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国語科教育というものに関してはいろいろと考えている方が多いようです。僕もいろいろと考えているつもりです。
国語科教育の目的や具体的方策、その評価など、それこそ十人十色の考えがあるのではなかろうかと思います。国語科に限ったことではないのでしょうが。
さて、本書もそうした国語科教育論の一つととらえてよいでしょう。
著者の意見は、今の読解力重視の国語科教育を改め、論理的表現力の育成を図るべきだというものです。
国語をどのように指導するのか?ということを考えた場合、割と行き着きやすい論が展開されています。
しかし、その思いつきやすい論をわかりやすく解説し、また感覚的なこともしっかりと言表しているため、国語科教育を考える上では一度は読んでみてもいい書籍といえます。
本書で国語科教育へのとっかかりを作り、その上で各々の方が自分の考える国語科教育に昇華させていくみたいな感じで使ってみるのも一つの手ですね。
物事の評価には「形容詞」を利用するということや、国語の単語テストを実施すべきだということなど面白さを感じさせる意見も多いです。
ただ、最終的に読書に行きつかせるのですが、その流れが気になります。田中さんの読書論自体は良いことも書いてあるのですが。
少し読書が過信されすぎている風潮ってありませんかね。いや、読書自体にはとてつもない力があるのは確かです。でもでも、いわゆる国語の力と読書を結びつけるのってメチャクチャ難しいことなんですよね。相当な技術が必要かと。ただ本を読めばいいってもんでもない。
しっかりとした読書指導をするだけの土壌はどれほど整備されているのでしょうか。なんとなく、で行われる効果のない読書が蔓延してもちょっと、ちょっとちょっとですよねー。
残念ながら、本書ではそれまでの内容を読書につなげる点に関しては少し力が弱いです。
【目次】
はじめに
第1章 言葉を持つ
第2章 思考・判断する
第3章 論理的に話す・書く
おわりに
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同じような感じ。
結局求められていることと
学校で教えられていることにギャップがあるということ。
何が求められているか明確なんだけど
それをうまく教育出来ていないことに問題点がありそう。
でも、上に行けば行くほど、
学校で求められることと社会で求められることが同じになるのね。
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論理的に施行することができても、それを他者にわかるように、アウトプットする(話す、書く)ことができて、はじめて意味があるのではないか。
評価力を身につけるには新聞をよく読むこと。
選択力を身につけるためには、判断力と決断力を磨く。
読書を徹底的にすること。
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学校で行われている教育が本当の学力として使えないのならばそれはすべて家庭で両親が行わなければならなくなる。
そこでまた格差は生まれ本当に学びたい人のチャンスを奪ってしまうことになる。
なぜ学校はとなる、学校には公平性というものが出てくるため、ある一定レベルの課程を終了しなければならないというノルマがある。その点塾は気軽だろう生徒の望む学力をつけてやりさえすればよい、そこでついいていけない生徒には教え方ではなく努力が足りないと言い捨てればよい。
あ~本当の学力という物、そして学ぶ楽しみを子供に教えるのにはどうしたら良いのだろう?
自分の知っている事実と論理を相手の状況に合わせて選択し、それを順序立てて組み立てて、相手の知らない事実を提示する力 = 構成する力
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情報の正確さにちょっと不安があるのと、あまり根拠なく国語の長文読解を「役に立たない」と切って捨てている所が不満。
長文読解って、本文を読むときはまさに著者のいう「分析」をしているだろうし、選択肢を吟味する際は「比較」をしていると思うんだけど、そのあたりはどう考えているのかな?
と、いくつか不満はあるけれど、総じてしっかり考察された、ちゃんとした本。ちょっと後半は雑な感じがするけどね。
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Step1:言葉を持つ
語感、語彙力、表現力
Step2:思考、判断する
比較、分類、分析、評価、選択、推論、構想
Step3:論理的に話す・書く
フレームワーク、5W1H、接続後
表紙の裏に書いてあった上記の内容が全て。それを具体的な例を元に論理展開されている。
こういうフレームワークを知っているのと知らないでは、同じ学習をやるにしても効果が大きく異なるのだろう。
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親御さん向けの子供の学力をどう向上させるかを読解力強化の観点から論じた本。親が本読む様子を子供に常時見せることができれば、子供にも自然と読書習慣がつくと思うっているので、この本のような小手先のテクニックで子供を教育するのではなく、親自身が読書の楽しみを発見して、読書習慣を身につけるほうが大事だと思う。親にできないことを子供に押し付けるのはどうかと思う。