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●「勉強の戦略」とは、ゴール(最終目標)までの最短距離を見つけて実行することを指す。
●「なんのために勉強しようとしているのか?」
この回答が「最終目標」となる。この最終目標は期日などは決めず、ざっくりとでよい。具体的に決めすぎても、その通りにならないことの方が多いため。
「最終目標」は変わる前提で良い。最終目標に対して、定期的に「再点検」を行う。
●ざっくり決めた「最終目標」を細分化して、一つひとつ乗り越えていく。場合によっては再点検で目標を組み直しつつ、繰り返すことが勉強。
●「最終目標を達成したとき、自分は『本当に幸せになれるのか?』」
最終目標を考える、再点検を行うときの問いかけポイント。
●「知識」と「スキル」は異なるもの。
知識→知っている能力。知識は理解の土台となるもの。暗記・理解によって身につく。
スキル→実際に使える能力。地道な反復トレーニングや練習によって身につく。「知識」を身に着けるより、「スキル」を身に着けるほうが時間がかかる。
●何かを身に着けるときの流れとしては、
知識をつける→理解する→スキルを身に着ける の順番。
●努力が報われる人=自分の課題を正しく把握している人。
●把握した「課題」に対して、アプローチ方法が複数ある場合には、「どちらの行動を選んだ方が課題解決の確立が高いのか?」で選択を行う。
●できないことをできるようにするには、「つらくないレベルの行動量」を増やして、小さな成功体験を積み重ねること。それによりモチベーションがあがる。
「つらくないレベルの行動量」を「当たり前の行動」とすることで、自然と小さな努力が積み重なる。
●自ら勉強するより「外注」した方がコスパが良い場合もある。「外注」=「投資」。
がむしゃらに自分で手を動かすのではなく、自分の時間的リソースは限りがあるため、良いアウトプットを出してくれるような人に頼む。
●自分自身を「株式会社」と捉え、その経営者になったつもりで、コスパ良く成果を上げることを考えることが大事。
●勉強の過程を細分化し、簡単な行動から習慣化をする。
●平日は5分~のスキマ時間で負担を少なく勉強、土日は時間を多めにとって勉強というスタイルが社会人にはおすすめ。
平日のスキマ時間では、何をどのように勉強するか?を予め考えておくことが習慣化のポイント!
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勉強の戦略――9割の「努力」をやめ、真に必要な一点に集中する
そもそも勉強で結果を出すには、「効率X 時間」で生み出せる価値を、いかに大きくするかが大切です。
「時間」はみんな等しく有限だけれども、「効率」はやり方によって変えられるということです。
「たくさんやった方が成果はでる」というのは、確かにそうです。ただ、戦略を立てるか立てないかで、たくさんやったときの効果はまったく違ってきます。
もしコーチがつ いてくれていれば、「まずはこの練習をやってみましょう」と、今の自分のレベルに合ったトレーニングを教えてもらえます。
すでにできる人には「できるようになるまでのルート」、 つまりゴールまでの全体像が見えているからです。
だから、「今のあなたがどの位置にいるのか? 」「ゴールにたどり着くには何が足りないのか? 」と、逆算して判断することができるのです。勉強でも同じです。
まずはできるようになるまでの「全体像」を把握するのが大切です。
「勉強の戦略」を立てるための4 つのステップ
まずは、目標を明確にして、そこから逆算することで細かい課題を発見します(第1章「戦略を立てる」)
次に、課題の優先順位を考えて、その課題に取り組むコストとリターンについて考えます(第2章「課題を分解する」) 。
自分一人ですべての課題を解決しようとするのは大変です。そこで、そのジャンルが得意な人や経験豊富な人の力を借りることも覚えましょう( 第
3章「外注する」)
最後に、効率的な勉強を習慣化する方法について説明します(第4章「習慣化する」) 。
