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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昆虫について、好きでたまらない気持ちがあふれていて、楽しく読むことができました。養老孟司さんのあたたかい視線が、感じられました。
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養老先生の本の中でも、だいぶ気楽に読みやすい本だった。
前半は養老先生の頭の中の考えが書き出されている感じで、良くも悪くも他の既刊本と似ている。
後半のラオス虫採り編は、虫採りでテンションが上がってしまってるのが読み手にも伝わってきて楽しい。ゾウムシの好き過ぎる感じが溢れている。
虫を捕まえて観察しているのに、他分野の知識がありすぎて、植物学や地質学や化学や地球の歴史にまで話が飛んでしまうのが、改めて養老先生のすごいところ。
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虫好きで有名な養老さんのエッセイ。語り口から人柄が伝わってくる。そもそも虫に対峙したいのに、その時間を奪って執筆させることへの反感が微笑ましい。豊富な写真が収められていて、虫の不思議さやイメージを補ってくれる。虫好きの同好の士とのラオスでの採集の旅は現場を彷彿とさせる。藪から棒、ではないが、虫探しで藪をたたき、アシナガバチに刺された事件も、災難ではあるが、現地の人が巣の中にいる子を食べてしまうくだりには呆気に取られ、驚かされてしまう。現代は、何事にも理由を求めがちだが、理由がないものやその行為に価値観を与える考え方に、養老さんらしさがよく出ている。
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アシナガバチに刺された養老先生の横で、アシナガバチの巣から、ハチノコを食べるラオスの人。日本人から見ると奇異に映るが、ラオスの人にとっては、それが日常なのだろう。