電子書籍
なんだかなぁ
2023/08/08 19:42
12人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
結局最初にいろいろ出した朝が実里の実子じゃないかもとかいう家族関係のゴタゴタは明かされず。
前巻で朝が父がどんな人か探ってたけどそれも結局中途半端だったよなー。
普通親戚とか探すだろ。なんかもういろいろ消化不良のままで何故あんな思わせぶりな設定出してきたんだろうと思う。
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わー!終わってしまった!
本当だ、帯に完結って書いてる!
ずっも続いてほしい漫画だったから、ちょっと終わってしまってショックーー。
でも本当に良かった。
槙生ちゃんの感情と朝の感情の爆発が泣いてしまった。
一言では言い表せないなぁ。
読むと毎回、うんうんそうだよなと共感でき、自分なりの言葉を探しながら、何度も読む大好きな漫画。
登場人物も、みんなそれぞれあって、それぞれ抱えて生きていみんな大好きだ。
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終わってしまった!
漫画を読んで泣いたのは久しぶりかもしれない。
「軌道を逸れて離れてしまうほうが衝突よりも怖いんじゃないか」
「与えたのと同じものが返ってこなくていいとか
少し離れてその人に関わっていたいとか、衛星ってのはそんな感じだ」笠町くん、素敵だ!
読む度に気づける作品
何度も読み返したい!
最後の
「あの日、あの人は群れをはぐれた狼のような目でわたしの天涯孤独の運命を退けた」
槙生と朝どちらにもあてはまるなと感じた
感想を書いていて自分の語彙力、文章力の無さに倒れそうだょ(汗)
笠町くんへの槙生のこの返しが好き、笑った
→「まみま?」「まみも?」
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個人の尊厳にかかわる色々なことについての、問題意識を可視化したような作品だったなと思う。毎日なにげなく生きていてもふいに"否定された"と感じる瞬間はあるし、周囲の"普通"になじめず辛さやもどかしさをずっと抱えている人もいる。
一人は寂しいのか?愛したり愛されたりしなければならないのか?女だから、男だから、という鎖は一生外れないのか?今ある社会のカタチに合わないなら涙をのむしかないのか?
そういったこと一つ一つをすくい上げ、だれかに当てはめて言葉にして伝えてくれる物語。
自分とは"違う"と感じる相手を、自分の解釈にはめようとするのではなく、ただそのまま認めることは、初手ではとても難しい。でも、朝がえみりを知っていったように、笠町が槙生を知っていったように、不可能なんかじゃない。
私は"普通"というのは多数派という意味で確かに在るとは思っていて、でも普通の中にも差はあるし、一人の人間の中にも、普通の面と変わっている面はあるだろう。両親を亡くした朝は、性格的にはきわめて普通のように描かれているが、本人が"親が死んでるんだから普通じゃない、非凡なものがあってもいいはずなのに"と思うところは印象深い。普通というくくりの持つ曖昧さをあらためて思わされる。この言葉をなくすことはできないと思うけれど、人は是非に二分されるものではないということ、違いを認め合うということ、を物語の中ではずっと表現している。
しかし、槙生は朝に対して、"あなたとわたしは違うんだよ、それを知って"という想いを繰り返し言葉にして伝えてきたけれども、そんな保護者や大人は現実にどれだけいるものだろうか・・・。親子、夫婦、友人、近しい間柄であっても言葉にするのは容易なことじゃない。だからこそ、こうして"物語"が必要なのかもしれないな、と思う。
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最後まで最高でした、本当にありがとう、、
理屈で考えがちな私は、槙生ちゃんの言葉や思考に共感したり憧れたりする。
朝やえみりや同級生たちのフレッシュで傷つきやすい柔らかな感性へは、羨望とそれを失ってしまった(あるいは当時も持てずにいた)ことへの寂しさ。
本巻での、笠町くんの『衛星みたいに誰かを見てること』という言葉が光る。衛星みたいに遠くから誰かをずっと静かに見守っていられるのは素敵なことではないか。
でも、話の続きのように、それは衝突を避けた距離なんだろう。誰かに関わるということは、衝突することとほぼ同義なのかもしれない。
離れてしまう方が怖いと思えるくらいの誰かとの関わりが羨ましく、衝突も覚悟の上で人と関わることへの憧れ。
ラストの詩が本当に良くて、本当に良くて(二度言った)、“わたしたち”として“夜明け”を送る人になりたいと、切に思う。
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完結してしまった。一言では足りない、複雑に入りくんだ感情を持ちながら、二人の関係性はゆっくりと育まれ、いま胸の中にはあたたかい気持ちが流れている。それを作家として昇華させた文章には泣けた。若い人たちへ自分は何をしてやれるだろう。
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数冊前から毎巻泣いてる気がする 笑
