紙の本
キリスト教文化がわからないと読めない小説もある
2023/09/04 13:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドストエフスキーの小説はもちろんだけど、西欧の作品を読んでいるとキリスト教文化に基づいたものが多く、あまり馴染めないことがある。そういう時に、この本は助けになる
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https://calil.jp/book/406258249X
知の教科書 キリスト教 (講談社選書メチエ)講談社(2002-09-10)の文庫化か?
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キリスト教の入門書
入門書は数多あるが、その中でも全体がわかるように工夫してあり、初心者でも知識がある人でも読みやすいものだと思う。
日本人はローマ字に弱いんだと気付かされた。
例えば「サタン」悪魔だが、これはヘブライ語なんだと。ギリシャ語ならディアボロやデモン。語源も知るとなるほどそうだったのかといくつかの知識の欠片が繋がるようだった。
こうした言葉の〇〇語による違いで、ミカエルがフランス語だとミッシェルで有名なモン・サン・ミシェルだと言うのは本当に驚いた。
ヨーロッパの人たちは隣国や同じかローマ字の国の表現の違いは知っているんだとしたら、日本人はちょっとした壁があるな…と更なる難しさを感じた。
こうしたことの一つに、日本やアジアに多い長子相続があるが、これは儒教文化圏特有なのか。末子相続というのがあると言うのも初めて聞いてとても納得した。
巻末にはブックガイドもあり、もっと深めたいと思える書の紹介があります。
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・キリスト教で文明の歴史や現代社会の混迷などのすべてが説明できるわけではない。けれども、キリスト教抜きでは近代の西洋スタンダードも現代の地政学も理解することはできない。