紙の本
京都住まいで
2023/08/31 14:55
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古都京都在住の小説家澤田瞳子のエッセイ。オーバーツーリズムのお悩みや大学でのお勤め風景などが書かれている。
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歴史小説家・澤田瞳子さんのエッセイ集。
テーマごとにまとめられているので、年代は前後して収められているが、どこを取っても、澤田さんの真摯で研究熱心、それでいて、飾らないお人柄が表れていて好感が持てる。
直木賞を受賞して有名になった後も、何者でもない自分でいたい、世の中を正しく公平に見たいという姿勢を崩さない。
能楽を習い、美しい言葉を愛する。
美術館や博物館の中でも、歴史の中に日々分け入って物語を探している旅人でもある。
以下、見出し
『京都に暮らす』
『日々の糧』
『まだ見ぬ空を追いかけて』
『出会いの時』
『きらめきへの誘い』
『歴史の旅へ』
『ただ、書く』
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(借.新宿区立図書館)
直木賞作家澤田瞳子のエッセイ。直木賞作品は明治・大正時代だが、もともと古代史専攻で奈良時代の歴史/時代小説でデビューした方。その辺の背景に興味があり読んで見たもの。京都関係はもちろん知っていたが(既読『京都はんなり暮し』など)なるほど能楽の素養もあるのか。
個人的にはまた平安期以前の古代ものを書いてほしい。奈良朝以前は難しい(売れない)かもしれないが逆に著者の知名度で奈良時代に興味を持つ人が増えてほしい。