電子書籍
芥川賞受賞作
2023/08/21 19:00
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投稿者:MA - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞作ということで、普段から小説を読まない人間には難しいかと思いきやさくさくと読めた。
推しが殴った理由の解明などはなく一貫してファンの視点で進み、推しがいる人の心情を知ることができた。
純文学に興味を持つきっかけになった。
紙の本
推しの存在
2023/08/12 03:24
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔はそれこそアイドルの推しがいて、使えるお金は本を買う以外ほとんど推しに使っていた。
主人公ほどのガチ勢ではないけど、それでも推しは生活の大きな一部だった。
だからその当時に読んでいたら随分しんどい読書になったかもな、なんて思いました。
主人公がこれからどう生きていくのか、生きていけるのか、そこがとても気になります。
紙の本
推しが燃えた
2023/10/22 01:09
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第164回芥川賞受賞作品。
タイトル通りの内容。
当人にとっては一大事でも、
やっぱり傍目に見て
どこにも繋がらない
ある意味では破滅的な行為に見える。
それでもそういう人にとっては一つの現実なのかもしれない。
主人公のブログの文章がかなり理知的なのと、
巻末に本人による解説(あとがき)があるのはちょっと引っ掛かった。
紙の本
イマイチ入り込めなかった
2023/08/27 14:18
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投稿者:くまを - この投稿者のレビュー一覧を見る
わたしは現在40代半ば。主人公や作者と年代が違うからか、「推し」がどういうものか体感的にわかっておらず、ストーリーに入り込めなかった。
同年代でも推し活してる人はいるから世代の問題ではないのかな。わたしは推し以外の「背骨」を持っているということか、あるいは「背骨」がないまま生きているのか。
「推し」が理解できないこともあって最初はライトノベルかと思うくらい退屈に感じたけど、主人公の「ダメさ」が明らかになるにつれておもしろくなってきた。
作者の今後に期待!
紙の本
題名のインパクト
2023/08/21 12:35
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投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名のインパクトが気になっていた作品だったがちょっと内容のイメージとは違っていた。
昔から学校生活でずれている?ちょっと違う感じの人がいた気がするが今の時代は人それぞれということについてだいぶ寛大な環境になってきた。
しかしその感覚を理解しきれない自分にはこの本は不思議な感じだった。
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『推し』っていう言葉、とても流行っていますが、何を対象に『推し』といえば良いのか今一つピンときません。
大体この小説の様にアイドルを指す事が多いのだと思いますが、自分にそう言った感情がない為か、良く判らない小説でした。
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アイドルファンの女子高校生を描いた小説。
・アイドルファンの描写が表面的すぎる。アイドルファンに見られるパッション・切実感が全然伝わってこない。このパッションこそがアイドルファンの過激な発言や行動の源だろうに、これが描けていないから主人公が何をしようが自然な行動には感じない。
・主人公が応援してるのは地下アイドルという設定なのに、付き合ってると噂が出るのが女子アナだったり、グループが解散するとき記者会見を開いていたり、設定がブレていて混乱する。
と、不満をもったまま読み終わったら、文庫版あとがきで著者が、
『「本当のこと」を彼女の自意識すらうまく把握できていないので、地の文にもあらわれてこない。それでも、書いていくうち、ときどき何かがにじむことがある。』(p154)
と言っていて納得。
つまり、著者は「何かがにじみ出てくれ!」と願っただけで、確信的に何か深いものを描き出そうとしたわけではないということだ。
そんな小説が何かの賞を受賞してたなと思って調べたら、芥川賞だった・・・(笑)
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何とも言えない・・・推しってこんな感じかんでしょうか。
文字数は少ないので、すぐに読める作品です。
最近、純文学が何なのかようやく分かるようになった気がしています。
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タイトルからもう少しポップな内容だと思っていたけど、割と重めだった。
NHKの「朝イチ」でもしょっちゅう取り上げられる「推し活」。深く推しにのめり込む主人公は発達障害で、うまく生活すること、家族との付き合い、学校での勉強がうまくできない。それでも推しを推すことでなんとか踏みとどまりそれが彼女を支える背骨だった。
推しが炎上したことで、主人公の色々が崩れていく。救いがなくなっていくことのなかに、救いがないことがつらかった。自分が落ちている時には読めないだろうと思う。
