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舞台はアメリカ合衆国。時節は共和党のひどい大統領候補者と民進党候補が争い、黒人射殺事件が頻繁しBML運動が全米に広がっている頃。ショパンコンクールのファイナリストとして岬とも戦い入賞してアメリカで人気ピアニストになっているエドワードが主人公。エドワードの公演でアメリカの自由な精神を示すためにラブソディー・イン・ブルーを弾きたいがマネージャーに反対されるも、岬とのセッションを計画し、それなら…という流れになっていく。そんな中、大統領暗殺計画が別軸で進んでいて、その実行と公演がリンクしていく。
推理としてはほかの話ほど捻りがあるわけではないものの、音楽の叙述は素晴らしく、岬シリーズは本当にエログロ押さえ目で別人・中山七里を読むような気持ちになります。次はモスクワ確定。あ、カエル男完結編も挟むそうです。これは激しくグロそう。
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このシリーズ個人的にはどんどん残念な感じになっている気がする。
1作目の登場人物との物語にして、なんとか岬の類まれなる才能を最後に見せつける。
音楽の力、可能性には楽しませてもらったり、頷ける部分もあるんですが、これでいいのかなと不完全燃焼です。
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3人のうち1番犯人から遠い人が犯人だった
演奏家だから
本から音楽が聴こえてきそうな描写がたくさんあって「ラプソディインブルー」を聴きながら読む
今回は岬さんの推理というか瞬発力の勝利
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コンサートをつくりあげるまでのそれぞれの心情、ピアノを弾いている時の心沸き立つような表現、どれも丁寧に描写されていて結末の複雑な心境により深みを出していたのが良かった。
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岬洋介シリーズ第8弾。
今回の舞台はアメリカ。
日本政治だけでなく世界政治への作者の批判を反映させるようになったのは吉と出るのだろうか。
また、もはやミステリーでなくサスペンスでした。
犯人の目安もついちゃったし、既に大統領も変わっちゃているし、面白いけど意外性は全くないのが残念。
次回はモスクワということだが、ウクライナ戦争を作者がどう見ているかが見ものかな。
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アメリカが舞台。エドワードが岬洋介と二台ピアノでガーシュウィンを演奏する。実際に聴いてみたくなる。音楽で世界を変えられたらと思う。
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岬洋介シリーズ第8弾。私の大好きなシリーズです。
今回の舞台はBLM運動が激化するアメリカ…そして、岬洋介とともにショパンコンクールに出場し6位入賞を果たしたエドワードと、新大統領の暗殺を目論む愛国者の目線で展開する…。エドワードは、現状の黒人音楽を愛したガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を弾くことを思いつき、岬洋介を呼び寄せセッションすることに…。そんなふたりの前に、愛国者が現れ…。
ガーシュウィンという作曲家も初めて知ったし「ラプソディ・イン・ブルー」もピンとこなかったけれど、今回この作品を読むにあたって聴いてみましたよ♪とってもいい曲ですよねぇ…!ピアノ演奏の臨場感は、前作同様に伝わるものがありました。そして岬洋介が音楽を愛する熱い気持ちも感じました。愛国者は意外な人だったので驚きましたが、でも思っていたよりあっさりしたラストでした。次作はモスクワで『とどけチャイコフスキー』とのこと…また岬洋介に会えますね、楽しみです。
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岬と米国ピアニスト、エドワードとの2台ピアノ演奏とアメリカの新大統領の暗殺計画と並行して展開。誰が「暗殺者」なのかということと、岬はどう防ぐのか、しか気になるところがなかった。中山さんは最近政治思想が強い作品を書かれますね。
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驚異のピアニストでもあり名探偵でもある岬洋介シリーズ。今回はアメリカの例の大統領などに絡む分断と差別を基に、コンサートを成功させようとする岬たちと大統領暗殺を狙う組織との2つの筋でストーリーが展開していきます。そして、最後、まさかの展開に、しっかりしてやられました。
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大統領選挙により人種差別が横行するアメリカ、それを憂えるエドワード&岬の共演と「愛国者」による大統領暗殺が並行し…。音楽には全く縁がないが、岬が登場するだけで先を急いでしまう。とにかくピアノファースト、そして、人格者の彼を愛する人は多いだろう。
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人種差別と大統領暗殺と岬洋介。
最初はピアノの家庭教師だった岬洋介が、もうこんなとこまできてる。スケールが!
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うーむ。良いんだけど、ここまではっきりとわかりやすく問題提起しなくても良かったのでは…?岬シリーズの中では、音楽要素も鋭さもドキドキ感も弱めで、なんとも消化不良な作品だったなぁという印象。ラプソディインブルーやるのに、クラリネットとトランペットは重要ポジション過ぎないかな。いいのか、ニューヨークフィル。
2023/12/2読了 2023年の50冊め!
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アメリカで指折りのピアニスト、エドワードは、大統領選挙の影響で人種差別が激化し、変貌しつつある国を憂い、音楽で何かできないか模索していた。そこで、3カ月後に予定しているカーネギーホールでのコンサートで、黒人音楽を愛した作曲家、ジョージ・ガーシュウィンの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」を弾くことを思い立つ。しかし、マネージャーがガーシュウィンでは客を呼べないと反対したため、ショパン・コンクール中に演奏で人命を救い、一躍有名になった男、岬洋介との共演を取り付けることにした。一方、新大統領の暗殺計画を進めていた〈愛国者〉は、依頼主の男から思わ提案をされ――。音楽の殿堂、カーネギーホールで流れるのは、憎しみ合う血か、感動の涙か。
今回もハラハラして最後まで面白かった!完全にミスリードさせてくる文章がさすがだなあ。全然気づかなくて犯人を別の人と勘違いしていました。悲しい終わり方なのに、少しほっとするところもあって、岬の考え方に救われる部分があります。ガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーは私も大好きな曲ですが、アメリカの比較的新しいクラシックというイメージしかなかったので、ラテン音楽との融合もあると今回初めて知りました。背景を知ってから聞くとなお深みが増すなぁ。大好きなシリーズなのでこれからも楽しみ。
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岬洋介シリーズ、スピンオフ除くと8作目。ミステリー要素はほとんどなしのサスペンス小説。云いたいことは理解できるのだけど、私が読みたい岬洋介シリーズじゃなかったのが残念。もう元のように純粋な謎解きは楽しめないのかなあ~
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中山さんのキラキラ岬洋介シリーズ
人種差別問題の激化で混乱するアメリカが舞台
渦中、ショパンコンクールのファイナリストで、今やクラッシック界のホープのエドワード•オルソンとヨースケ•ミサキの夢の共演が決まる
そこに観客として絡んでくる新大統領夫妻と、新大統領暗殺を目論む謎の「愛国者」の存在
事態はどうなるのか。。。
「今僕が弾きたいのは、異なった民族、異なった音楽でも融和できることを証明する曲」とエドが言う
エドが選んだのはガーシュインの『ラプソディー•イン•ブルー』だった
どんな曲だっけ?
YouTubeで聴いてみたら、『のだめカンタービレ』で盛んに流れていたあの素敵な曲だった♪
全部聴いたらとても素晴らしい曲で、とても気に入って数回リピート
音楽の女神に愛されたミサキは相変わらず素敵だったが、イマイチ話には乗れず
話云々よりこの曲の素晴らしさに気付けた事が大きな収穫だったかな
次のモスクワ編に期待しよう