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カバーをはずした本体表紙は長沢芦雪の『狗児図』(本間美術館)で、とてもかわいい! 掲載作品は、縄文、奇想派、明治の細密工芸など著者らしいセレクトもあるが、近代日本画や近代洋画、写真なども含んでいてバリエーション豊か。長崎の「この一点」は意外すぎて誰も当てられないレベルだが、唐物や高麗茶碗も日本美術史上の重要性から国宝だったりするから、ありなのか…。詮索はさておき、かなり見に行きたい。
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<目次>
略
<内容>
美術史家、山下裕二さんの美術館ガイド。月並みな作品をなかなか紹介しないだけに、47都道府県を網羅するこのガイドも、知らない作品や思わずニヤッとするような作家のチョイスなど、いいですね!
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その地にあるその地の美術館に飾ってあるこの1点、を紹介。
和歌山県串本町、無量寺・串本応挙芦雪美術館にある、「龍図」が紹介されていた。そう、これはここ串本で見たのだ。「虎図」とともに紹介されている。ずいぶん前から「虎図」にはまっていて、2018年に伊勢神宮、那智の滝を回りここ串本も回る紀伊半島一周を企てたのだった。串本駅に着きタクシーにのり無量寺へ、というとさすが地元、「芦雪さんですか?」とすぐに連れて行ってくれた。寺では件の虎の図のある扇子も買った。本物は隣接の美術館にあり、本堂にはデジタル複製が襖としてあった。檀家の人はこの虎と龍を見ながら法事ができるんだな、などと思ったものだ。
行ってみたいなと思ったのは、北海道立三岸好太郎美術館。三岸は札幌出身。一点として紹介されていたのは「飛ぶ蝶」という作品だが、頭が猫になっている男性の立像の「猫」という絵が強く印象に残った。
「エクラ」集英社 2007.10月号~2012.9月号連載
2023.9.10第1刷 図書館
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各都道府県に、この一点を見に行きたくなる一冊。
ぱらぱらと眺めて、心に残った作品を見に旅程を組みたい。
メジャーな作家ばかりの本ではないので、新たな作家や作品との出会いがあるのも良い。