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小学6年生。掲示係の3人。
波多野沙月、木島悠介、畑美奈。
はじめは壁新聞のための調査だった。
しかし、調べてたり、聞き込みをしたりしているうちに、様々なことが明らかになり繋がっていく。
波多野沙月の従姉妹が死んだ。
七不思議は、6つまで知られていて、7つ目を知ると死ぬと言われている。
それが理由なのか?
死の真相を探る3人。
dis・Pel →追い散らす、〈心配などを〉払い去る、〈闇などを〉晴らす、一掃する。
奥郷町の七不思議。
なずての会とは?
なずて→泥子手神、かつて海の向こうからやってきて、この地を救った神様。
死が電話によって伝染?
作間さん、人でない?
何十年も昔からあの姿のまま。
尾埜上町長が戦う。
なずての会は、怪異と敵対する組織。
作間の正体は、豊木輝彦。
魔女の家の、魔女の兄。傀儡。
怪異の正体は泥子手神。この地に封印された古い邪神。
鉱業によって開発された山から、封印が解け、鉱山の事故後にも葬式が続いた。
呪い?怖い。
簡単に人が死にすぎる。
なぜ小学生だったのかな。
よく謎が解けたと思う。
アニメ化してほしい。
オカルト。
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オカルトミステリーとはいえ最終的には人為的なトリックが明かされるはず…塩が黒く変色したのも、動画に異常が写っていたのも、何か科学的な説明がつくものと思っていたら、予想外のオチに拍子抜け。 今村昌弘さんならそれでもアリなのかな。
探偵たちが小学6年生という、子供ならではの視点や、行動がままならない歯痒さ、学校生活や友人との関係性も新鮮で良かった。この3人組が中学生になった続編が出たら読んでみたいなと思った。
ただ、この子供たちが出しゃばったおかげで、怪異に巻き込まれて亡くなった方々もいて気の毒…
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今村昌弘さんの新作。待ちに待ってました。
七不思議を解く、
小学生たちのひと夏を描いた青春ミステリ。
と思いきや、かなり重いドロドロとした話で、
衝撃のオカルト的な展開でびっくりしました。
というのも、作品に登場する七不思議が緻密に構成されており、
いかにもありそうな怪談話に仕上がっています。
稲川淳二さんが「なんか怖いなーー」と
七不思議を紹介しても問題ないレベルですね。
また、小学生目線の描写が表現豊かに感じました。
六年生最後でたまたま掲示係で主人公3人は仲良くなりますが、
いずれ訪れる別れの切なさ、大人へのあきらめの気持ち、
中学生になる期待、そんな心情も描ききってますね。
少し大人びた考えをしすぎかなとは思いましたが、
作品にする以上は許容範囲だと思います。
ちなみに、タイトルの『でぃすぺる』
意味は「払いのける」、いかにもですね。
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デビュー作『屍人荘の殺人』から4作目。今村昌弘さんは、初めてシリーズ作品ではない作品を刊行した。事件を追うのは3人の小学生だが、ジュブナイルかと思って読み始めると、舐めてかかっていたことに気づかされる。
夏休み明けの2学期初日、主人公のユースケは、優等生のサツキ、転校生のミナと一緒に掲示係になった。取材して壁新聞を作成するのだが、オカルト趣味のユースケは、当然サツキと路線対立するだろうと思っていた。ところが…。
亡くなったサツキの親戚・マリ姉が残していた、六つの怪談。七つ目を知った者は死ぬという。謎めいた援軍も得て、3人は六つの怪談について順に調べ始める。この手の作品のお約束として、3人の行動力、思考力は小学生とは思えない。
小学生の頃、ちょっとした冒険なら誰でも経験があるだろう。そんな懐かしい空気も感じるものの、怪談一つ一つの内容は軽くはないし、町に隠された闇を示唆している。もはや小学生の手には余る気がするが、ますますやる気になる3人。
核心に迫ると、妨害されるのがお約束。中学受験を控えたサツキの両親はいい顔をしないし、先生は壁新聞の掲示禁止を命じる。そんな中で、ユースケがミナの閉ざされた心を解きほぐすのは、数少ないほっとするシーンだ。
はたして本格ミステリかオカルトか? 帯の麻耶雄嵩さんのコメントは、言い得て妙だろう。3人が意見を戦わせて描いてきた構図は、最後にひっくり返る。麻耶さんのように「負けた気分」とまでは言いたくないが、そう来たか。
自分の読後感は『屍人荘の殺人』と極めて近い。あの時感じた老獪なまでのバランス感覚。今回はジュブナイルの要素まで入っているのである。寂れゆく町へ愛着が、物語の根底にあることに注目したい。だからこそ秘匿してきた。
一件落着のような続きがあるような結末だが、聡明な3人には町の外の世界も見てほしい気がする。改めて、マリ姉のご冥福を祈りたい。
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怪奇ミステリー。小6掲示係は中学並の行動力。全て知ると災厄,奥郷町七不思議。怪異を探り死の真相に近付く。犯人は見抜けなくて当然の存在。半身の懸念残る。
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読みごたえがあって面白かった。
子供3人組が頭が良すぎて、推理に関しては大人の設定でも違和感がないくらい。
続きがありそうな感じなので、これもシリーズ化するのかな?
