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怪談の調査とその報告のような雰囲気。
最恐の幽霊屋敷とそれに似た他所での怪奇現象の関連が面白い。
ラストでは、「そうきたか」と納得するやら驚くやら。
ちゃんとホラーだった。
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久しぶりに面白いと思える作品でした。
主人公の探偵は最初と最後にしか登場せず、2章からは幽霊屋敷で心霊体験をした人たちの話に切り替わって言ったけど、やっぱり最後は主人公である探偵が謎解きで終わるかと思いきや、ちゃんと最後までホラーで、面白かったです。
個人的には、この作品の探偵と助手の子はまた別の作品などでも登場してほしいなと思いました。
「ざまぁみろ」は最高でしたね笑
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面白かったし怖かった。
8人の最恐の霊たちが作られるきっかけとなった事件の背景に思わずゾゾっときた。
最近読んだ本の中ではピカイチ怖い。
最後らへんはパタパタと解決し、ミステリー部分も心霊を邪魔しない程度にいいスパイスになっているし、壺の中身の正体もなるほどといった感じ。
次作が楽しみな作家様。
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この家に住む拝み屋の女性が家の中で何者かに殺害されて以来、次々と人が死傷するという「最恐の幽霊屋敷」。その事件の詳細を描くオカルトホラー。
◇
2018年のある日。探偵業を営む獏田に大学時代の友人だった尾形から奇妙な依頼があった。依頼内容は尾形の不動産会社が管理するある借家についての調査だった。
その借家では、元の持ち主が惨殺されて以来、家と関わりを持った人間のほとんどが不審死を遂げているという。
いわゆる事故物件なのだが、現在の家主の棘木はこの家を「最恐の幽霊屋敷」という宣伝文句でもって店子を募集しているのだそうだ。
けれど管理する尾形は、その借家のたどってきた歴史の異様さに恐怖と不安を感じており、獏田にその家で起きた事件の再調査を依頼したということである。
友人の頼みでもあり興味も湧いたので獏田は深く考えずに引き受けたが、礼を言う尾形の後方で、事務員の菱川野乃子がなぜか会心の笑みを浮かべていた。
ほどなく獏田は2006年の事件に遡って調査を開始した。(「序章」) ※本編5章と序章および終章からなる。
* * * * *
なかなか恐ろしい話でした。
古今の死霊の怨念が混ざり合い、強大な妖力を持つ怪物となり家に棲み憑く。
その力の凄まじさは、封じようとした霊能力者全員が返り討ちにあって命を落とすほどで、生半可な霊能力ではとても太刀打ちできない。恐らくは比嘉琴子でも敵わないでしょう。 ( ぼぎわんが可愛く見えるほどです。)
第1章から不穏さを漂わせる展開ではあるのですが、それほどおどろおどろしくはなく淡々と描かれるのが却って怖い。そして中盤からはさらに力を増した悪霊が殺戮に走る描写が恐ろしい。
人を操り一緒にいた人を刃物でめった刺しにさせる。強烈な力で人間の全身を折りたたんでしまう。あるいは目鼻口から大量に血を吹き出させる。ああおぞましい殺し方。
それにしても周到に組み立てられたストーリーでした。
伏線は序章から始まっていたということに気づく終盤はドキドキハラハラで、ページを繰る手をとめることができません。怖いのは苦手だから、早く悪霊をなんとかして平穏を取り戻すところを読んで安心したい。
そう思っていたのに、このエンディングはあまりに……。
決して幽霊屋敷には近寄るまいと決意を新たにした作品でした。ああすごく怖かった。
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夜に読むのは怖かったし
疲れた頭には登場人物の把握が難しかった
呪いで人を殺せるか……
いやいや、やはり、生きてる人間が怖いのかも
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「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある。
元を辿ればそこに住んでいた家族の母親が近所の人たちの頼みでお祓いをしていたが、壺で殴られ殺されてから娘2人も自殺や事故?で亡くなり、最後は夫が庭の池で溺死するという、短期間で一家全員亡くなった。
そのあともそこに住むと必ず誰かが死に至る。
霊媒師でも取材のための短期間でも必ず不審死がそこで起こる。
