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ふーん、小学生が主人公なんだ。と思って甘く見ていたんですが、さすが今村先生、ぐいぐい引き込まれました。子供騙しじゃなくきちんと理論立てて話がすすむ。最後までどっちに転ぶかわからないところが最高でした。もう一度言います、子供騙しじゃない。
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こう言うジュブナイル系の話が好きなので楽しく読めた。主人公三人のキャラもいいし、関係性も近すぎず、遠すぎずで良かった。
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すごく読みやすかったです
怪談とミステリーがうまく合わさっており、展開にハラハラしながら読みました
暗い雰囲気と明るい場面の差がとても面白かったです
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小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。
ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、〝掲示係〟に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補して…。
ジュブナイル小説✕オカルトミステリー?ホラー?うーん。なんとなく中途半端だった気がしました。
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剣崎比留子シリーズで有名な作者の新作オカルトミステリー。
探偵役は掲示係となった小学6年生の男女3人。幼いながらも殺人事件の被害者が残した七不思議の解明に挑む。
探偵役3人の大人顔負けの論理の組み立てや発想には、小学生にそんなこと出来ないだろと思いつつも、実際11歳や12歳にもなれば賢い子は本当に賢いし、そこに加えてやけに行動力があったり度胸があったりと、丁度いい年齢設定だと感じた。
大元の事件解決は少し駆け足であっさりしていた感はあるが、それまでの七不思議の謎を一つ一つ解いていく流れはとても面白かった。続編がありそうな終わり方でもあったので期待したい。
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小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。
ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、〝掲示係〟に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。
優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。
マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。つまり、自殺の可能性はなく、マリ姉を殺した犯人が雪が積もる前に凶器を持ち去ったはず。犯人はまだ捕まっていない。
捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。警察がこの怪談に注目することはなかった。そして、マリ姉に怪談を集める趣味がなかったことをサツキはよく知っている。
マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。
そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。
死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか? 三人の〝掲示係〟が挑む小学校生活最後の謎。
こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。
オカルト推奨派のユースケと否定派のサツキ。それぞれの推理をジャッジするミナの3人の冒険譚。いやぁ、しかし、軽い気持ちで読んだけど、けっこうオカルトな話が怖かった。特に、「永遠の命の研究会」の話は怖かった。廃墟の研究会があった建物に侵入した件が怖くて、あー夜に1人でいるときに読むんじゃなかったって思った。
怪談話を3人がいろいろ調べて推理して、怪談話に仕込まれたしんそうに近づいていくうちに、どんどん怪しいというか「子供たちだけで大丈夫かこれ…」ってなってくる。怪しい図書館職員、圧力のかかって中止になった壁新聞、送られてきた脅迫状。もうこれは子供たちだけで解決できないだろうって正直思った。
そして、子供たちの調査に協力してくれる大人が3人。昔から「魔女の家」と小学生に言われている家に住む車椅子の老女、ユースケの年の離れた幼馴染の警察官のヒロ兄、マリ姉の殺害現場で出会った作間。でも、この3人の大人も怪しさ満点。
もうなんだかぐちゃぐちゃになった糸みたいに複雑になってきて、誰を信じていいのかとか小学生3人に何ができるのよっていう母親目線になったりとかオカルトの話に恐怖したりして忙しかった。マリ姉の死の真相は、私だって知りたい!という3人と同じ気持ちになってしまったりした。
真相は意外すぎ��、「あれ、これってミステリーではなかったんだ」と当たり前のような今更感みたいな気分になった。しかし、それは「がっかり」という気持ちではなく、考えてみれな最初からホラー小説チックなかんじではあったなと思ってみたりした。
2学期までは「ただのクラスメイト」だった3人が、掲示係を通して仲良くなって、チームワークが生まれて、そして転校生だったミナがいい感じになっていくの本当によかった。最初の頃のトンネルを見に行ったときの3人の雰囲気、本当に気まずいかんじだったしな。なんか3人が3人とも居場所を見つけたようなかんじで、本当に良かった。
2024.1.21 読了
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はたして本格ミステリか、オカルトか?
