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感想
月曜から日曜まで。なにも変わらないようで少し違う。もしかしたら今日の自分は昨日とは別人かも。それでも違和感なく生きていく。それが人間。
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長いこと続いた人生の夜。それはコロナだったり、家庭環境だったり、さまざまなきっかけを持っている。
長い夜の時間を諦めて、それでも生きてきた主人公たちは、不思議なきっかけで夜の時間から解放される。海にいた自称詩人であったり、スワンボートであったり、きっかけは思いがけないものばかり。
私は「あした天気に」がよかった。
お願い事で、変わった周りと変わらなかった自分。長く続いた夜は、もしかしたら自分の心の持ちようで終わらせることができるのかもしれない。
たくましく生きていきたいと思った。
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悩みを抱えていたりする日常の中でなにかに捕らえられるように感情が動いたり気づいたりする瞬間が鮮やかに描かれている短編集。どこにでもあるような日常なんだけど、その中に少し不思議な展開を見せる作品もあってそれがより日常を浮かび上がらせる。3ページほどの「ポコ」という作品の主人公が前を向く瞬間がとても良く一番好き。
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短編集なので少しの時間で読み切れる話もあり、読みやすくて、あっという間に読了した。
海パンを履いてマッサージに行くはずが海に行った話が心に残った。やりたかったこと、やってみちゃえば?という前向きな気持ちにさせられた。
あとはてるてる坊主の話も好き。確かに最近見ていないかも…今度作ってみようかな。
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それぞれが、それぞれ面白かった。
中でも最後の『あした天気に』がいい。
浪人、留年、仕事の不出来を、友人の死がきっかけで何もかもやる気が起きないからと、言い訳していたことに気づき、あしたからはもっと身を入れて生きようとする一平の姿がよかった。
テルテル坊主、子供たちが小さかった頃、10年以上前に作ったきりだな。
でも、犬を飼っている身としては『ポコ』が一番。
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人生は時に
思いがけない出来事が起こって
様々な選択をする。
変化の中で
新たな道へと踏み出していくそんな姿に
気づいたら元気をもらってて。
どの作品も面白くて
思わず笑ってしまったりして
物語にどんどん引き込まれました。
日常に躓いたり、悲しみや諦め、
過去の傷なんかもあるけれど、
それでも選んで歩いてく人たちの姿に、
大切な人の幸せを想ったり、
自らも前を見つめ、
自分も一歩を選びたくなるような、
心が前向きになるそんな素敵な短編集です。
森絵都さん、3年7ヶ月ぶりの新刊♪
表題作の「獣の夜」が大好きです♡
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短編集で満足したのは初めてかも。わずか3ページの「ポコ」は特に胸に刺さった。「ポコは七転八倒しながらも最後の最後まで生きようとし続けた。感動的なほどの粘り強さでこの世にしがみついた。まだここにいたい。まだ。まだ。」「ポコをあれほどしがみつかせた何かが、きっと、この世界にあるはずだ。あの踏ん張りに値する何か。生きる真価のようなもの」いい話だ。物事は気の持ちよう。
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コロナ禍もちょっと影響する短編集。
タイトルと表紙のイラストから想像するものとは全く異なる、美味しい話の“獣の夜”も面白かったし、開き直った感の“雨の中で踊る”も良かった。
最後の“あした天気”には温かい気持ちになった。
超短編の“ポコ”も良かった〜。
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思いの外、少しのファンタジーと日常に気付きをくれる 少し大人たちの話。
雨の中で踊る、Dahlia、太陽、獣の夜、スワン、ポコ、あした天気に の7つの短編集。
原因不明の歯痛に悩む女性と歯科医の「太陽」
スワンボートに乗って見る心の澱みを知る。たまには澱みを掻き混ぜないと…「スワン」
てるてる坊主が願いを叶えてくれる事で自分が見えてしまった…自分のあしたを晴れにできるのは自分自身だった…「あした天気に」が特に心に響いた。
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良いですね。
「雨の中で踊る」「Dahlia」「太陽」「獣の夜」「スワン(『ラン』番外編)」「ポコ」「あした元気に」の7編。「Dahlia」と「ポコ」はショートショート。
全体のトーンは温かい。どの話も途中でクネッと捻じれるのですが、その捻じれっぷりが良いのです、なんか奇妙で不思議、そしてどこかクスッとするような可笑しさ。
35歳女性二人がジビエ・フェスティバルで上げる怪気炎(「獣の夜」)も楽しいし、「あした元気に」の主人公の自分が過去の事件を言い訳にしてきたという気づきも、「スワン」の母子の確執も、様々な事をきっかけにこれまでの自分から解放される主人公達の前向きなエンディングが心地良く。
森絵都さん、高評価をつけている割に私の中で固定したイメージが固まらないまま、いつの間にやら19冊読んでいました。どうも、この本の様な作品が一つの典型と考えていいのかな。
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著者、ひさびさに読み、こんなテイストだったけ?と。
ポコがおとぎ話のようでいちばん楽しめた。
表題作、このタイトル付け上手い!装丁もなるほどとしっくりきた。
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7つの短編集。
長いのや短かいの
時にはファンタジー。
自分の心の奥をしっかり見つめて
本当の自分を見つけてごらん。
ちょっとだけ覗くぐらいじゃダメよ。
見つけたら
その自分に正直に
さぁ今から生きていきましょう。
って背中を押ししてくれる本。
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タイトルと表紙から おどろおどろしい感じ?と思いつつ読み始めたら そんな事全然ない 逆にゆるい感じの短編集
どれも 視点がおもしろくて 時に突拍子もなくて みんな好き。
特に 歯医者さんと てるてる坊主のお話はなんか良かった。
人生とは嵐が通り過ぎるのを待つ事じゃない。雨の中で踊るそれが人生
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短編集7篇
どの作品も、ひょんなことから過去を見つめ未来へのターニングポイントになる出来事を描いていて、それがまた少々不思議ちゃん要素満載で面白い。
海パンをはいて出かけるところ、歯医者のカウンセリング、沼の精霊の宿るスワンボート、極め付けはてるてる坊主に三つの願い、人生を新たにする応援歌だった。
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七編の短編集。
どの物語も、心の奥に響く味わい深いものだが、個人的にいちばん好きなのは「太陽」。
こんな歯医者さんに出会えたら素晴らしい。