学習効果を最大化するためには、効率的な学習方法と習慣化が欠かせません。
第1章 戦略を立てる
人間には誰しも「向き・不向き」があります。
「努力できない」ことは、単に、その人が努力に不向きな性質を持っているだけのことです。それは、持久走の得意・不得意とほとんど変わりません。
努力のオ能がなくても、努力するのと同じぐらい成果を出すことはできます。
むしろ必要になってくるのは、「技術」です。
たとえば、目標から逆算して、最短距離でゴールまでたどり着けるようにするための戦略。自分に必要な課題を見極めるための解像度の上げ方。
学校を卒業したら、学校で得た知識は「あると有利になることが多い武器」ではありますが、「最終的な目的」ではなくなります。
社会人にとっては、 勉強ができるとい-っことよりも、 それを「どう活かすか」を考える力の方が大切な要素になります
勉強して身に付くことには、大きく2 つの種類があります。
一つは「知識」。もう一つは「スキル」です。
「知識」とは、暗記したり、理解したりして身につけていくもの。
一方で、「英語を速く読む」「計算をすばやく正確にする」などのような「スキル」はトレーニングによって習得する必要があります。この2 つは鍛え方が違うのです。
理解力とは「知識の量」に支えられています。淪理が理解できないのは「そこに使わ��ている言葉の知識がない」のが原因であることがほとんど。理解ができないのは、多くの場合、知識が足りないからなのです。
物事を理解できないのは「論理的思考力」が欠けているからではなく、単に「知識」の問題であることが多いのです。知識さえ身につければ、誰でもある程度は理解できるようになるはずです。
「熱血コーチ」には、注意が必要です。熱血すぎて「やれることは全部やれ! 」という感じだと、コーチをつける意味がありません。
コーチは、応援団ではありません。
これは、勉強にもまさに当てはまります。
教室や先生を選ぶときには「モチベーター」ではなく、きちんと知識 のある「課題発見の専門家」を探しましょう。
勉強の戦略は、あくまで「最短距離」を見つけ出して、なるべくラクをすることにあります。戦略に固執して、ムダな苦労をするのでは意味がありません。
こうした事態を防ぐためにも、 目標は「ゆるくて大きな目標」と「今日・明日レベルの細かい目標」の2つをしっかり決めておくといいでしょう。
勉強でも同じです。「向いていない」と気づいたら、早めに見切りをつけて、別の道を選択をすることも悪くありません。諦めるのは、ただの「選択」にすぎないのです。諦めたからこそ「試合開始」となることもあります。
戦略を立てて勉強するにあたって、もう一つ大切なスキルが「メタ認知」です。メタ認知とは、自分の知覚・感情・記憶・思考といった認知活動を客観的に捉えて、見定め、コントロ — ルすること。自分自身を外から客観的に眺めているようなイメージです。
感情を言語化することでメタ認知を行うと、 その日の自分が「学習に適した状態」だったのかがわかります。メタ認知によって感情をコントロールすれば、より冷静に勉強を進められます
第2章 課題を分解する
そもそも「メソツド」とは、すでに明確になっている「課題」を解決することに特化した手法のことです。
だから、そもそもの課題がわからないのに、メソッドを選ぶことはできません。
ロジカルに課題を発見した後には、発見した課題を分類しましょう。
分類は大きく分けるとたったふたつ。自分で「どうにかできること」と「どうにもならないこと」です。
この二つが未分類だと、取り組むべきことが判別できません。
自分でコントロ—ルできない領域のことにこだわりすぎないことが重要なのです。その分の力を、コントロールできるところに配分するのが戦略的な考え方と言えるでしょう。
「努力が報われる人は、どういう人なのか? 」
そのような人の特徴の一つとして、「何が自分の課題なのか、をきちんと把握している」という点が挙げられます。
私は、課題の解像度を高めることを「イシュ— の精撇化」と呼んでいます。イシューは「課題」、精緻化は「細かい部分まで明確にする」という意味です。
