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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
後宮の烏と同じ世界観と聞いて読んでみました。海神の託宣を受けた島々の領主へ巫女たちが嫁いでいくお話。なんとも幻想的で、ひきこまれました。4話はどれも短編なので、長く読みたいというお話もありました。
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投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な不思議な神様と巫女の話。海蛇の海神様が自分の鱗から生まれでる娘を、それぞれの人生を送らせて、死んで海に還らせる。その魂が海神様の花となり、やがて又 鱗になる。娘の人生によって花の出来は変わる。過酷な人生だからと言って素晴らしい花となるとは決まらない。幸せだと思える人生だからと言って、満たされたものとは限らない。人それぞれ。深い深いお話でした
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海神の神託を受けた娘達は、島々の領主の元へ嫁ぐ。彼女らを娶った島は海神の加護を受け繁栄すると言う…
短編集ではなく、長編で読みたい話しばかりでした。
お気に入りは「鯨面の妃」
無実の罪に堕とされた一家の娘が罪人の証である鯨面を顔に彫られ、海神の娘として花勒の領主へ嫁いでくる。父を殺した領主の息子、そして殺された一家の娘。お互いとてもぎこちない二人が少しずつ距離を縮めていくのが微笑ましくもあり、少し痛々しくもありました。
それでも、ラストは幸せに暮らしたと言う描写が救いでした。
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短編集でしたね。
神に選ばれることが幸いに繋がっていく者、不幸せを自ら選んでいる者。
それぞれの生き様が愛おしい作品集でした。
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白川先生らしいファンタジーの世界観描写と心が暖かくなる小さな幸せが詰まった短編集。
個人的には1話目と4話目が好き。4話目は特にスペクタクルな作品でジブリのようなハラハラも感じました。
固有名詞の難読も世界観に合っていて私は良かったと思います。
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後宮の烏と同じ世界の……というシリーズ?が別の版元から出るのがまず凄い。
お互い、WIN-WINなのか、これ?
話はオムニバス形式で、全く関連のない4人の娘たちの婚姻譚。
1話で登場する“霄の国の商人”て誰だろう。
雲家かな?
そのうち寿雪も出てくるのだろうか。
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帯に後宮の烏の広告載っててたまげた。
ただの恋愛物だったらどうしようと思ったがそれぞれ一筋縄ではいかない夫婦だったのでそこそこ楽しめた。
次巻があるなら霊子と海若メインがいいな。
(関係ないけど後宮の烏アニメの続きはまだか)
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『後宮の烏』と同じ世界~ と宣伝文句にあるけど、前作の最終巻の失速感を思えば、宣伝文句として正しいのかどうなのか…前作も6巻まではすきだったので、この作品も読んでみようとは思うけど。
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花勒、花陀、雨果、沙文、その他大小様々な島々からなる国々、そこには共通点が1つある。海神の宣託を受けた海神の娘たちを娶ることだ。海神の娘たちは元々は島々の娘。彼女たちの幸せとは?
4つの短編からなる物語で「後宮の烏」と世界同じ。だが、寿雪たちが登場することや名前だけでも出ることがないのは残念だった。
4つの島に嫁ぐことになる5人の話で短編だけあってあっさりしている感がある。そして5人ともなんのかんのあったが最終的には幸せになっている。別にバッドエンドを望んでいるわけではないが、そんなに上手くいく?前の世代では苦労して報われなくて悲惨なことになった人もいるし、霊子だっていろいろな海神の娘たちの話をしていたのに今回に限ってそんな都合よく行くのかと思った。
そして、この「海神の娘」は海神の娘たちの話ではないと思う。霊子と海若、この2人が娘たちの物語を観ている、その2人が観ているのを私たちが観ているように感じた。海神の娘たちの話よりこの2人の話を1冊分読みたいと思った。
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「後宮の烏」と同じ世界の話。 南方の島々は海神(わだつみ)によって支配されている。そこでは託宣によって島々の領主が決まり、巫女である「海神の娘」を娶る。運命を海神によって定められた娘たちが辿る、4編の物語。
細部の豊かな情緒、細やかな心の機微が、読んでいてとても安らぐ。「後宮の烏」とは設定のみ共有して、物語は干渉していない。
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4話からなる短編集。(5人の海神の娘の婚姻譚)
海神によって選ばれた島々の女(海神の娘)が託宣により島々の領主のもとに嫁ぐという婚姻システム。嫁ぐことが決まると巫女王の霊子に会って力(霊力?)を与えられる。
面白かったです。
海神の娘に選ばれるのには貴賤は関係なく、ただ海神の託宣によるのみ。
一話目の蘭の話が一番好きです。
文庫の解説から、蘭の話で一冊が構成されているのかと思い込んでおり、表紙も蘭の姿だと思っていたけど、巫女王の霊子の容姿だったようですね。(よく見ると額に印がありますね)
「後宮の烏」と同じ世界ですが、全く違う土地の話なので、後宮の烏を未読でも楽しめます。
この「海神の娘」は続編はあるのでしょうか?
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海神の託宣によりそれぞれの王宮の妃になるという宿命に翻弄されながらも逞しく生き抜いて行く娘たちを短編で描いています。それぞれの物語の主人公に個性があって単に運命に流されるわけではなく、楽しんで読めました。後宮の烏と舞台設定を同じにしているので、不思議な力や幽鬼なども登場し、ちょっとしたスパイスになってましたね(^_^)
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どこかで読んだような話が続く
次作に期待
まあこの辺の小説の設定ってどれも似てくるし、どうしても十二国記を思い出しちゃうんだよねえ
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『後宮の烏』と同じ世界での、違う地方の物語ときたら読まないわけにはいかない。本作では見知った登場人物の出演はないけれど、物語として十分面白かった。なんでこんなにも白川さんの文章は素敵なんだろうか。
海神の娘として国の王に嫁ぐ少女たちの物語。どの娘も魅力的で、そして過去がある。つらい過去を乗り越え、王との深い愛に胸を打たれるとともに、運命に翻弄される様は胸を締め付けられる。『後宮の烏』の面々より、さらに神仏への信仰深い人々の織り成す、大切な物語。続きをぜひ紡いでほしい。
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最初に後宮の烏と同じ世界図が出てきたので期待が高まったけど、後宮の烏との直接の繋がりはないみたい。短編集として楽しく読めました。それぞれの海神の娘がみな健気で愛おしい。霊子と海若のコンビも何気におもろいので、今後シリーズ化して話を広げてもらえるのを期待します。
嬋の登場シーンがかっこ良すぎて好きです。