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推しは最後まで画面の向こうの推しのまま、裏側は見られないという構造なのだろうけど、少し物足りなさを感じてしまいました。あの推しに何があったのか、真相はわからないままだけど、それもまた推しと自分との関係性と同じなのかな。
主人公の置かれている状況がしんどくて、読んでいて辛い部分も多かったです。
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文庫版あとがきがとても良かった。
今、学校生活がつらい中高生に届いたら良いなと思う。
(再読2024/01/08)
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久々に芥川賞作品で先々何が起こるのか、期待を持って読めた作品でした。主人公が自らが持つ生来の性質から、日常生活や学校、バイトなどが上手くいかず苦労を重ねる中で「推し」に傾倒していく様はいじらしく不憫に思えてきます。推しが問題を起こしたことで崩れ去る現実に残されたものの虚しさは、本当に推しに夢中になった人はより良く分かるのではないでしょうか。
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芥川賞に本屋大賞と数々の賞をいただいた作品。とても面白かったです。推しに対する想いなど共感させられることが多かったです。推しは推せる時に推せ、感じさせられる作品でした。
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主人公あかりの生活は推し活でありすべてであった。
それ以外のことは手につかず社会的にも孤立していく。
なにかを一生懸命推せる人っていいなぁと思っていたが実際本気で推しが出来たらこんなふうになってしまうのかとも恐怖を感じてしまった。
最後は推しが引退し、日常も終わっていく、
自分は今を一生懸命生きようと思った
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読んでいてかなり苦しかった作品。
主人公は家族、学校、仕事、友人の繋がりが希薄になり孤立をしていく。
そして最後には自分自身をネグレクトし、推し活動にのみに自身の存在価値を見出すようになっていく。
宗教家が聖書を読み解くように、推しを読み解いていく。
神は受け答えも触れることもないが、推しは存在が確かなので一体化できるかもしれないという淡い期待を含んでいる。そこがまた残酷である。
最終的に主人公は勝手に期待をして、勝手に裏切られ、勝手に怒りで溢れかえる。そして最後に残ったのは静かな現実と肉体のみだった。そこには不思議な爽やかさがある。
失われた30年を生きる我々には哀しいことに宗教的信仰は無い。今推し活がブームなのは、この閉鎖的で苦しい現状をどうにか救ってほしい、忘れたいという想いを持つ人が多いからだろう。
現代日本の病理をしっかりと表す作品。
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高校中退、バイトも続かない、コミュニティー能力が乏しい女性が、家族に見捨てられ、最後は推しの引退で日常をも失う「推し活」のお話。
こんな本を読むと常に心が落ちた感じがして気が病んでしまう。
推しは背骨。最後に綿棒を投げて拾うさまは納骨の例えか?
全世界80万部!芥川賞受賞作
「今どきな感じで面白かったですよ」とのことで読みましたが、今どきすぎて分からない。
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どこらへんから面白くなるかなと思いながら読んでたら終わってた。
推しに自分の金注ぎ込むのはまぁ趣味の範囲だから理解出来るけど、床にあるポテチの袋踏んづけるところとかの私生活のだらしなさがこの人無理だってなった。
けど推しが推せなくなって他のことに手がつかないってのは共感出来る。自分も齋藤飛鳥が乃木坂卒業するって知った時だいぶショックだったからなー。
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推しがいる人なら誰もが恐れる。引退。異性であれば、結婚。私もガチ恋の推しがいる。推しは背骨。必要不可欠で、尊くて、愛らしい。ライブには行けない。理性を失い、席から飛んでしまうだろう。推しに迷惑はかけられない。
推しが推しじゃなくなるとき、私も私ではなくなる。騙すなら最後まで騙してほしい。嘘は嫌いだが、私が幸せになる嘘は好き。推しなんて出会わなければよかったのにね、
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私には推しがいないから、そうなんだ、と思いながら読んだ。
印象に残ったのは「推しは人間になった」みたいなフレーズ。推しが芸能人を引退した時に出てくる言葉だけど、推しって人間じゃなかったんだ。人間を推すという事、ちやほやして持て囃しているけれど、人間扱いしてはいないって事だよね……。