今回も胸に刺さる言葉がとても美しくて愛おしかった。人を思うこと、人に思われることは尊いものですね。
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「私は岸に残り舟を押そう」それが私と子供との関係だ、と思えた。最後の詩にはとても共感できた。
生きづらい人が大事に思える人と暮らし、お互いに影響しあって日常を生きていく過程がとても胸にせまった。姉妹の憎しみ多めの愛憎を越えていく様がよかった。
何度も読み返すと思う。
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#違国日記11
──だから夜明けよ
あなたがどうか
ただ訪れ
ただ新しく
ただいつでも そこにありますように
最終巻出てた。最終話で1話目冒頭と同じ始まり方をするとか、最終話の冒頭と締めが同じ場面とか、そういうのが美しくハマりすぎていて泣きそう。
父からついぞ愛してるを貰えなかった。
繰り返し描写される母の日記から愛を感じていただろうか。
この3年で、朝はまさに「天涯孤独の運命」から遠ざけられたのだなというお話だったのだろう。
3年間の朝との暮らしは、槇生が「あいしてる」を言えるようになった年月だったが、これを成長と呼びたくはない気がしている。他者との関わりが変化をもたらして、「しんどい努力」をしようと、朝を大切にしようと思ったことは、人生のステージの変化であっても成長という言葉はしっくりこないなーと思うものです。
「……そのしんどい努力をしなきゃいけないんじゃないの…それがさ それが 心を砕くっていう言葉のとおりなんじゃないの」
挿入されるいろんな人達のエピソードが、人生の一部って感じで好きです。
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なんかよくわからなかったけど、泣けた。槙生さんが人に対する感情を持ったのは、彼女の創作にとって良いことなのか悪いことなのかとか、本筋と関係ないことを考えてしまいました。
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登場人物みなが自分の気持ちにしっくりくる言葉を探していて、その丁寧な姿勢・生き方がよかった。
ラストの槙生ちゃんの詩は、朝へのエールであり、自分のあとを続く女性たちへのエールのようで泣けた!
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槙生ちゃんが恐怖に打ち勝って朝に思いを伝えるシーンで号泣してしまった。出てくる人々がみんなやさしくて一生懸命生きてて大好きでした。
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泣いた…
それじゃ足りない。
映画も楽しみだな。
ガッキーは意外だったけど、彼女の演技は信頼できるので。
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しばらく前から読んでみたいな、と気になっていたタイトル。そのうちにと思っていたら、実写映画化のニュースが来たので、じゃあとりあえず読んでみようかと週に一度の本屋で一冊ずつ買いはじめて最終巻はリアルタイムで入手。
終わってみれば、朝が中学卒業から高校卒業までの長いようで短い3年間の物語だった。独り身の大人なら3年なんて一瞬だけど(そして親戚や他人の子は急に大きくなるけど)、そばに子どもがいるとたった1年でも子どもの表情や場面とともに刻まれていくのだよね、と思った。笠町くんの「衛星」というたとえはいいなあと思った。
このデリケートで尊い作品がどういう映画になるのか、楽しみなような、こわいような。
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違国日記11 完結 良かったな… 刺さるなぁ。
初読後のフレッシュな感想。最初から通して読むとまた違う感想が出るかも。またゆっくり読んでみたい。
昨晩読んで、最後はぼろぼろ泣いた。やさしさに。わたしは人の親だけど、槙生が朝を思うように子の選ぶ人生を送り出したいなと思ってる。そして、わたし自身も、そうやって、送ってもらってたんだって思えて。心を砕いて、砕かれて、今があるんだって。
人の心は孤独で、それぞれ違っていて、重なったりすれ違ったり離れたりする。
自分の生き方に迷わない人なんていないし、人間でいる以上は誰かを傷つけて傷ついてしまうものだし、それでいいよと言ってくれるのも人間。
人を思うようにしたいとか、同じ存在になりたいとか、違う考えを許せないとか、自他の境界が甘い人や社会を見ると疲れてくる。気を抜くと自分も境界が滲んでしまう。
でも、人が煩わしくて怖くて、距離を取りすぎて、自分から関わりを失ってしまうと、朝の父親のようになってしまうのかなと思った。閉じた孤独に。彼の、あなたの好きなようにしなさい…という、やさしさに擬装した愛情の薄さに、自分を顧みて苦しくなった。あの作品の登場人物で自分にいちばん近いのが、朝の父親だと思えたから。彼も怖かったんだと思う。人間が。たとえ家族であっても。
手を繋ぐことを求められた時に、逃げないで、ありのままの手を出せるようになれたらいいと思う。そして、その手が熱いとか汗ばんでて気持ち悪いって振り払われても「そっか、それでいいよ」て、思える強さが欲しい。