投稿元:
レビューを見る
2段組み長編、やっと読めた、正直疲れた(笑)
帯に「どんでん返し20回超え」とあるように、場面展開が激しすぎる。一気読みというよりも、落ち着きと頭の切り替えに少しの休息が必要だ。
最後のどんでん返し、しばらく頭が追いつかずぽかん?としてしまった。なるほどと。ここからは結末がやっと開けてきて一気読み。
ちょっとしつこいのが好きな人にはお勧め。私はもう少し軽めがいいかな。
投稿元:
レビューを見る
★5 ハラハラドキドキ… 迫りくる追っ手から逃げられるか? 驚愕サスペンス #ハンティング・タイム
■あらすじ
かつて鉄工場で栄えていた街、現在は川や土壌は汚染されてしまい、斜陽の一途をただっていた。原子力テクノロジーの会社に勤める優秀なエンジニアのアリソンは、ある日娘と共に姿を消すことになる。なぜなら、DVの罪で刑務所に入っていた元夫ジョンが出所してきたからだ。彼はアリソンを追い続けている。
勤め先の社長であったハーモンは、アリソンの捜索をコルター・ショウに依頼するのだった。
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい。エンタメなサスペンスミステリーを書かせたら、まぁ世界一です。
ディーバーはどんな作品もそうなんですが、文字を追っているだけなのに、まるで映画を観ているかのように絵が見える。プロットの切り取り方やセリフや情報の出し方が上手い。
さて本作のメインの読みどころですが、ハラハラドキドキが半端ないのよ。追う者、逃げる者の距離感が絶妙。単なる追いかけっこではなく、実は頭脳戦、情報戦なところが熱いんすよ。ついに見つかっちゃう?捕まっちゃう? あーもう怖いし、そわそわしちゃう。でも読みたい。
そして絵にかいたように申し分のない登場人物。おすすめキャラは殺し屋の二人、卑劣で変態、でもどこか芸術的でクールな彼ら。後半にかけて徐々にイライラしてくるのが小気味よく、読み手にとってはニヤニヤしちゃうんですよね。
イチ推しはアリソンの娘であるハンナ。彼女のおかげで物語が面倒くさくなるけど、反比例して味わいも深くなってくるんです。懐かしいドラマTWENTY FOURのキムを思い出してしまいました。私は息子が二人いますが、やっぱり娘が欲しな~。可愛すぎだろうと… でも女の子を育てるのは難しそう。
お得意のサプライズ演出も光ってます。そもそもタイトルのハンティング・タイムの意味も、思っていたのと全然違いました。なるほどなぁ~。そして次から次へと、えっそうだったの?!という展開が読者を楽しませてくれます。終盤は顎が何度も外れましたよ…治すのが大変でした。
■ぜっさん推しポイント
ハンナとコルター・ショウと語る場面がカッコ良すぎて染みました。私は子どもたちにこんな風に思ってもらえるように生きているだろうか。どんなことでもごまかしたりせず、まっすぐ真剣に向き合うことが大事なんでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
失礼ながらもうひとつのシリーズは飽きてしまった感があり、
最近はもっぱらこちらのコルターさんシリーズを読んで楽しんでいます。
お父様の死の真相までたどり着くにはあと何作かかるかわかりませんが
付き合っていきたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
ディーヴァーの主力シリーズのリンカーン・ライムが、全身麻痺で動けないヒーロー(現代版アームチェア・ディテクティヴ)であるのに対し、近年になって登場したコルター・ショウはひとところに落ち着くことのない動く探偵である。初期シリーズであるジョン・ペラムに似ているが、そちらはロケ・ハンターという職業で、本シリーズ同様、米国内のあちこちに活躍の舞台を移していた。作者としてはペラムの進化型として、コルター・ショウのようなひとところに定住しない放浪型主人公を新たに生み出したのではないだろうか。
当初三部完結と言われた本シリーズの三作目タイトルも『ファイナル・ツイスト』であり、内容的にもコルター・ショウの父や兄との関わりを軸に置いた作品であったこともあったことから、四作目の本書の登場は嬉しいサプライズであった。ショウの出生から父による特殊教育、兄との関係など、プライベイトな側面までもが明らかにされた『ファイナル・ツイスト』だったが、この『ハンティング・タイム』は、そうしたコルター・ショウが過去の因縁から放たれて、またも自由に仕事を請け負い、新たな土地フェリントン(架空?)を舞台にその個性的な活躍を見せてくれる、まさに超の付くほどのエンタメ作品である。
ページを開いたら、止まらなくなる面白さは、そもそもディーヴァーの得手とするところだが、本作は近年のディーヴァー作品の中でもちょっと群を抜いたページターナーぶりを発揮しているように思う。それというのも、いつも追跡の側に立つコルター・ショウが、本作では命を狙われる母と娘を守るというガードマンの役割に追われる。彼らを追うのは、三年間の刑期を終えて娑婆に出て来たばかりの元夫であり父であり元刑事でもあるけっこう凄腕のジョン・メリットという不気味なキャラクターで、その複雑な人物造形は、本作の肝であるかもしれない。ジョンの他、二人組の残忍な殺し屋の追跡も受けることとなり、八方ふさがりのショーと母娘の逃避行は、母と娘と、父(追跡者)との愛憎の軋轢なども重奏的に加わって、実に読みごたえがある。
今回はのっけからの逃走・追跡劇。しかも劇中、どんどん加わってゆく新たなキャラや、見た目通りではないキャラクター像と、思っていた通りではない数多くの真相により、読み手を嘲笑う如き騙しのテクニックを駆使しつつ、どのページも相当なノンストップ・アクションで終始している。「ドンデン返し20回超え(小社調べ)」との帯の宣伝文句が告げるように、ディーヴァーの最も得意とするところの作品である。アクションシーンも多いが、全体を締める緊張感がたまらない。久々に凄まじいまでのページターナー作品に出くわした思いである。
投稿元:
レビューを見る
懸賞金ハンター、コルター・ショウのシリーズ第4巻。
ハーモン・エナジー社のCEO、マーティ・ハーモンから依頼を受けたショウが、エンジニアのアリソン・パーカーと、その娘を探し出すストーリー。アリソンは、夫のジョン・メリットが刑期満了前に早期釈放され、彼女に復讐しようとしているとの情報で、娘を連れて姿を消した。
出所したジョンと、雇われの殺し屋二人、そしてショウの3組がアリソンを追う。間一髪でアリソンに追いつけない、ジョンを捕らえられないショウ。そのスピード感と緊迫感が楽しい。そして、今回も思い込みと錯覚で、見事に驚かされる展開に。
一方で、父と兄の謎は進展なく残念。
投稿元:
レビューを見る
コルター〜ショウシリーズはイマイチでしたが。この作品展もイマイチでした。
なんか結末が見えていました。
ジャンルでいうと何なんだろう、不思議なかんじです。
作者の作品でいうとリンカーン〜ライムが懐かしいです。
投稿元:
レビューを見る
コルター・ショーが3部作で一区切りの後の新たな一篇。ライムのシリーズとは全く違う、アクション的な展開に最後までワクワクして楽しめました。登場人物の状況が複雑に絡み、二転三転するのはディーヴァならでは。