「推し」だってちゃんと生身の人間なのに、それを神のように崇めて自分の人生の拠り所にしてしまう、自分で自分の人生の責任や選択などを引き受けない状態にしている。のって不健全だし、主人公も推しが自分の行動で自分の人生を変えたことに気づきを得て終盤自分の人生を持ち直している。
この主人公って極端な例なんだろうか?それともよくある感じなんだろうか……。
でも、自尊心が極端に低い時、他のものや人に強烈に依存してしまう、という事があると思うので主人公もそうなのかな?依存せずには生きていけないようなメンタルだった、でも依存できなくなってしまった、から自分の人生を生きようと試みて終わる……(のかな)。
ちなみに、推しのパートナーが洗濯するであろう推しのTシャツ一枚に、自分が今まで死ぬ気で働いてお金をつぎ込んで集めたファングッズ達が負けた気がする、という記述があった。どんなにファンとして頑張って課金しても、それが一方通行でいい、と思っていても、無意識では報われたかったのかな。自分の行動の推しへの影響力の小ささを思い知って、それで目覚めたのかな……とか思った。
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良かった。純文学もいいもんだと思った。推しのファンがいないから共感できないが、考えさせられる小説。最後の主人公の感情はなんとなくわかる気がした。
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「推し」は背骨。
〇〇ロスという言葉だけでは足りない表現と感情。
あかりが、自分を認めて、推すことができて、自分で立てるようになるだろうか。
※タイトルのインパクト
※文字も大きくページ数も少ない
※夏休みの読書感想文に良いかも(中学生以上)
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自分も10代からアイドルが好きで15年くらいオタクをしているので、推し活について考えることもなく生活に染み込んでいて、なんなら「推し」という最近の言い方にもまだ馴染めてないくらいだけど、
アイドルや推しの存在は単に好き・趣味・癒されるってだけじゃなくて救いや希望になったり言い訳や逃げ道になったりするんだよなぁと実感。
30代になった最近は、推しにはポジティブな気持ちだけもらえて万が一解散や炎上があった時にダメージを受けなくて済むよう"程よく推す"という良くも悪くも効率良いやり方を掴んできた。
でも思春期は特に気持ちのコントロールが効かなくて現実との比率が不安定になるのも実体験からよくわかる。
主人公の葛藤を丁寧に描く分、燃えた推し側の事情や目線が一切排除されてるのも興味深かった。
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21歳で書いたのか..、という、信じられなさ。
主人公の語り口だから、わざと表現力のない、言い表すことができないという感覚を文体に表現しているという、あとがきの文章に、こりゃ一杯食わされたと、思いました。
語り手もよく分からない気持ち、漠とした重さ、辛さ、生きにくさが、曖昧で大袈裟だからこそ、自分の似た感情に簡単にのり移ってきて、気持ちが悪くなりました。
こんなもの読んでいたら気が病んでしまう。
私は、この本はしばらく読みたくないと、思っています。
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あかりちゃん…すこしだけあらすじは見ていたので、なにかしらの病気であることは把握済 これは、発達障害系よね…特にバイトでの描写えぐいわ 言われたことがどんどん降り積もって対処できない いくつもの分岐を辿って対処していく(この分岐も何回も教えて貰ってやっと覚えたもの)あとは、漢字の 一、二、三、四…の流れに理解ができない とか そんなで家族ともぶつかる 唯一打ち込めるものが推し そんな推しが炎上 なにかひとつでも打ち込めるものがあるのは、すごいのよ…ブログでも推しの解像度めちゃくちゃ高くて、これができるなんてさ、充分じゃないの…と思いながら読む 生活するには、向かないかもだけどさあ…ええ、言葉にするの、難しいねえ…推しは最後、結婚して引退するんですけど、最後のコンサートにも結婚指輪 わたしがこの人のファンだったらもう、ブチギレるかしばらく落ち込むか、いや両方やるわ 話の終わり、綿棒を拾い集める(遺骨を拾い上げる)燃えた推しの供養 ラストに怒涛の死後的な表現が増える 直接的に 墓石の前だったり遺影とかの言葉が使われたり もっと深いところで推しと繋がっている でも自分で自分の骨は拾えない で遺骨に見立てた綿棒を拾い集める 失礼しました、これ以上深くは考察できません この後あかりちゃんがどう生きていくか(生きてるのか)わからないが、こんなに推しのことを深く追えて、理解深められるなら、きっと、どうにか…と思わずにいられないね は〜本の感想ってむずかし〜