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ドーナツを穴だけ残して食べる方法論議がネット上でこんなに(?)盛り上がっていたとは露知らず。興味深く読む。
統計派:「100万回食べれば1回くらい穴だけ残っているかもしれない」
芸術派:「私が存在しない穴を写実することでなんとかできないだろうか?」
言語派:「問いかけが漠然としていて厳密な対策が不可能」
報道派:「まずはドーナツに穴が空いているか世論調査すべき」
化学派:穴に空気とは違う気体をつめれば?
懐疑派:そもそもドーナッツの時点で怪しい
一休派:では穴だけ残しますからまずは穴の存在を証明してください
等。ここまでは楽しかったが、本のなかでは様々な専門家が何とかこの問題に色々な切り口から攻めており、難しくて付いていけず。途中でリタイア。
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タイトルのつけ方が絶妙で,肝心の中身は可もなく不可もなく.
自身の興味や専攻と外れた学問に触れる事ができるため,大学一年生の一般教養,あるいは進路未確定の高校一年生後半あたりにでも読んでみると意義深いかもしれない.
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ざっと読了
数学的なことなど解らないところは多いものの面白くて楽しい
こういうことを真剣に考えて語れる人達が明日の日本を支えるのだろう
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試み自体は面白いと思う。
ただ、ドーナツを穴だけ残して食べる方法自体に言及している記述は
全体の割合から言うと少ない。
また、前書き部分でのみ触れられていたが
ランチの女王というドラマの中に出てきたエピソードのような
文学的なノスタルジックまたはファンタジックな解決法を自分は期待したので
そういった見地からの方法論は全く無かったのが残念。
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大学の勉強ってものすごく面白いんだなー。
私は言語学専攻でしたが、言語学の観点から「ドーナツの穴だけ残して食べる方法」ってなんだろう?なんて真面目に考えたくなったほど。
まったくわけが分からない章もいくつかありましたが(笑)ちゃんと理解したいなって思いました。なので分からなかったところはもう一度読むつもりです。完全に理解できたわけじゃないし、なんじゃそりゃーって感じだったけど、数学的思考から見たドーナツを食べる方法が面白かったです。ちゃんとドーナツ食べる話だったし。
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印象的なデザインと阪大の学生が中心となって書籍化したというのに惹かれて手に取った。
残念ながら、図書館の貸し出し期間中に読了できなかったので、機会があれば続きを読みたい。
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「ドーナツの穴」を巡って、大阪大学の教員が自身の専門領域からそれぞれ執筆している。そのまま「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」という問題に答えているとは言えないものもあるし、ちょっと展開が強引だなと思うものも多かった。だが、普段あまり目を向けない分野を知るきっかけになったのは面白く、執筆者の目論見通りといった感じ。
↓の章が面白かった。
・第0章 ドーナツの穴談義のインターネット生態学的考察
このドーナツ問題は、もともとネット上のネタだったが、それがいつ頃どのように流行ったのかの調査。そこから生態系としてのインターネット、クチコミの伝播過程の解釈によるマーケティングの効果測定といったものに展開していく。身近に利用するインターネットをいういう風に捉えられるのかと興味を持った。
・第1章 ドーナツを削る - 工学としての切削の限界
切る、削るというと普段何気なく使う言葉だが、それを工学的に見ると思ったより奥が深い。加工方法の選択・加工する対象の材質の検討など、ひたすら愚直にドーナツを穴だけ残して削る方法を考えている。
・第2章 ドーナツとは家である - 美学の視点から「ドーナツの穴」を覗く試み
美学という学問は初めて触れた。プラトンの『寝椅子の比喩』を取り上げ、ドーナツには
1.本性界にある、神が作った唯一のドーナツ
2.ドーナツ作りの職人の作った、普通のドーナツ
3.画家が絵に描いたドーナツ
の3つがあり、真のドーナツはそもそも食べることができないとしている。トンチの効いた展開だが、面白かった。
・第8章 法律家は黒を白と言いくるめる?
