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お久しぶりの「半沢直樹」。
今回は時を遡って、半沢が大阪西支店融資課長の時のお話。
いやあ、とても面白かった。
支店に新進IT企業・ジャッカルから業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社へのM&A案件が持ち込まれたところから始まる物語。
そこからは、強引な買収工作から仙波工芸社を守ろうとする半沢vs.業務統括部・宝田とそれに追従する大阪営業本部の面々&支店上層部のバトルが描かれる。
『現実の世界で勝つのは常に悪党であり、悪知恵だ』とうそぶく宝田らに対し、『こと銀行という組織では、石を投げれば人でなしに当たる』とか『こと銀行という組織には、忠犬よろしく、上席の意向には過敏なほどに反応する行員がいるものだ』とこき下ろしたうえで、『志のある銀行員こそが、多くの中小零細企業を支えている』と自負する半沢と部下らの行動が小気味よい。
長くサラリーマンをやっている身からすると、『傍から見ればちっぽけなことかも知れないが、こうした組織の葛藤と戦うこともまたサラリーマンにとって重要な仕事のひとつだ』という半沢の心境にはまさに同感。
仙波社長が直面する苦悩や今は成功した立売堀製鉄の本居会長らの述懐に、中小企業の経営の厳しさも垣間見せて、うちは実家が商売をしていただけにこれもよく分かる。
今回はそれらに加えて、企業価値以上の価格を提示するジャッカルの田沼社長の思惑、老舗出版社を守ってきた仙波家と過去に因縁を持つ親戚筋の堂島家との確執、さらには仙波工藝社の倉庫の壁に残る落書きの謎と、若くして自ら命を絶った伝説の現代画家・仁科譲を巡るミステリー調の話が絡み、ずんずんと読まされた。
『人事が怖くてサラリーマンはやってられません。もし私が飛ばされたら、その程度の組織だったということです』と言う半沢だが、最近はその程度の組織が多いからねえ。
それに対して『サラリーマンの人生は人事で決まる。故に人事は公正でなければならない』と応えた杉田人事部長、かっこいい!さすが“銀行の良心”!同じ職能にある者として、読んだ時だけでなくこうして感想を書いている今でも泣けてくる。
『どんなときだって、正しいことは正しいし、間違ってることは間違ってると思う』と夫を信じて支える花の姿にもジンと来た。
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#アルルカンと道化師
#読了
大手IT会社ジャッカルが老舗美術出版社買収を目論む。
美術館経営のために買収を企てていると考えられるが、15億という破格の金額に提示され胡散臭さが滲み出る。
老舗出版社に隠される秘密、価値とは。
銀行内の悪と奮闘する半沢にも注目。
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私は絵画については全く無知だが…半沢直樹シリーズならおもしろくないわけがないと思い、購入。
『やられたらやり返す 倍返し』
半沢直樹は期待を裏切らない。そして、半沢直樹シリーズで欠かせない渡真利忍…行内きっての情報通。私は渡真利忍が気になる。情報通はいいが、実際立場は大丈夫なのか?と心配になる。
今回はM&Aと今では馴染みとなっており、腹の探り合いが現実的で恐ろしさも感じた。
半沢直樹が私立探偵のように活動するミステリーの構造で、ミステリー好きにもたまらない
何事においても、人としっかり向かい合う、そんな半沢直樹が素晴らしいと思う。実際、半沢直樹のような人間が存在するのか?存在してほしい。
スカッとしたいなら、是非とも読んでもらいたい!
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物語の途中で落書きが見つかったとき、その場にいるような臨場感を感じ、映像化したところを観てみたい!と思った。
仕事において、効率化や合理化も大切だが、やっぱり情が無ければダメなんだなと思った。
最後もスッキリ!
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半沢直樹エピソード0。
本作はややミステリーの要素を含み、半沢が探偵のような動きをしながら大逆転劇を繰り広げていく。
大阪の地場、M&A、美術など、これまでにない要素を盛り込み、物語の複雑さを増しているが、
やはり半沢シリーズ。爽快な逆転劇はシンプルに気持ちのいいもので、一夜で400Pを読み明かしてしまった。
素晴らしい作品。今後も強く期待したい。
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さすが半沢直樹!
これだから小説は辞められないですね。
相手のことを本気で考えて行動した人にしか
人は動かせないし、
自分で正義と考え行動したことだけが
自分を救う。
半沢、素敵だなぁ。
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かなーりオーソドックスな半沢直樹の世界でした。
故に楽しかったです。
半沢直樹のドラマを見ていれば、なんとなく展開が読めるので、驚きはないけど、
痛快な読後感は流石です。
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やっぱり勧善懲悪は期待を裏切らない!のひと言に尽きる!お決まりとは分かっていてもスカッとする。
シリーズもので同じ展開が続くと飽きてくるところだけど、毎回知ってるのに新鮮に読めるところが池井戸さんのすごいところなのか…
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面白い!!!!半沢直樹ならではの勧善懲悪の世界観は読んでいてやっぱりスッキリする!!最後は半沢直樹が勝つ!とわかっていても、読んでいる途中本当に大丈夫なのかなってうっかりハラハラしてしまう笑 シリーズまた読み始めたくなった!
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面白かった!
シリーズ読んだことないのにエピソード0読んじゃったけど、ついていけた。笑
シリーズ1から読みたくなりました!
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池井戸小説は最後すっきりさせてくれるから嬉しい。
今回も期待通り、全方位すっきりで終わりました。
欲を言えば、敵役にはもう少し頑張って欲しかったかな。少々稚拙に過ぎて雑魚に思えました。
真っ直ぐに生きた画家達の思いも汲み取ってくれるようで、そこは本当によかったなと思いました。"二人の画家"的な物語のアプローチで、絵の評価は微増で話題もさらえそうですしね。
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本書は半沢直樹シリーズの第5段であり、俺たちバブル入行組の前日譚である。池井戸潤の小説はどれも読みやすく、経済小説でもあるので、私自身の業界にも関連するため非常にリアルで楽しく読める。M&Aを勧めたい銀行、果たしてそれは買収される買収する企業にとって有益なものとなるのか、そこを半沢直樹は、自身の行員人生、サラリーマン人生を顧みずお客様のために古今奮闘する姿はとても格好良くみえた。正しい行いをすれば誰かが必ずみており、その行いの結果が自分に返ってくる、因果応報を想起させるものであった。YESマンにならず、自分の意思を信じることでお客様のために繋がるこういう考えは、今の職場でも通ずることだと思った。
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やはり申し分なく面白いがドラマの感じで脳内再生余裕!!!にさせた演出家さん、役者さんは凄いなと思う。
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嘘をつくと時間の経過と共にその悔いは増大するものであることを学び、誠実に生きることの大切さを感じた小説でした。
また、銀行のお客様本位から掛け離れた営業姿勢と半沢直樹のお客様に軸足を置いた営業スタイルのコントラストも楽しめました。
毎回ですが、半沢直樹のどんな苦境に追い込まれても、諦めず打開策を考えるストーリー展開や悪役の上司との対決の中、半沢直樹の善が勝つのか通快です!
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2024.03.25
最後の会議までドキドキを引っ張る技量はさすがの一言。
こんな銀行員がいるのかということにはハテナマークがつくもののそれはフィクションということで。