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紙の本
ChatGPTは私たちの生活を良くしてくれるの?人が主体でないと。
2023/09/19 10:14
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投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
ChatGPTに対し、多くの議論がなされているが、突然現れてきたように思う人も多い。この解説書が出てきているので、観点に従って読むしかないだろう。AIの研究・開発をリサーチしてきた人から見れば、やっとでてきたかと思う人が多いだろう。著者は、ハッカーにしろ、5G、メタバース、Web3等の本を出してきた。きっと、わかりやすい本を出してくれるだろうという期待がある。本書の目次を見ると、
AIに知性はない。では人間は?―はじめに
第1章 ChatGPTの基礎知識
第2章 ChatGPTはここがすごい
第3章 ChatGPTはここが危うい
第4章 大学と社会とChatGPT
第5章 クリエイティブとChatGPT
第6章 人類の未来とChatGPT となっている。
以上のように、ChatGPTの基礎知識や評価できるところ、危険な面について展開され、今後の社会での位置付け、どう発展するのか、ブームに終わるのか等を検討する。これまで、AIが出てきて、もてはやされ、将棋や法務等の特定分野で生き残ってきたというか定着し、汎用としてはブームに終わったが、ChatGPTはどうであろうか。確かに著者が指摘されるように、パソコンやスマホがどこにでもあり、それなりに使える人も増え、社会的な環境が整ってきたのは間違いない。会話としてもわかりやすい。大雑把な質問にも答えてくれる。しかし、知能はあるかと言えばNOであろう。これまでの技術を結集させてきた資金力、組織力などはさすがと思う。ネット上の知識、研究結果等を集め、文章としてまとめ上げる能力はすごいと思う。さすが、GPT1から4まで進んできたと思う。しかし、本書でChatGPTに質問を投げかけているが、例えば、季語を聞いている。日本の伝統的な詩の形式である俳句を取り上げるのは当然としても、川柳を並列にしている。世相等を読んだりする川柳に季語はあっただろうか。どこから引っ張ってきたのか、出典は定かでなく、システム自身がブラックボックスである。フェイクニュースが氾濫すれば、ChatGPTはそれにつられて、それっぽくウソを連発するのではと思う。放送禁止用語を制限する等の工夫はされているようだが、悪賢い人間は数多い。これで仕事が減ったり、失ったりする人がでるかもしれない。これで儲かったなら、失職した人にベーシックインカムを支給しろという主張もあっていいと思う。所詮AIで稼がせてもらったなら、いわゆる超過利潤は吐き出すべきだろう。いろいろな面からChatGPTにアプローチしてくれるので、一読してほしい本である。
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