紙の本
起承転結が全くないところが実話ならでは
2023/09/09 17:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪異が起きる土地・家・建物を訪ね歩き、案内する怪談集第四弾。起承転結が全くないところが実話ならでは。今回は、後半の「おせんころがし」やその周辺での6話にわたる怪異譚、京都(一条戻橋、船岡山)の怪異譚が特に印象に残りました。また、千葉での「山道」「白の鳥居」「短い橋」のその後の取材話を期待しています。
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福澤徹三作家の文体がほんまに好きです。
今回の忌み地はぐいぐいきました!
心霊スポットには行かないようにしないとみんなそこでヤバいものをひろってる気がする。
『Wくんのライン』知ってるひとがこういうことになるってめっちゃ怖いです。
『悲鳴』
『東十条の乗客』化かされただけならいいんですけど違いそうだから怖い。
『きれいな部屋』
『床下の音』床下に呪いの場所が!?
『船上怪談』船に酔うから乗れないけどめっちゃ興味深いです。
『恋人岬』
『後ろの顔』鳥居の外側と内側では結界の威力が違う。
『白い鳥居』このはなし、他でも読んだような気がします。面白い!
次も楽しみにしてます!!
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怪談社の糸柳寿昭、上間月貴が取材で集めた怪談とその取材プロセス、現場状況を作家の福澤徹三が取りまとめた書き下ろし実話怪談集。今月刊行されたばかりの第4弾。
今回はコロナ禍による各種措置の緩和を受けて取材方法が以前の形に戻ったことで、前巻で目に付いた“実話怪談に練り上げられる前段階の話”よりも、実際の怪異の体験談(の聞き書き)が主となっており、その意味ではオーソドックスな実話怪談本に仕上がっている印象。また前巻のように、怪異よりも取材過程で遭遇した生身の人間の方がよほどおっかない、みたいな話もない。……が、病死や不審死(自殺他)などに日々直面している人達が、それらが起因(と思しき)怪異もすんなり受け入れているような話がいくつかあったりで、それはそれで怖い。
このシリーズを読んでいて思うのは、収録の半数ぐらいは取材先での初対面の人から聞き出した話で、よくまぁここまで集めたなぁ、と。当然空振りや、聞けたけれど本に載せるほどには使えないといった話も相当数あるはずだから、掲載されたよりもずっと多くの人々に取材を試みたのだろうし、その点でも、とにかく凄い。人見知りな自分にゃとても真似できぬ。
と同時に、多くの人がそういった怪異なり恐怖なり、不可解な体験をしてるということでもあるのだなと。
だから日々これだけ実話怪談本が出版されててもネタは尽きないのか!
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2巻、3巻とつまらなかったので買おうか迷ったが、買って正解だった。一人、部屋で読んでる最中何度も後ろを振り返ってしまった。
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単純に面白くない。曰く付きの土地を巡って話を聞くタイプだと思ってたのに、タクシー運転手や曰くのない土地に住んでいる人から聞いた怖い話をそのまま書いているだけ。
その内容としても淡々と事実を述べてるだけだから臨場感もなにもなくて怖くもない。忌み地という名前ではなくただの怖い話的なタイトルならそこまで期待しなかったんだけど…
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福澤&怪談社シリーズ、第四巻。
相変わらず、訳がわからない・不気味な実話怪談が目白押し。ただ怪談の特定地域≒「忌み地」要素は薄めで、主だったものは千葉のおせんころがし周辺、巻頭巻末の青木ケ原樹海くらいになっている。
おせんころがし周辺は山やトンネルといった定番かつ不気味な話でなかなか。
単なる伝承だけでなく、実際の事件現場というのもリアルさをプラスして別な怖さが増してくる。
…しかし、読み終わるとこのカバーにとんでもない「詐欺」があることに気づく。これもおせんころがしの一件。
「怖いワードがたくさん!こりゃ凄そうだ!」と買った時は思ったんだけどねぇ…上間さん。
あとそれで思い出したのだが、北野誠の心霊番組でおせんころがしも出るのだが、供養塔上部、実はペットボトルを塗ったものということが判明。風雨での破損がひどく、何度も壊れるのでペットボトルで代用しているそうな…。
本書掲載の写真でもペットボトルの形が確認できると思う。
因習のような伝承、かつての事件、どーでもいい現代の諸事情。おせんころがしという忌み地には単なる怖い以外の諸々が転がっている。
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前作同様 一作一作が非常に短い短編
一応は場所縛りの要素はある
残穢がいい仕事します
この巻はあまり目立ってない気もする
樹海の話が一番いやな話だった 怖かった
実話だからか 落ちがない話も多くて
え・・・それってその後どうなるの
というのが怖いんですよね
うっかり自分にもと思っちゃいます