投稿元:
レビューを見る
エンタメの見本みたいな小説だな、と思いました。
思うところがないわけではありませんが、大変面白く読めました。
ジュヴナイル小説でもあると思うので、小中学校の図書室に置いてあれば楽しめる生徒さんたちもいるのではないかな、と思います。
今村さん、おそらく作品の対象年齢の方々へ向けて文体を合わせていますよね。
それにその年代の方々への共感性も兼ね備えていますし。
そのあたりも巧い作家さんだな、と思います。
投稿元:
レビューを見る
小学6年生のユースケ、サツキ、ミナの3人が町の怪異と未解決の殺人事件に挑む。それも学級活動の壁新聞を作る形で進むのがユニーク。少しずつ真相に近づいたような興奮、育まれる友情、忍び寄る影などにドキドキしながら一気読み。最後はそう来たかと予想をひっくり返されたが面白かった。
投稿元:
レビューを見る
行動力のある小学生たちの推理合戦が面白かった。誰が誰を殺したということよりも、これが怪異なのか人間の仕業なのかという点に注目した新しいタイプのミステリー。
エンタメ要素満載で満足。
投稿元:
レビューを見る
ゲームをたしなむ人にはなじみの深い言葉のようだ。
「ディスペル」あるいは「デスペル」
何かを霧散させる、消滅させる、追い払う、こと…いったい、何を。
この「何」かを追い払うために活躍するのが小学六年生の三人。物語はクラスの掲示板係として壁新聞を作るところから始まる。
あの今村さんが微笑ましいジュブナイル小説を書いたのか?なんてワケがない。
オカルト記事を書きたいユースケ、従姉の死の謎を常識と理論で解き明かそうとする優等生サツキ、二人の意見を「ミステリ脳」で客観的に判断する役目のミナ。このバランスがいいね。
小学生の知識や行動範囲で解決できる「オカルト的ミステリ」なのかと思いきや!!!
いやぁ、どんどん加速する謎解きに目が離せないね。本格ミステリですよ、これは。面白かった。
でも、一点、どうしても受け入れがたい部分も。そもそもの話なので詳細は書かないけど、他に手はなかったのか、と、いうね。
投稿元:
レビューを見る
今まで特に仲が良かったわけではない3人の小学6年生が、ある事件をきっかけに協力して街の七不思議に挑んでいくストーリー。
ある冬の朝。ある一人の女性の死体が発見された。
どうやら、女性の死には街の七不思議が深く関係している様子。
クラスの掲示係としてオカルトについて調べたいユースケ、事件を調べたいサツキ、たまたま掲示係にさせられたミナは掲示係の活動を通して事件に迫っていく。
オカルト好きで、事件をオカルト視点で紐解いていくユースケ。
優等生で頭がよく、理論的な視点からで事件を組み立てるサツキ。
柔軟な思考で両者の矛盾点を指摘し、公平な立場で事件を整理するミナ。
個人的にはミナの存在がありがたく感じた。
事件の説明や矛盾点の指摘をする役割を与えられたミナがいることで、本をあまり読まない人でも、丁寧に事件を整理することができ、非常に読みやすく感じた。
ミステリにオカルト要素をいれることで、事件の不可解さが増し、先が気になって気になって、一気に読み進めてしまった。
個人的に文章も読みやすいと感じたので、その点もオススメ。
この作者はほかにもオカルト×ミステリを書いているが、今作は少年少女の心情の変化や葛藤、学校という環境ならではの描写もあり、ヒューマンドラマとしても魅力的であった。
非常に評価の高い作品だったというのが個人的な感想である。読みやすくもあるため、これからミステリを読む人にもお勧めしたい。ミステリとしては珍しいジャンルではあるが。笑
投稿元:
レビューを見る
ミステリーだと思って読んでいたら、なんとオカルトだったのか〜!と驚きました。
江戸川乱歩の少年探偵団を思い出して、懐かしい気持ちにもなりました!
投稿元:
レビューを見る
オカルトなのかミステリーなのかはっきりしない帯や紹介文に惹かれて読んでみました。
主人公が小学生なこともあり、読みやすく、集中して読み切れました。
クラスの係とか懐かしいな〜。
しかし、最終的にはかなりの人が死ぬ….。
投稿元:
レビューを見る
小学生3人による物語。
掲示係になったことから従姉妹の死についての謎を解いてく話し。
掲示係という小学生らしい話しからは想像できない展開に。
この3人頭が良すぎる。
町全体を巻き込むオカルトミステリー。
この作者は一風変わったミステリーを書くのがうまいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
本の内容は 作品紹介にとても詳しく書いてあります。そちらをどーぞ参考に。
小学生3人が 殺人事件の犯人を見つける?
そんなん出来るの?
ってね、思っておりましたが。
この小さな探偵さんたちは、大人顔負けの推理力と行動力で 本格ミステリーと怪奇現象に挑みますよ!
