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7つの短編時代小説集
2023/08/30 15:49
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
青山さんは1948年生まれ。
『つまをめとれば』で第154回直木賞を受賞(2016年)。
この『江戸染まぬ』には2018年から2020年にかけて雑誌に掲載された
短編時代小説7篇が収められている。
表題作でもある「江戸染まぬ」は、
昨年(2022年)にいくつかの賞を受賞した長編『底惚れ』の原型となる短編。
収録作品の中でのお気に入りは「町になかったもの」。
これは江戸時代の小さな町に住む男の話。
町というには小さな村から江戸へ用事で出向いた男が目にしたもの、
それが書肆、つまりは本屋さん。
男は一念発起して町に戻って書肆をつくることになる。
青山さんの作品にはこの短編のような、本に対する愛がほのみえることがある。
そのあたりが自分にははまったのだろう。
葉室さんの骨太い優しさとは違う作風ながら、
大人の味わいがあって、気持ちのいい読書を味わえるのがいい。
いい時代小説家を見つけた。
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