七不思議、小学生、表紙のイラストと文字・・・
「まさか児童書なのでは?」と心配になった方、ご安心ください。ちゃんと今村先生の最新作でした笑
夏、田舎、子供の冒険、六つの怪談など、素材は最高に好みでしたが、最後はちょっと駆け足すぎたかな?彼らが中学生へと成長した続編が出ることを期待したいと思います。
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※
ミステリーかつホラーの要素に加えて、
小学6年生の自立と反乱を経た成長の物語。
『ぼくらの7日間戦争』や『スタンドバイミー』を
思い出する懐かしさがありました。
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小学生が村に伝わる七つの言い伝えを基に事件を解決するという展開は面白い設定だと思う。
ところが、最終局面においては最初の勢いが尻すぼみになった気がしたのは私だけか。
最後の最後でハシゴを外される顛末はいただけない。
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「なんだよ、この結末は!」とがっかりしてしまったが、読後にこの作者が『屍人荘の殺人』と同人物とわかり、それなら面白いと納得してしまった。
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いわゆる王道ではないけど、すごいミステリーだった、その一言に尽きる作品でした。
本作は怪奇現象に興味深々な小学6年生のユースケが、そのオカルト好きを発揮するため、学校新聞を作る掲示係になることから始まります。その掲示係には何故かお堅い優等生であるサツキも立候補し、加入することに。そして、偶然掲示係になったミナも含めた3人で、町の七不思議を題材に学校新聞を作ることにします。しかし、その七不思議は七つ目を知った者は必ず死ぬという言い伝えがあって…
ざっとあらすじを書いただけではミステリー感あんまりないですが、とにかく謎がてんこ盛りです笑
七不思議の謎だけでなく、町の謎、未解決事件の謎などありとあらゆる謎解きが絡まり合って、最後に1つの物語が形成されるのが素晴らしいです!
さらに素晴らしいのは、推理が常に「オカルト説」と「人為的説」の2つの対立で進められることで、多重解ミステリーを想起させつつも、1本の結論に結びつけるのはさすがですし、結末が今村さんの作品過ぎて、もうたまりませんでした笑
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ど田舎の村の小学生。掲示係になり、壁新聞を作る。
委員長と転校生と酒屋の息子の主人公。
委員長の従姉妹が殺された。ノートパソコンには七不思議と題された6個のオカルト。
それぞれのオカルトを解いていくと、怪異と戦うなずての会なるものが浮かび上がる。最初は敵かと思いつつ、本当は怪異と戦う人々だった。
小学生目線で書かれるので、意外と面白いけど、ちょっと設定が複雑かなぁ…
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さすがですね。。
学園ミステリーだと思って読んでたら、油断してました。
しっかりとミステリーホラーでした。。
でも、面白かった!さすが……!
微妙に続きそうだなと思ったけども、どうだろう??
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七不思議の内容がどれも絶妙にこわくて、ドキドキしました。小学生3人が謎に立ち向かい、推理していく姿が良かったです。「魔女」のキャラも好きです。私も「魔女」の本棚見てみたい。
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剣崎比留子シリーズでおなじみ、今村昌弘氏の新刊ということで迷わずに購入。
シンプルながらも不気味なタイトルと書影から、上質なミステリ×怪異モノを期待し読み始めた。
やはり今村先生の作品は面白い。
ミステリ×オカルト×ジュブナイルの魅力に酔いしれ、寝る間も惜しんで一気読みしてしまった。
微かな土着信仰の匂いが残り、かつての主要産業の衰退と若者の町離れによって人と共に歳を取るだけの田舎町。
そんな限られた町の中の、限られた時間の、大人の許してくれる範囲でしか身動きできないという、事件を追う側にとっては辛すぎる縛りの中で、掲示係の三人は年齢ゆえの危うさを持ちつつも『七不思議』とマリ姉の殺人事件の関連性へ踏み入っていく。
もうね、「自分が小学生だったときはこんな勇気なかったわ!」とツッコミつつもユースケたちの勇気を賞賛したい。
掲示係の三人も含め、魔女の家に住む謎の老婆に、惜しまぬ協力をしてくれる優男、個性豊かなクラスメイトたちと登場人物も印象に残るキャラばかり。
ミステリとオカルト。政治と怪異。誰が、もしくは『何が』犯人なのかわからない不気味さが、徐々に怖さを掻き立てていく。最後のオカルトを絡めた伏線の回収も素晴らしかった。