紙の本
底知れぬ面白みを、日々の生活から気づいて生きる
2008/04/20 07:21
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今からもう10年くらい前のことです。
娘がまだベビーカー時代だった頃の私の楽しみは
月1回の移動図書館の日でした。
娘とたくさんの本をベビーカーに乗せて、移動図書館のバスが来る広場へ行く足取りのなんと軽かったこと!
今でもあの弾む気持ちを思い出します。
その移動図書館バスの棚で出合ったのが山本ふみこさんのエッセイでした。
なにげなく手に取った彼女の本に、私はどれだけ楽しませてもらい、そして救われたでしょうか。
日々のなにげない出来事から感じたことや子どもたちとの関わりかた、
美味しいものを作る話や食べる話、そして季節の移り変わるさま…。
彼女の文章やイラストが子育てにどっぷりの生活を送っていた私の身体に沁みこむ、沁みこむ…。
それ以来、何度彼女の本を借りたことか!
図書館で借りて借りて借り倒し、どうしても手元に置きたい何冊かは買いました。
そして今、娘は11歳となり、移動図書館のバスとはすっかりご無沙汰の日々を過ごしています。
去年だったか、ひょんなことから山本ふみこさんのブログがあることを知りました。
その時の嬉しさはもう飛び上がるほどでした。
週一程度に更新され、しかもコメント欄があったのです。
私が書いたコメントに返事が来たときはもう嬉しくて嬉しくて、
娘に自慢しました。
「山本ふみこさんから返事もらったよ!」って。
前置きが長くなりましたが、このエッセイは
彼女のブログ「山本ふみこさんの家事手帖」を再構成して本になったものです。
ブログで読んだ文章を本で読むとまた違った印象がして、
また新たな気持ちで楽しめました。
「家のなかのあれこれや。家人たちとのやりとり。家を訪ねてきてくれるひとたちとのささやかな交流。
こんな、底知れぬ面白みを、気づいて生きていきたい。というのが、私の想いです。」
おわりに、のところにこう書いてありました。
そう、日々に息づく底知れぬ面白みを気づいて生きる…
これは私がふみこさんのたくさんの著書から教わったことだなぁとしみじみ思いました。
本書には「こぎれい、こざっぱり」のタイトルどおり、
生活をいかにこぎれいに、こざっぱりするにはどうすればよいのか…が、
ふみこさんアレンジでたくさん紹介されています。
例えば、掃除当番表だったり、くるくる布団だったり、小さな模様がえの話だったり、
そうそう、へんてこ棚の紹介や冷蔵庫の垂れ幕の話もありました。
ブログで初めて読んだときの気持ちがよみがえります。
「こんな方法があったのか!」と感嘆し、そして共感…。
今回はアンダーラインをひいたり(この本は買いました)、自分の手帖に重要事項を書き付けたり…。
そしてあいまに数々のふみこさんエピソードに、思わずにんまり。
誰もいない昼下がりに「あらあら、こんなに汚して」と自分で自分の足の裏を拭くふみこさん、
台所に入るなりあわて、あわてながらうかれるふみこさん、
いろんな要求に、少しだけ芝居がかった顔つきで「はい、ただいま」というふみこさん…。
ほんと、読んでるだけで肩の力がすっと抜け、
なんだかチカラが沸いてくるなんとも頼もしいエッセイです。
最後に一つだけ。
ふみこさんの台所仕事三箇条をご紹介しますね。
「自分が、楽しむ」
「いやになってしまわないように、なまける、休む」
「ときどき変化させる」
私もこの三か条を心に刻みました。
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普段のくらしを大切にしている山本ふみこさんは確か自由学園出身で、婦人之友社の編集をしていたはず。そのせいか、時折見られる家の中の収納の様子はきちんと合理的に整えられ、ラベルなんかも貼ってある。磨きこまれたやかん、とか、煮沸消毒するふきん、とか、ほかの人が日々何気なくこなす家事の様子って、実はとても参考になります。
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ブログに書かれたのをまとめているらしく、よくも悪くも本当に細切れあっさりな文章。ちょっと期待はずれ…。
どうでもいいことだろうけど、パンティとかブラジャーを「パン○○」「ブラ○○○」って書くのやめてほしい。なんで伏字にするんだか意味がわかんない。意味わかんないのは嫌いです。
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読んでいて、真似したい!そうだ!その通り!って思うところと、
うーん…私にはちょっと真似できそうにないな、無理。と思うところがはっきりわかれるっていうのも面白い作品です。笑
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自分は掃除派か、片づけ派かと考えてみることは、ちょっとした道しるべになるかもしれません。
おうち仕事。「やらなきゃ」はつらい。でも、自分が気持ちよくいたいから。山本さんはちょっとだけ考える。工夫する。そのアイディア暮らし、のぞいてみませんか?
「オレンジページnet」で好評連載中のブログを単行本化! 住・衣・モノ・時間など、「こぎれい、こざっぱり」をめあてに暮らすためのヒントを紹介。
2009/07/22
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掃除が嫌いだったら、整頓して、お気に入りのモノだけに絞ってこぎれい、こざっぱり生活しよう。
出かける前、仕事から帰ってきた時、寝る前、元あった場所に物を片付けて、ひと拭きして寝ることを習慣づけたい!