大切なのは、 根性論で乗り切ろうとしないことです。冷静に課題を分解していけば、自ずと答えは見えてくるはずです。
第3章 外注する
効率的に勉強するための一番のポイントは、「なるべく勉强しないこと」です。なんでもかんでも自力で勉強するというのは、正直にいうと意味がありません。
それよりも、 勉強の総量を減らしつつ、 本当に必要な勉強だけに、時間を投入すべきです。
できる人だからと言って、何か特殊な勉強法をやっているわけではない。勉強法については、長年の蓄積によって、だいたいの最適解が見つかっています。
それなのに多くの人は、自力で「勉強法」の答えを導き出そうとしてしまう。でも、それはいわゆる「車輪の再発明」にすぎないのです。
どんなことでも、まずは一般的な方法から学んでみましょう。一般的な方法とは、 淘汰されずに残った「王道」の勉強法です。
最初は誰かのマネをする。だんだん自然にできるようになってきてから、 自分なりのアレンジを加える。それが最も質が高く、ラクな方法です。
もともとの「王道」のエッセンスが血肉になった上で、微調整する。ラクをしたいならまずマネをすることから始めるべきです。
外注のときに、問題になるのは「得意なこと」をどこまで手放せるか、です。
自分でもできることを人に任せるときの判断は、かなり迷います。自分でもできることはつい「外注するより、自分でやった方が早い」なんて思ってしまうんですよね。
これは「比較優位」と呼ばれるものです。
能力的にはできるけれども、できることを全部やろうとしていたら、まったく手が回らない。「できるけど、自分でやる必要のないこと」は、やっぱり外注する必要があるのです。
「得意なこと」とは、投下時間に対して、あなたが他の人と比較して価値を生みやすいことです。そして、自分は得意でやるべきことにフォーカスしていく。そうすると、効率的に資産を増やすことができるのです。
では、自分が価値を出せる分野はどこにあるのか。その判断軸は、二つあります。一つは、自分が得意だと感じるかどうか。もう一つは、マーケットがあるかどうかです。
読書こそが、最高の外注化である。
たくさん本を読んでおくと、体験と知識が結びつくチャンスが増えるわけです。だから、読書も行動も、どちらも必要なのだと思います。
また、何かに迷って、 行動できなくなったときには、本を読むことで道が開けることは多いのです。
そもそも本を読むのは「影響されるため」というわけではありません。
本を読むのは、ものごとを理解するため。ものごとを多角的に見るためです。
人間はどうしても、ものごとを固定的に見てしまいます。だから自分をニュートラルな視点におくために、この読書法は有効です。
第4章 習慣化する
簡単に覚えられるようなことならば、ググるよりも、覚えた方が早いのです。人間には、脳というアクセスが速い検索器官が頭についています。それなのに、わざわざ記憶を外部化して、スマホを使っている方が時間がもったいないです。
自分のやりたい分野についての知識は、あればあるほど有利になります。
なぜなら、知識があると、「文脈」を読めるようになるからです。
むしろ、忘れることは悪いことではないどころか、党えるために必要なステップです。実は「出力依存」といって、 記憶は「思い出そうとする」ときに定着すると最近の研究では言われています。「忘れた」とか「思い出せない」ということは、記憶に刻み込むための絶好のチャンスです。ポジティブに捉えましょう。
本や参考書を読む途中でも「思い出そうとする」プロセスを追加すると、より記憶に残りやすくなります。たとえば次のような方法です。
①覚えたいページを1 ぺージ読み、 いったん教材を閉じる
②今さっき読んだページに何が書いてあったか、思い出す
この技法は「検索練習」と言います。
とくにおすすめなのは、学んだ内容を「要約」してみることです。
要約をするために必要なのは、 勉強した内容の中から「重要なポイント」を見つけることです。つまり要約をするためには、「どこが重要で、どこがそうでないのか」という整理を、自分の頭で行う必要があるのです。