売りに出された家だが、現在は近所に住んでいる人物が所有し、賃貸物件として貸し出ししている。
事故物件というより「出る」ことを売りにして借り手を募集している。
それでも物好きが結構いて、引っ切りなしに入居者があるというのもなんともいえない。
そんな屋敷で、突然死や事故、自殺があり、それを友人の会社が仲介していて、超自然的な現象なのか、人為的に起こされた事件かを調査してほしいと頼まれた獏田が依頼を受けて動きだす。
獏田は、序章と終章に登場なのだが、第1章〜第5章まで幾多の怪異と死の連続で、もういいかも…と言いたくなるほどである。
最後は、獏田さんもしっかりと探偵やってましたが、怪しいなと思ってた人物1人は思った通りだった。
実際、正気で殺人を犯したのは…どれだけなのか⁇と思ってしまった。
9月と言えないほどの暑さで、少々ぐったり気味なのだが寒気がするほどの恐さは感じなかったかな。
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関東郊外にあるとある屋敷を巡る怪異譚。
物語の始まりは拝み屋を営んでいた主婦の死。そこから始まる怪異と住人の度重なる死亡事故。幾人もの霊能力者が犠牲になり、最恐の幽霊屋敷と噂されるように。
件の家に住んだ人、怪異を目的とした記者やテレビクルーたちの視点で、襲い掛かる怪異を一緒に体験している感じです。
どんどん派手になる怪奇現象はどこに終着するのか気になりながら読んでいました。
最後が少し駆け足だったので、星は3つですが、幽霊譚(のど派でバージョン)が好きな方は手にとって見ても良いのではないかと思います。
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見た目は普通の田舎の賃貸一軒家だが、住んでいた拝み屋の女性が殺されてから怪異現象が多発し、死者も多数出ている有名な幽霊屋敷。探偵の貘田が依頼され過去に起きた事件を再度調査していく流れだが、この過去の事件が力技過ぎる。暗闇からじんわり現れるのではなく物理な力で攻撃してくるし、時が進むに従ってパワーアップしていくのがまた。物好きが次々住むので犠牲者の数が半端ないのがいっそ潔い。拝み屋の女性が壺に封印していた悪霊達が中心か?という事で語られるそれぞれの悪霊エピソードの中に少し謎要素があり、ちゃんと解き明かされるけどとにかく幽霊怖いにつきる。ミステリ要素かあると言われていたと思うけど本当おまけです。
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これでもかと怪奇現象が起こりまくり、人が死にまくるホラー本気盛りの一皿。
それぞれのエピソードもなかなか濃く、最初から最後まで楽しめました。
ラストの急ぎ足感というか、このあとどうすんの、な感じはこの際置いといて面白かったです。
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読みやすいけど、怖さとは違う何とも言えない感覚でなかなかスラスラと読めずに苦しい読後感だった。すごく疲れた、、、。
すごく疲れたし、変なものに追いかけられる夢も見た。
第一章は最恐の幽霊屋敷の紹介、第二〜五章は屋敷の歴史の追記・凄惨な事件、第六章は解決編だが、第六章の畳みかけかたは展開が急で、置いていかれそうな感覚で読んだ。
何となくのイメージだけれど、「さんかく窓の外側は夜(ヤマシタトモコ)」を思い出した。不条理に悪霊に殺される感じ、良くないものを作るっていう呪術的なもの・蠱毒のようなもの、もそう。
なんにせよ、じわじわ怖いよりも、この話みたいに理不尽な害されかた、絶対したくないなぁと終始思いながら読んだ。
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犯罪のトリックはかなり無理がありましたし、「最恐の霊を8人集めて…」とか言い出したときはギャグに振ってしまうのかと思いましたが、とにかく人が死に、人生を狂わされ、これでもかというほど怖い!
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初作家さん 大嶋清昭作品
殺人や怪奇事件が次々起こるいわくつきの家
「最恐の幽霊屋敷」として貸し出している大家の棘木(おどろき)
そこはかつて 拝み屋として壺に悪霊を取り込み除霊をする朽城キイの家だった。
怖いもの見たさや取材が多く 借り手が途切れることは無いのだが・・・・。
出だし5pくらいで(しまったぁ~苦手なホラーだぁ)と思ったのだが、
怪奇現象が妙にマンガチック(深夜枠でやっているような?))