「断捨離」を借りたら、図書館からこの本がやってきた。まさに、同じく、見えない収納は7割、見える収納は5割、見せる収納1割くらいに収まってる。
物を捨ててみて、7割収納を心がけてわかったこと、「モノがないと掃除がしやすい」だから、更に家は綺麗になる。
着に行ったものは大事に使うから結局長持ち。この本に出ていたヤカンは我が家と一緒に。新婚時代選びに選んで、洗いやすくシンプルなデザインのヤカンを探して買ったことを思い出した。
いつの間にか、妥協して、とりあえず、って買っているものが多すぎたと反省。
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作者の山本ふみさんにとっても好感がもてた。
毎日を楽しそうに綴っていると思う。
物を大切にし、こぎれい、こざっぱり暮らしている。
娘さんたちがこれ以上使えないというところまで使い切った
えんぴつには度肝を抜かれた。
これは本当に宝物だと思う。すごい!
しかも、みんな小学校6年まで同じ筆箱を使っているとか。
(しかもイヤイヤじゃない)
ステキな教育だな~と思う。
他にも真似したいことがたくさんあって参考になった。
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おもしろかったです。
生活についての話なんですが、いいなぁとおもう小さな話がたくさん。
「仕事を終えたとき、帰宅したとき、目覚めたとき」
にがっかりしたくないから、
その前にさっと片付けをする。
という話が、なんだかとても残っていて、
自分もやってみよう。と思いました。
真似したくなる話がたくさんです。
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掃除に関する勘どころを期待していましたが、話題は最初に、掃除より片づけが好きな著者が、掃除表をつくり、家族で分担した。ぞうきんを身近なゴミ箱の横に取り付けた。
そんな感じで、あとは「衣」「モノ」「時間」「食」にまつわる、よもやまごとが詰まっておりました。
語り口がやわらかくて、生活を大切にして、愛情がある。
そんなエッセイは、ちょっと枠からはみ出ても、面白いのでした。
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図書館でたまたま見つけて借りた本。山本ふみこさん自体は知ってたけど、本を読んだのは初めて。
「こぎれい、こざっぱり」まさにこういう暮らしをしたいなと日々思う。やれてないんだけどね。
最後の章「家のなかの、底知れぬ面白み」を読みながらちょっとジーンとした。やっぱり私にとって「家」という場は大切だなーと思わせてくれる内容だった。
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山本ふみこさんとの出会いはフェリシモブックポート。
この冊子がなくなったのはとても残念ですが、
そこに紹介されていたのを見て、このシリーズを読み始めました。
よく考えたら「オレンジページ」実家ではよく読んでいたけど、自分で買ったことないな。
その、オレンジnetに連載されていたそうで、さくっと読みやすく、いくつかなるほどとアイディアをもらっています。
他の著書でもお見かけしたことがあるんだけど、山本さんのお鍋のディスプレイはずっと憧れです。
この本で印象に残ったのはぞうきんの場所。
なるほど、そんなところにかけることもできるのか、と目から鱗。
そんな感じ。
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こうした類の“暮らしハウツー本”って、やけに説教臭かったり、価値観の押し付けが見え隠れしたり、丁寧な生活ぶりのアピールの嵐で…。当たり外れの多いジャンルだという偏見を持ってますが、この本にはそうしたものが一切感じられず、むしろ親近感がわきまくる内容でした。
というのも、きっと著者の細かすぎない性格がよく表れているからだと思います。
お隣さんの生活習慣を、ちょっと覗かせてもらうような、そんな気楽さがいいのかも。
何度も読み返したくなるような、味わいのある本です。
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ここ1年くらい家事本にちょっと興味が出て、「こぎれい、こざっぱり」というネーミングがステキなので読んでみました。
が、なんかちょっと想像と違って肩すかしな感じでした。
日々つれづれを語った日常の様子は、著者のファンではない私には退屈でしかなく、生活の工夫などの情報は少なく、文章は特徴があって上手だと思うけど、それだけ。
丁寧な仕事をする主婦の話って好きなんですけど、ブログの気軽さをそのまま本で読まされると、軽くてうすくて飽きるのです。
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「掃除をきらいだけど片付けるのはけっこう好き」これ、なんかわかるなあ。しかし私はどちらも苦手だ。どちらにしても、誰かと暮らしているとどうしても思うようにはいかないのでさらにおっくうになる。まあ少しずつ、私のやりたいようにやらせてもらえるようにわかってもらうしかない。
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暮らしの手帖で山本さんの手記を読んだあと、この本を借りてきていたことに気づいてびっくり。
暮らしの手帖では三人の娘と下着を共有してるとあって、うちでは下着だけは共有しないから驚いた。
武蔵野市にお住まいとのこと。
ドアの中側に子供のシールを貼らせるという、シールの国のアイディアは素敵。
最近興味がわくのは専ら衣食住のこと。