西川産業とテンピュール・ジャパンの「ドーナツクッション」という商標を巡る訴訟を引き合いに出して展開。法学というのも今まで縁がなかったので、新鮮に感じた。
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大阪大学の学生・教員・出版会によるショセキカプロジェクトが作製した本。
各学問において、ドーナツから連想されるトピックを10名ほどの研究者が解説している。
「ドーナツを穴だけ残して食べる」という一見パラドックスに思える現象も、見事に実現している研究者もいる。(工学と法学)
そのほかの研究者については「食べる方法」については言及していないことも多いけれど、サブタイトルである「越境する学問-穴からのぞく大学講義」というテーマに沿ったいろんな理論を読むことができる。
ドーナツに関わるコラムも満載。
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若干前評判に引きずられて期待が大きすぎたこともあってか、ちょっとガッカリ感が。
確かに取り組み自体は興味深いし、成果も大きいのだとは思うが、もしかしたら内輪受けネタなのか。
何が引っかかるのか自分でもよくわからないけど。
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「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」というテーマで大阪大学の学生がまとめ上げた本。実際に阪大教授たちに講義っぽい感じで執筆をお願いしたようで、サブタイトルのとおり大学講義っぽい内容になっている。
なので、読者次第でハマる話もあれば、拒否反応が出る話もある。私はオリゴ糖がダメだった…(´へ`)
個人的には、第2章の美学の観点からのお話はめっちゃ面白かった。食べてなくなるドーナツなどドーナツの風上にもおけない!笑
この本は横書きで書かれているのですが、句読点ではなくカンマ(,)とピリオド(.)なのがすっごい読みづらい。理系の話も扱うから横書きでもいいんだけど、私の知る限り日本語の横書きの教科書は句読点だったのに…理系では違うのだろうか。。。
全員無理にでもちゃんとテーマに沿ってくれていたらよかったんだけど、全然ドーナツの穴と関係ない章がたまにあって、それだけが残念でした。ので、★をひとつ減らしました。試みとしては面白いのになー。
最後に、2ちゃんねるのコピペ拾ってきたから貼っておく。(誤字は原文ママ)
こういうの考える人、何気にすごいと思うわ。面白い★
--------------コピペここから--------------
ドーナッツの穴だけ残して食べる方法
∟実際派-普通に食べれば残ってるんじゃないの?(もっと考えろよ派)
-ドーナツとは呼べないくらい細い縁を残せば?(それドーナツだよ派)
-もっと時間をくれ(好きにしろよ派)
∟物理派-巨大なドーナツを光速で回転させることにより穴が空間的に閉じ(ry
-箱に青酸カリの入ったビンと一緒に入れて(ry
∟化学派-穴に空気とは違う気体をつめれば?(それ残ってるのその気体じゃん派)
∟数学派-非ユークリッド幾何学的には可能(難しいよ派)
∟統計派-100万回食べれば1回くらい穴だけ残ってるかもしれない(めんどくさいよ派)
∟地学派-半減期を調べれば穴の存在を証明できるかもしれない(本当かよ派)
∟合理派-ドーナッツ食べた後に穴の存在を証明すればいいんじゃね?(証明してみろよ派)
∟芸術派-私が存在しない穴を写実することでなんとかできないだろうか?(別問題だよ派)
∟言語派-問いかけが漠然としていて厳密な対策が不可能(ごめんなさいだよ派)
∟哲学派-穴は形而上的な存在の定義外にあり、超空間的な(ry
∟懐疑派-そもそもドーナッツの時点で怪しい・・・(意味が分からないよ派)
∟欧米派-HAHAHAHA!lol :D (fackだよ派)
∟報道派-まずはドーナツに穴が空いているか世論調査すべき(捏造だよ派)
∟調理派-油分が多すぎるし形も下品(そんなことないよ派)
∟減量派-ワンモアセッ
∟政府派-真に遺憾であり今後このような事態が起こらぬよう最大限の努力を(ry
∟外交派-食べてやってもいいけど代わりに援助基金を増設しろ(カードにされちゃうよ派)
∟精神疾患派-俺の心に穴が(ry
∟解答放棄派-そんなの不可能(思考停止だよ派)
-ドーナッツってまずくね?(味覚障害だよ派)
-アメリカの陰謀(中2病だよ派)
∟一休派-では穴だけ残しますからまずは穴の存在を証明してください(天才だよ派)
∟卑猥派-ドーナッツにも穴はあるんだよな・・・(レイプ反対!)
--------------コピペここまで--------------
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「あなたは、ドーナツをアカデミックな眼差しで見つめたことはありますか?」
web上で話題になった「トンチ問題」に、阪大教員が本気で挑みます。 人文科学・自然科学・社会科学。学問領域を問わず、各学問の専門家である阪大教員が、専門知識を駆使して、ドーナツを穴だけ残して食べてしまいます。その他、ドーナツにちなんだコラムを収録し、世界各国のドーナツも紹介します。
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「ドーナツを穴だけ残して食べる方法はあるのか」という小学生レベルの疑問に対して大の大学教授たちが各専門流の屁理屈をこねて答える本。とはいえ思ったよりキレはない。発想はいいと思うのだが、いまいち活かしきれていない感(特に文系)
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高いレベルにある学習は低いレベルの学習に常に基礎づけられている。
コンテキストと問題解決の王式の関係を客体化し、世界を理解する方法と問題解決の様式を状況に応じて柔軟かつ創造的に自在に変えていくことができるようになる。
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親友(朋友)から借りた、タイトルから惹きつけられる魅力的な本。恥ずかしながら、これがネット上で話題になった有名なコピペであることすら知らなかった。そして冒頭に解答のコピペが掲載されてるけど、これがまた上手いなと。ネット民の言語スキルすごいな。
このタイトルを解決しよう、というより一つの命題について様々な学問に基づくアプローチをしたらどうなるか、という本。美学の章と数学の章が特に好みで、数学の章を執筆した教授の文章はわかりやすいし、興味深かった。4次元ね。対して、精神医学的人間論の章の文章のわかりづらさときたら。
兎にも角にも、物事をミクロ的、マクロ的、そして多角的に考える大切さを学びましたとさ。
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http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-470-6.html
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大阪大学の書籍化プロジェクトということで、学生が提案して書籍化が決まったようだ。
様々な分野の先生がそれぞれの分野の知識を活かして、ドーナツの穴について考察を与える。
やはり興味のある分野での考察はとてもおもしろかったが、興味のない分野を経由しての考察はあまりおもしろいとは思わなかった。これは単に自分の理解の範疇が狭いことによる不自由さなのであるが、やはり面白くないものはおもしろくない。
自分の興味のある分野だけ読み進めればいいと思う。