そのせいか 気になってしまう。
そして 数々の怪奇現象(過去の事件)をルポ風に紹介しているところが 軽い感じで興味がわき 怖いと思いながら先に進んでしまった。
次々と恐怖シーンが畳みかけてくるので
最後の方は(誰かぁ~早く除霊して 解決してくれ~)と叫んでしまった。
ホラー好きには最高に面白いんだと思う。
でも 苦手さんにも なぜか興味をそそる 面白い作品でした。
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心霊現象があるどころか、何人もの犠牲者が出た最恐の幽霊屋敷、旧朽城家。その中には名の知れた霊能者も。一見、普通の小綺麗な一軒家なのは、家主が幽霊屋敷と公言した上で借家として貸し出しているから。探偵獏田は友人でその家を管理している不動産会社の尾形に、屋敷の過去の事件について調査して欲しいと依頼される。
序章で尾形が語る幽霊屋敷での事件を聞いただけで「うわぁ」と思うのに、続く一〜五章で関係者視点で過去の事件のあらましが語られて、その禍々しさと犠牲者の数にひたすら驚愕。二章で登場するライターの鍋島が著した本の抜粋が時折差し挟まれ、どうやら最初に住んでいた霊能者朽城キイが各地心霊スポットで壺に封じ込んだ悪霊たちが、壺が割れたことで解き放たれて最恐の幽霊屋敷と化したのだとわかってくる。
一方でその各地スポットのいくつかは何者かが人為的に呪いをかけて犠牲者を誘っていることも示唆されている。そうなるとその人物が誰なのかというミステリ要素も立ち上がり、誰もがこいつが怪しいだろうと思う人物がたしかに仕組んでいたのだが、さらに驚愕の真相というか予想も出来ない第三者の正体が暴かれる終章にいたっても探偵が朗々と推理を語るようなありがちなものでなく、ものすごいことになっていく。最後まで血みどろなのだ。もはや何人死んだのだろうと数える気もなくなるほどで、圧倒された。終章の謎解きと意外な人物の正体については強引に感じないでもないけど、とにかく読んでて怖くて、でも読むのをやめられず、ほぼ一気読み。ひさびさに面白かった。
ホラーの中に人怖がうまく融合した作りも澤村伊智さんと似てるなと思ったので、彼の著作が好きな方はきっと気に入るのではないかと。
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なんか凄かったけど結局全部霊的なもので片付けられて、そういうの体験したことない身からしたらふーんって感じだった。
いろいろ、この時の霊がこの仕業でみたいな推理のところは面白かったけど所詮こちら側からは解決できないような、推理してもそれでどうするの?っていう感じで解決できないから。
それならもう、最初から何もしなくてよかったよね?で終わっちゃった。
折りたたんで殺す悪霊がいちばんインパクトあったけどそいつもなんで折りたたむのかわかんないし、そもそもなんでそんなつから持つようになるの?悪霊ってどうやってなってるの?そういうとこから細かく解決していって最終的にそういう悪霊が増えないように対策していって欲しかった。
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先が気になりすぎて取り憑かれたように読んでしまった。住んだもの、除霊に挑んだ霊媒師、果てやそれに関わった人間がことごとく死んでいく(生き延びてるのもいるが)禍々しい霊が巣食う幽霊屋敷。恐ろしさに次ぐ恐ろしさでホラーのジェットコースターって感じでめっっちゃ楽しめた。途中はさまる幽霊の正体についてのルポがまた怖くてよい…。いやーーーおもしろかった!やべー悪霊をひとつの屋敷に集めたっていうのは個人的に13ゴーストを彷彿とさせてさらに興奮しました!
最後の最後まで気が抜けなかった…ラストのあれはなげっぱにも見えるがけっこう好きよ…どう収集するんだって続きは気になるけどさ…そういうところも13ゴーストを思い出させるわ。
まじでおもしろかったんで著者の他の作品も読みます。