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最後の最後に本当の怖さがわかる、怖い患者達の短編集。人の心が体に与える影響の大きさ、思い込みの怖さを充分に感じられた。
「天罰あげる」「蜜の味」「ご主人様へ」「老人の園」「注目の的」
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清々しいほどのバッドエンドばかりで、どんな心情の時にこれを読めばしっくりくるのか良く分かりません。各患者に出された診断も物語の何処かで示されていたら良かったかも!?
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天罰あげる/蜜の味/御主人さまへ/老人の園/注目の的
医師にとって怖い患者?
この人たちは周りの人にとって嫌な ヒト としか思えない。こんな人たちがのさばっているのは許せません!!!
と叫びたくなるほどイヤなヒトたちでした。
あぁぁ疲れた_| ̄|○
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医療に関する短編集。
診断された病名に納得できず、ドクターショッピングを繰り返す女性。
他人の不幸に快楽を感じてしまう女医。
旦那宛に届いた自分を誹謗する手紙に情緒不安定になる妊婦。
デイサービスに通う老人たちに公平に対応しようと努める医師と老人たちの狂気。
自分の発作の原因が接種したワクチンの副作用思い込む女性。
どれもが悪意に溢れ、疑心暗鬼になっている人たちが描かれている。
だけど、とても他人事とは思えない。
自分にもそういうところがあるのでは…これから、自分も同じようなことが起こる可能性があるのでは…と考えてしまう。
2024.12.5
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信頼できない語り手なので、落ちがどうなるのかドキドキする。
どれもまあ予想どおりのラストなんだけど、後味は悪くて良いです。
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相手を選べないという点で,怖いのは医師も患者も変わらず,そして読者もまた読んでいてこの上なく怖い.人は他者を理解することができないという意味で,完全なるコミュニケーションを取れない.それが医療現場で発生するとどのような事象に発展するのか,5つの事例に基づき読者に提示する.何が悪いわけでないので解決策がなく,将来自分の身に降りかかる可能性が否定できない点において,読了後の怖さが醸成される.
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常日頃から、人は心で動いていると思っている私
ウクライナ戦争でもそうだし、コロナ禍でもそうだし、過去に遡ればホロコーストもそう
普通の世界ならばとても出来ないようなことでも、異常な精神を来たせば出来ることがある
なので人の心というのは本当に怖いもの
と普段から思っている
この本もそう
読んでいる側からしたら“なんでそうなるの”と思うが、本人は至って本気
そしてとんでもないことを考えたり行動したりする
人って怖いな、、、と改めて思わされた本であった
短編なので5回ゾワっとすることが出来る
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病に見舞われた患者たちは皆、しおらしく治療に耐え、頭を下げる―なんてことはありません。パニック障害と診断されるも納得できず、いくつもの病院を渡り歩く女性(「天罰あげる」)。日々の鬱憤から、他の利用者に罵詈雑言を浴びせるデイサービスの老人たち(「老人の園」)。猜疑心、被害妄想、承認欲求…に付ける薬はあるのでしょうか。現役医師が贈る強烈にブラックな短編集。全5編収録。
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やっぱり現役医師のかたの小説は、医療に対する描写に違和感が少ないから読んでいて楽しい!
短編5編。毒気は強め。でも.一気に読みきりました。
以下はちょっとネタバレあり。
「天罰あげる」
うわーいるいる、こーゆー患者!!って感じで読み進めた前半。
ドクターショッピングする患者て、医師側からしたら厄介なんだよなぁ…あーでも患者側も色々つらいのは辛いんだろうなぁ……
との同情の気持ちから一転の結末。恐ろしい、けど絶対にあり得ない、とは言いきれないのが一番恐ろしい。
「蜜の味」
例えば不幸な患者を診た時、ほの暗い愉悦は本当に絶対ないのか、と言われると言葉につまる。そんな自分を暴かれた気持ち。
もちろん良くなって欲しいし、辛い宣告をするときは本当に辛いんだけど、「あぁ自分でなくて良かった」みたいな気持ちは本当にない??(愉悦とはちょっと違うかもだけど)
ストーリー自体はちょっとさすがに毒気を強く出しすぎた感じもしたかな。
「老人の園」
これは、デイサービス運営の仕方に問題があるでしょう。
施設責任者としての責任をまっとうできてないともいえる。でも、本人はそこのところには最期まで気づけてなさそう。
「ご主人さまへ」
最後は統合失調症みたいな描写だと感じましたが(専門ではないので詳しくはないけど)これの怖いところは、どこまでが事実でどこからが妄想か本当には分からないってとこなんですよね。
もしかしたら、手紙の存在も妄想かもしれない、もっと言えば自分は幸せな家庭の専業主婦だ、というのも妄想かもしれない。
「信頼できない語り手の叙述トリック」と「統合失調症の妄想」という組み合わせで産み出したストーリー、おもしろい!
「注目の的」
昨今のワクチン問題の強烈な風刺に感じた。そのオチもふくめて、強烈な皮肉にも読める……
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きれいごとではない医療の現実。現役医師だからこそ書ける内容であり、著者特有のアイロニーが満載。そらそうだ、医師も人間・患者も人間。開業医はこれだから大変。患者も過剰な期待を持ちすぎないこと。
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面白かった。本の帯にはイヤミスと書いてあったが、いつもよりも精神的負担は少なかった。読みながらいろいろ突っ込んでしまった。特に「老人の園」では、いや正当化すんな。止めろ。とついつい思ってしまった。最後の物語では、私もワクチンを受けるときにインターネットで副作用の動画を見て、ビビりながら打ったことを思い出した。
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医療にちなんだ短編集。
後味の悪い作品でしたが、自分はこのようなブラックな作品が好きなのだと思わされました。
高齢者施設で起きる事件、ゾクッとしました❗
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病に見舞われた患者たちは皆、しおらしく治療に耐え、頭を下げる―なんてことはありません。パニック障害と診断されるも納得できず、いくつもの病院を渡り歩く女性(「天罰あげる」)。日々の鬱憤から、他の利用者に罵詈雑言を浴びせるデイサービスの老人たち(「老人の園」)。猜疑心、被害妄想、承認欲求…に付ける薬はあるのでしょうか。(e-honより)
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題材がおもしろそうと思って読んでみたがイマイチハマれず。
最後の話が1番おもしろく続きが気になり早く読み進められた。
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2010〜2019に雑誌に掲載された5短編集。天罰あげる、蜜の味、ご主人さまへ、老人の園、注目の的。患者や医師、思い込みのエスカレートと医学的な知識。
お医者さんが、実際に見聞きしたことや経験したことがベースになっている感じです。