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推し活ってもっと楽しいものです。私も二次元の推し活中です(笑)たしかにお金は必要で、働くのが嫌いな私の労働理由になっています。主人公に自分を重ねてしまいました…。文章から主人公は発達持ちかなと推測しています。複合症状で拒食も患っている様で…。推しを失い自暴自棄になった彼女の人生が明るくなるよう、なんとか医療機関につながって欲しいなと思いました。全体的に読みづらい文体だったので、評価は星3としました。内容は悪くなかったです。
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推し活のひとつとして読んでみたが、推し活の活動についてはよくわかるが、生活が破綻していくのは辛い。推し活は人にとって幸せである筈なのだ。
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主人公・あかりは、学校でも家族ともうまくいっていない女子高生。 唯一の生きがいは、8歳年上の男性アイドル真幸を"推す(応援する)"こと。 ある日、真幸がファンを殴るという事件が発生し、炎上する。
芥川賞で一気に有名になり気になっていたので、文庫化を機に読んでみた。うーん・・・文学的には素晴らしいのかもしれないけど、個人的に芥川賞と相性が悪いのか、読んで面白かった!となったためしがないんだよな。今回も何がどうとも感じないままに終わってしまった。アイドルではないけれど、私も推しがいたことがあるのであかりの気持ちが分からなくはないけれど、多かれ少なかれ、みんな世の中に生きづらさを感じている人はいて、それでも何とか誤魔化しながらやっていくものだと思ってる。現実逃避し続ける主人公の気持ちには寄り添えないままだった。
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芥川賞受賞作で文庫になったので、読んでみた。
高校生のあけみは、高校生活も上手く行かず、バイト先でもなじめず、生きづらさを感じて、毎日を過ごしていた。
そのあけみの生きがいは「推し」
その「推し」がファンを殴って、炎上したらしい。
だからと言って、特に何が起きるわけでもない。
高校を辞めて、バイトもクビになり、家族に見放されても、あけみの日常は「推し」だけ。
その「推し」の突然の引退宣言。
最後の生きる糧のようなものも失ってしまう。
タイトルや表紙のイメージからは想像も出来ないくらい、内容は重い。
「推し」がいない自分には主人公の気持ちが理解出来ないし、この本を読めば「推し活」を楽しんでいる友人の気持ちが分かるかとも思ったが、そちらも全然見当違い。
読む人によって、意見の分かれる作品かもしれない。
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「推しが紅白に出るんですよー!」
アルバイトの女の子が報告してくれた笑
物語の主人公〝あかり〟ほどでなくても、推しグッズを買うため、推しのライブに行くためと推し活のためにアルバイトをしている子はいる。
そうでない子ももちろんいて、それでもなんとなく誰かを推している。きっとそれが今どきなんだろうなと思う。
ただ「共感できることないわ!」と言いきってしまうには、私が大人(50代)だからということでは片付けられそうにはない。
私の周りにも推し活を楽しみ、推すことが生活の糧になり、推しに癒されている人はたくさんいる。
物語のあかりはままならない日常から逃避しているに他ならない。勉強ができない。姉のようには立ち回れない。アルバイトは失敗ばかり。両親の期待に応えられない。だけど推している時だけは自分でいられる。
だけど、私の周りの彼女たちがあかりと同じく満たされない日常からの逃避かといえばそうでもない。
日常とは平行線にある場所に少しだけ身を置くのはきっと私が映画を観たり本を読むことと同じなのだと思う。
これはもう「何が推しだ!」なんて言ってられないな。
ちょっと気がついたことがある。
この社会が生み出した推し文化にまんまと乗っかり、まだ稼ぐと言うことの本当の厳しさを知らない若者が推しを押し上げるため・違うアングルの写真欲しさ・握手券欲しさ・に同じCDを何枚も購入するというような搾取され続けることにはちょっと憤りを感じずにはいられない。と大人になった私は思うし、そのシステムなんなんだ!と思う人は少なくないはず。だけどいやまてよ…
「ビギのトレーナー欲しい」
「ビバユーのスカート欲しい」
「レストローズのワンピ欲しい」
「メルローズの…ニコルの…45RPMの…。」
そのためにアルバイトに明け暮れてた高校生は誰だ笑
社会が作り上げた搾取の仕組みにまんまと乗っかってました。ああ、もったいね笑
結局、私たちは何かを推している。
そーなのかーww
共感できなさすぎて読み進めるの辛いと思った短い小説だけど、推す対象が違うだけで対して変わらないんだな…だけどなんとか大人になれてるなぁと思う苦笑
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自分にも推しがいるのでそのへんの思いに共感できるかなと期待して読んだ。でもこの主人公のように全てをかけて、みたいなものすごいエネルギーはない。そうやって推しを推すぶんだけそのまんま苦しいのかもしれないと思った。世の中とうまくやっていけない苦しさが鋭い感性で書かれてて、読んでてこっちまで苦しくなる。思いのほか物語に没入してしまって読後しばらく余韻が残った。