んで、鳥肌立ったのは私だけ??
高野文子の本は『るきさん』や『黄色い本』も含めて三冊目なんですが、何度も噛み締めて、独特の視点描写のイラストから物語に入り込むこの感じ、高野ワールドは本当に好き嫌いが分かれると思います。一回読んだだけではなかなか理解出来ない所も多いし、共感出来ない所も(時代背景もあるけど)あるけど、不思議と何度も読み返してしまうのが、高野文子の漫画の良さなのかなとも思います。
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分かりやすい作品もあれば分かりにくい作品もある。分かりにくい作品も分かろうとしながら読む体験がとても心地よい。
カメラで撮影していることを意識しているような構図がよいのかな。読んでいると何となくふわふわと宙に浮いているような気分になる。
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高野さんの作品は何度も何度も読むうちに、少しずつ、しみこんでゆくように思う。登場人物たちのちょっとした仕草や動作、受け答えのときに使う言葉などが、全部借りものじゃなく、その人からにじみ出ているかんじ。この人たちの住む場所はやさしいだろうな、となりで暮らしたいな、と思う。
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イラストが特徴的
今まで見た漫画のイラストとは違う良さが有る
一読だけじゃわからない、筋書きとか物語もあったから、また読んでみたい
コロボックルが可愛くてお気に入り
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図書館で探した高野さんの作品
1995年第1刷 2007年第14刷分
出てくる人たちは丁寧に生活していて多くは主張せず、笑顔の中に寂しさ、郷愁を帯びた普遍的なものが併存。独特な構図、カット割り。男性の特徴的な眉毛をじっとみてしまう。穂村弘さんが体調を万全にしてから高野文子さんの作品を読むというのはわかるような気がしないでもない。
『美しき町』1987年作で、想定している30年後の自分たちへのメッセージがさりげなくずっしりくる。
お稲荷さんのお社の裏の風景。
『東京コロボックル』の肩の力抜けた共同生活憧れる
『奥村さんのお茄子』何度か読み返して混乱しながらも引き込まれる。お腹がすいてくる。
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美しき町
とてもよかった ラストでグッと来た 市井の小宇宙 高度成長期 昭和30年代?
病気になったトモコさん
バスで四時に
ちょっといい なにがどうというわけではないが
私の知ってるあの子のこと
いい子でいたくない女の子 いろんな子がいていい?
東京コロボックル
おもしろいけれどよくわからん(笑)
奥村さんのお茄子
タイムトラベラーSF? さっぱりわからんが(笑)
絵の感じが人物 背景ともにとても良い マンガというかイラストというか さらりとしてのびのびしたタッチ