すると、学んだ内容を再度思い出しつつ、さらにポイントを押さえた上で頭に入れることが できるわけです。
理解した情報を頭に入れておいて、必要に応じて引き出せるようにするのが「知識」の役割です。その一方で、計算や読解のスピードそのものを上げるためには、「スキル」が必要になります。
では一体、こうしたスキルは、何によって身につくのでしょうか。先に正解を言ってしまうと、それは「練習」によって身につきます。
勉強における練習とは、たとえば、英語の音読やシャドーイングなどが当てはまります。勉強でも、こうした「練習」はとても大切です。それなのに、多くの人は軽視しがちでもあります。
スキルはとても身体的なものです。ですから、運動と同じように練習をしなければ身に付かないのです。
努力感なく、淡々と継続する。そのために必要なのが「習慣化」です。習慣化すると「がんばっている感」がなくなります。「いつものこと」をやっているだけなので、心理的なコストがあまりかからない。淡々と継続して、いつのまにかできるようになっているのです。
習慣化すると、つらいのを我慢して必死にがんばらなくてもよくなります。努力を努力とも思わないぐらい、当たり前のようにやれるからです。
社会人の勉強には、「環境を整える」というのも、 重要な要素の一つです。そして環境を作ることで、行動を起こすまでのハードルを極限まで下げるのです。
きちんと手順をふめば、「習慣化」は一人でもできます。それに汎用性があるから、どんな内容を学ぶときにも応用できる。
結局、仕事も勉強も、 淡々とやれる人が強いものです。SNSで恰好いいことを言って「俺らが世界を変えるぞ」みたいな人よりも、地味だけど、淡々と事業を続けている人の方が、3 年後、5 年後に生き残っていることが多いのです。
「努力」はしんどいものです。だから続かない。逆に言えばしんどくなければ続きます。
気合や承認に頼るのは、 それほど大きな効果を生みません。それよりも習慣化して、成果を最大化することの方が勉強の本来の目的だということを忘れないでください。
このように感情的で、制御が利かないような自分の行動を、どうやってコントロールすればいいのでしょうか。
ここで大切になってくるのは、「仕組み」を作ることです。つま���、 頭で考えなくても「感情に任せて、自然に進んでもそうなるよね」といった仕組みを作っておくべきです。
勉強する人が多い環境にいると、いざ「勉碰しよう」と思ったときに、周りから正しい戦略を教えてもらえます。
進学校が受験に有利なのは「正しい戦略」が提示されやすいからです。先輩や先生から、見当はずれの方法を教わってしまう可能性が低い。進学校の強みはそこにあります。
私が重視しているのは、「環境」なのです。つまり、生まれや育ちは変えられませんが、 環境だけなら、今からでも変えることができます。
環境の影響はとても大きいと分かります。だから「自分はどの環境に身を置くか」というのは、常に意識した方がいいでしょう。
いい環境を見つけるためには、「自分よりすごい」と思える人に積極的に会いに行ったり、 本を読んだりすることも大切です。
そのときに、相手を「雲の上の存在」として意識しすぎないこともポイントです。
大谷選手や本田選手は、自分が海外で活躍する未来が存在すると、本気で信じていました。だからそれを目標にして、実現させることができたのです。
勉強だって同じです。できると思えば、 たいていのことはできるようになります。そのためにも、 まずは目標を立てて、 そこまでの最短距離を描くことができるようになりましょう。
「勉強の戦略」の本質は、「自分がいかに幸せに生きるか」にあるのです。
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他の勉強法と比べ、何一つ真新しい事は書いておらず、要約すると「勉強する環境を整える」と「取り敢えず始める」という事。逆を言うと、著者も述べていますが、この二つの事が出来ていない人が大勢いるという事なので、次の資格試験に向けて早速、机の上を整理しました。頑張ろっと。