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今村さん初読み。正直、真相がオカルトだったので、がっかり。途中までの七不思議の話は面白かったし、3人が仲良くなる様子もほのぼのしててよかっただけに、残念。あと、真理子さんは死ぬしかなかったのかなぁってもやもや
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面白くは読みましたが…
小学生の冒険⁉︎怪異?ミステリ⁉︎
もう少しどちらかに大きく振って欲しかったなぁ。
期待が大きかったせいかちょっと残念。
まぁ好みによりますね。
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何だかよく理解できないまま読了。尻切れトンボ感強い。怪談、霊とミステリーうまく融合してないかな。しかも小学生探偵。うーむ。「現実ってなんだ。世間ってなんだ。大人っていうのは本当に子どもよりも強い生き物なのか」いえいえ、子どものほうが強いでしょう。ただ「子どもの疑問に答えられる大人に」はなりたいものです。
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今村さんの作品は何冊か読んでいるのだが、屍人荘の殺人はゾンビが出てきたところで興醒め。
他の作品も今ひとつという印象を持っていたので、この作品も読むか迷ったが、これまで読んだ中では一番面白かったと思う。
ユースケ、サツキ、ミナの小学生トリオが殺されたサツキの従姉のマリ姉に死の真相に迫っていくところもよかったし、友情を徐々に深めていくところもよかった。
ただ読みながら常に誰かに見られているような気持ち悪さがあった。
それは作者の巧いところなのかなとも思う。
正直オカルトは苦手な分野なので、最後もスッキリとはしなかったが、敵だと思っていた大人達が実は味方で、味方だと思っていた大人が実は敵だったところはとても面白かった。
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小学生と七不思議が絡んだミステリー面白かった!!読み終わると結構な人数死んだな…登場人物も多いからメモ取りながら読んだ_φ(・_・
ミステリー全然読まないジャンルだったけど、子ども達の推理にぐいぐい引っ張られた。
城戸さんの靴事件の真相も、なるほど小学生ならではだな〜と。ペナルティと頭の回転の掛け合わせが見事です笑
不自然なことには理由があるって教えてくれた魔女。アドバイスを受けて、気になる文章を見つけては解いていく。周りの出来事からもヒントを得て解き明かしていく展開は一気読み!
壁新聞を作るにあたり、きちんと調べて討論して記事にするのは、偉いなあ。
終盤、死んだはずの人が実は生きていたと判明してから、この大人は本当に味方?!敵?!と混乱!
なんだ〜良い人達じゃん〜な感じで終わらないのが良かった。それよりもっと深刻で複雑。
【自殺ダムの子ども】自分たちで行けないなら、あえてゴーブラ(心霊動画配信者)を向かわせて調べてもらうの頭いいな!都合も良いけど、発想が好き。
スタッフの「占部」さん、すごく嫌〜な感じ。本を貸して欲しいだけなのに、「この本、あなたたちが読むの?」「誰かに頼まれたのではなく?」「この本があることをどうして知ったの?」なんてわざわざ聞かないで欲しい…普通の図書館スタッフの質問ではないだろう…
『波多野真理子の二の舞になるぞ』 怖っっっわ!!
脅しの文にもとれるけど、引き返すなら今だと教えてくれる警告文にもとれる。この文章を読んでもなお、
p.368 肩を折り曲げていたページ とは何?普段使わない言葉だから分からん??
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今村さんの小説は何冊目だろうか?いつも怪異的な話になる、、、、俺はその感じがあまり好きではない。今回も後半に『あぁ〜こっちいくのか、、、、』ってなった。合う合わんの話だろうな。
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オカルト好きなユースケと優等生のサツキ、転校生のミナの少6の掲示係はマリ姉の残した奥郷町の七不思議の謎に迫る。
面白かった。
こういうジュブナイル小説好きだ。
ミステリーなのかオカルトなのかと二つの意見をジャッジする壁新聞の構成、七不思議に仕掛けられた謎に対するひらめきが凄い。
車がないので遠くに行けないこととか、お金のなさ、時間の制約、大人の目を常に気にしなくてはならないという小学生ならではの不自由さの中で謎解きをするのが魅力的。
すべてが終わった後の皆の気持ちの変化も爽やかだった。
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はじめて読む今村さんの作品。なかなか面白かった。
主人公は小学生だけれど、あんまり子どもらしい感じはなくて、中学生くらいの設定にしておいたほうがリアルだったかも。
主人公3人のグループが、大学生の死んだ従姉が残したコンピューターに残った6つの怪談に隠された謎をといていくのだけれど、情報が増えていくにしたがって、どんどん謎が複雑にからみあっていき、でもそれをうまい塩梅で整理され解きほぐされて、最後に謎ときにいたる具合がとても良かった。シリーズ作品ではないので、超常現象が起こりうる世界観なのか、それとも一見オカルトっぽい現象を合理的に解釈していく話なのか、その揺れ具合も楽しめた。
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エンタメの見本みたいな小説だな、と思いました。
思うところがないわけではありませんが、大変面白く読めました。
ジュヴナイル小説でもあると思うので、小中学校の図書室に置いてあれば楽しめる生徒さんたちもいるのではないかな、と思います。
今村さん、おそらく作品の対象年齢の方々へ向けて文体を合わせていますよね。
それにその年代の方々への共感性も兼ね備えていますし。
そのあたりも巧い作家さんだな、と思います。