小学生最後の1年間。友情と恋と成長の物語でもあります。
✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『最初は小学生の片田舎の心霊スポットの調査でしかなかったのに、いつの間にか町の歴史を揺るがすくらい大きな秘密が立ちはだかっていることがわかってきた』
✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『いいことも悪いことも、誰かから吹き込まれる情報だけじゃなくて、自分の力で探してみたいんだ』
なんかね、もっとちゃんと面白かったこと伝えたいんだけど、昨晩 全然眠れなくて
今、とっても とっても とっても とっても とっても とってとっても眠いのです 。MN5。まじで寝落ちする5秒前。
(。ρω-。)zzz ᐝ
投稿元:
レビューを見る
すごいよね、小学6年生が謎解きに奔走するミステリー。
仲良くもないクラスのメンバーでのトリオを主人公にしているのも新鮮。マジ小学生の会話とか心理描写じゃないんだよね、とか突っ込みながらも、文中にはさみこまれる沢山の地域の怪談に怯えながら読み終えた。
凄い結末は読んだ人だけの特典かも。
投稿元:
レビューを見る
小学校卒業まであと半年のユースケは、地味で面倒だと思われている掲示係に立候補します。
壁新聞作りに自分のオカルト趣味を注ぎ込むためです。
思う存分怖い話を壁新聞に書けるはずでしたが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補。
優等生のサツキが掲示係になった理由は、去年亡くなった、いとこのマリ姉の事件にありました。
一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいたマリ姉。
現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪にあるのは、第一発見者の足跡のみ。
犯人は一年経った今も、まだ捕まっていません。
捜査が進展しない中、サツキは遺品のパソコンの中に、『奥郷町の七不思議』のファイルを見つけます。
『七不思議』のはずなのに六つしかなく、しかも警察がこの怪談に注目することはありませんでした。
マリ姉がわざわざ『七不思議』を残した理由は?
『七不思議』の謎を解こうとするユースケ、サツキ、そして冷静にジャッジするミナ。
死の謎は解けるのか?
ミステリかオカルトか?
いやはや、この終わり方は、予想外でした。
さすがです。
投稿元:
レビューを見る
小学6年、オカルト好きのユースケ、優等生のサツキ、4月に転校してきたミナ。夏休みの終わった2学期のクラスの係決めで掲示係になった3人。昨年亡くなったサツキの従姉妹のマリ姉が残した奥郷町の七不思議を壁新聞のテーマしようとするが七不思議のはずがなぜか6つしかない。3人で調査を行ううちにマリ姉の死に秘められた謎と奥郷町に見え隠れする実態と怪異に遭遇してゆく。掲示板に張り出す壁新聞が町を揺るがす事件に発展してゆく、そして残された懸念。中学生になった3人の活躍を読んで見たい。とにかく、文句なく面白かった。
投稿元:
レビューを見る
主人公はオカルトが大好きな小学生六年生の男の子ユースケ。同じクラスのサツキ、ミナと三人でクラスの壁新聞を担当する掲示係になることに。
壁新聞の題材として、自分たちが住む奥郷町の七不思議を選び、三人で七不思議の解明を目指す。
しかし、その七不思議には、昨年殺害され、犯人がまだ見つかっていないサツキの従姉妹「まり姉」が大きく関わっている事がわかる。
まり姉は、人によって殺害されたのか、それとも奥郷町に存在するオカルトの類いに殺害されたのか。
オカルト•ミステリーで、終盤までは面白かったのですが、結末は自分が想像していたのとは全く違いました。良い裏切られ方ではなく、残念な方の裏切られ方で、結末を迎えた後、駆け足で終わったのも何かスッキリとしませんでした。
タイトルのdispel(ディスペル)には、追い散らす、〈心配などを〉払い去る、〈闇などを〉晴らす、一掃する。といった意味があります。タイトルを平仮名で「でぃすぺる」とする事で、おどろおどろしい雰囲気が出て、秀逸だなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
小学校の最後の夏休みが終わって二学期、オカルト好きの木島悠介は、壁新聞に載せるために掲示係に立候補する。
いつも真面目で委員長の波多野沙月も立候補し、係決めに参加できなかった4月に来たばかりの転校生の畑美奈も加わり、壁新聞を作ることになる。
奥郷町の七不思議を調べるために子どもたち3人は動き始めるのだが、七不思議だけじゃなく殺人の謎もあって、さらには町自体が大きな謎に包まれていて…。
いつもなら話すこともないこの3人が、次第に違和感なく馴染んでいく姿に応援したくなる。
子どもたちがどう考え、動いていくのかとても興味深く、ちょっとオカルト的でもあり、怪談なのか?とも…なんとも言えない感じのまま引っ張られてしまった。
投稿元:
レビューを見る
今村昌弘のでぃすぺるを読みました。
小学6年のユースケとサツキとミナ。
オカルトに興味のあるユースケと美少女のサツキと目立たないミナが掲示板係になりました。
ユースケは掲示板で街の七不思議を取り上げて人気を取ろうと。
サツキは従姉妹のサヤ姉が公園で刺されて不審な死の解明を、ミナはジャッジ役。
中盤までは、あまり乗らかなったのですが、終盤はどんでん返しもあり面白かったです。