紙の本
天気予報
2023/10/18 22:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間活動に伴う地球温暖化が、気象の自然変動の影響を強め、異常気象を引き起こしている。気象学の基礎から気象データの活用まで、基本的な知識を提示してくれる本書は、改めて気象災害への関心を掻き立てる。気象庁が防災対策官庁であることを忘れている私にとって、とても新鮮な書籍だった。気象庁は、以前から地道なデータ集めから、ビッグデータの解析を行い、気象予測をしていたことに、改めて驚いた。
投稿元:
レビューを見る
四つの章からなり、二章は現実に気象庁で行われている予報の方法論を具体的に解説。ただ明らかにできない部分もあると思われ、ところどころぼやかすような書き方。
とは言え、内部事情がわかる点は貴重。
読了50分
投稿元:
レビューを見る
ビジネス教養としての気象学
著:隈健一
日本の四季と景観は、世界の中でも美しく豊なものである。これは日本列島における気象・海洋や地震・火山の恵みが関係している。一方で自身・火山はもちろん、気象・海洋にも災いの要素が多くあり、我が国の宿命でもある。私たちは、恵みと災いの両面を持つ気象と賢く付き合っていく必要がある。
私たち日本人が気象情報と賢く付き合うことで、気象の恵みを最大限に受けながら、気象の災いを最小限にするヒントが本書では展開されている。構成は以下の5章から成る。
①なぜ、気象を知ることが大切なのか
②気象を理解するための基本のきほん
③天気予報はどのように行われているのか
④なぜ、異常気象や温暖化が起きているのか
⑤気象データはどのように作られ、活用されているのか
身近に存在しているものの、なかなか体系的に学ぶ機会がない気象。長男が気象に興味を持ちだしており、負けじと手に取った一冊。
身近にあるものこそ難しいのかもしれない。難しい。
理論や知識等の学問だけで展開されているのではなく、必要性やデータだけではない、感じ方等、初学者を意識してくれている説明からなんとかついていくことが出来た。
人類が生きる上で確実に必要とされる気象。災害等の生きるか死ぬかを学問で対応するのではなく、それを幸せのためにどのように使うか。色々応用する中でマイナスだけではなく、プラスの活用方法も見えてくる。
基礎を知り、どう活かすかは置かれた環境により大きく変わる。
投稿元:
レビューを見る
丸善の科学系コーナーで目に留まり、読んでみた。
気象について本で学んだのは学生以来だが、時代やコンピュータの進化に合わせ、精度が上がり、広くビジネス面にも活用できるようになっていく様を、この本から知ることができた。
ただしビジネス教養として、と謳っているものの、途中が正直難しい。著者も言及するように基本から書いていると思うが、それでもばっちり理解は難しいかもしれない。これをきっかけに、もう少し他にも読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
近年、スマートシティの実現に向け、電力、農業、交通といった多様な産業分野で気象情報の重要性が高まっている。そのような背景のもと、産業応用を視野に入れた気象予測の基本から応用までを網羅的に学べる一冊が本書である。
特に、数値予報に関する章は、歴史的な背景から具体的な予測手法まで、分かりやすく解説されており、大変興味深かった。この分野に新たに足を踏み入れる方から、既に専門知識を持つ方まで、幅広い読者にとって価値ある一冊になると思われる。
投稿元:
レビューを見る
微妙だなあ。
ビジネス教養というから、ひと当たり、気象学に関わる現象とか言葉の説明、解説かと思ってたんだけど。
確かに最初はそんな感じだったが、過去に読んだブルーバックスに比べてまだ硬いし図説も少ない。素人に読ませる、という意気込みもあんまり感じなかった。
天気予報に関するシステムの説明が続き、その次が、SDGs。
これかよ、ビジネス教養って。
学者先生が色々警告するのはいいが、SDGsってなるといきなり胡散臭くなるので、ビジネス書としても、科学本としても中途半端であったという印象。