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紙の本
激動の幕末へ。
2023/08/24 01:14
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投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪でのハシカ、コレラの流行。
その始まりの時期に洪庵先生は公儀に召喚され、断りきれず江戸へ。
冬馬は洪庵先生の意志を継ぎ、賤民救済に奮闘する。
休む間もなく救済にあたる冬馬に心強い救援が。
その正体とは...
一方で、人の世の理、大局を見ず、現状の体制、自らの立場を維持せんとする愚か者たちも。
その波が冬馬を襲い...
そんな中出会うはあの人たち。
加えて奇妙な縁もあり、冬馬は医の道を己の信じるがままに進む。
現代とは人の命の価値が異なる時代。
そのただ中で、身分の分け隔てなく治療に全力を尽くす冬馬は清々しい。
一方で体面と空虚な身分を重視し、実のない者たちの何と愚かしいことか。
自ら情報を集めず、自らの頭で考えず、旧来の利権にしがみつく者たち。
いつの時代にもいるそう言う者たちが、国の未来を閉ざしていくのだろう。
それは現状の日本でも起こっていることではないかと。 これはその警鐘にも思える。
それは直に政治を行っている者たちだけの話ではない。
冬馬の傍らで共に奮闘し、患者を見守る元寿さんも自愛に満ち、凛としており良い。
妊娠中のさえは相変わらずながらも、出産にあたり、冬馬の見ているものの一端に触れた様でもあり。
激動の時代を生きる冬馬。
なかなかに味わい深い。
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