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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
オメガバースもの
表紙裏のあらすじから想像していたのと違う作品でした。
いやあらすじに書いてあることも間違ってないのです
こちらの勝手な想像と違ったってだけです。
スパダリアルファ王子の溺愛もの?と思っていたら
ヨハネス王子はそうではないし
アンジェリアンがお妃候補同士でなんかあれこれあるかと思ったらそうでもない。
アンジェリアンの思いが切なく痛々しいですし、
ヨハネスの思いの遷移も後に言われればそうかーみたいになります。
でもそれ故にすれ違ったり信じてもらえなかったりするし、
「え、そうなの」みたいなことも起こるし
そこに事件も絡んできて…と複雑ではないのですが
ストーリーテラーとしての力量を感じさせてくれます。
そして、いつも作者さんの「運命」というものに対する描き方に感服します。
それと男性だけが第二性があるというのも理屈的にしっくりきます。
脇にいる人々も楽しませてくれました。
アンジェリアンの母ジークフリートは気性はあらいけれど
かなり男前で「お前は悪くない」と言い続けたことに愛をみました。
友人のトマーシュはとても良い仕事してくれました。
きっと美人の男爵令嬢と幸せな家庭を築くことでしょう。
そして宙に浮いてしまったようなデニスにもちゃんとオチが付いていて
なんかヨハネスの気持ちを思いながらにやにやしてしまいました。
☆4.5
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投稿者:ふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルファの王太子のヨハネスとオメガの宰相の孫のアンジェリン。お互い好きなのになかなか想いが伝わらなくてもどかしい。ラスト幸せになれてよかった。
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オメガバースもの。
侯爵家のオメガのアンジェリンは生まれた時からアルファの王子のヨハネスのお妃候補。
アンジェリンは素っ気ない態度をしていたけれど内心は嬉しくて仕方なかった。
けれどとある事件によりヨハネスに嫌われ距離を置かれお妃候補からも外され3年が経ち留学を考えて矢先に婚約することにされて…。
事件により受けたアンジェリンの体もだけれど心の傷が痛々しくて。
ヨハネスのアンジェリンへの態度から謎はあったけれど真実は違っていてそこが分かりホッとしました。
「運命の番」は体の相性よりも心なんだと示してくれたヨハネスにアンジェリンもしっかりと「愛している」と伝えられて良かった。
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タイトルはさておき、相変わらずの素敵なお話でした。
読み物として、とても素晴らしい。
まだまだあったかーと、小中先生のお話は、いつもそう思わされる。
オメガバでも、まだまだこんな展開もでいるのね〜って、尊敬するよねー。
過去の王子の様子が、何だか中途半端な感じに感じられなくもない点はありましたが、そうは言っても、ちゃんと全てがうまく回っていて、とても楽しく読めました。
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小中先生のオメガバ設定が大好きなんです!!
男のみにアルファ、ベータ、オメガの第二性がある。男の中でオメガだけがアルファ男性との子供を孕める。そしてアルファとオメガの間に生まれる子供はほとんどが男で、アルファ性かオメガ性が多い。
逆にヘテロ夫婦の子供は、ベータか女が生まれることが多い。
ベータは女と、アルファはオメガと番になるのが一般的。それ以外の組み合わせは、法に反してるわけじゃないけど、周囲からは歓迎されない。
アルファ性優位の社会だから、アルファを産むオメガはとても貴重。だが、ヒートやアルファを惑わすという性質上、忌むべき者とされてもいる。
余程のことがない限りは、アルファの両親もオメガの両親もどっちも男性(アルファ×オメガ)ということ。
アルファのことを父、オメガを母っていう呼び方がめちゃくちゃ好き(男がママお母さん母上って呼ばれてるのが最高)なので、この部分も性癖をぶっ刺してくれて有難い。
色んなオメガバース作品を読む度に、既に妊娠できる女にバース性いらねーだろってモヤモヤしてたので、小中先生のこの設定は本当に素晴らしい。他の小中作品にも同じオメガバース設定の本があります。
受けアンジェリンが攻めヨハネスを避けてるメインで話が進むが、その発端となった事件を匂わせるだけ匂わせて、詳細を語るのを引っ張りまくるとこは少しモヤモヤしました。(めちゃくちゃ引っ張る)
設定、ストーリー、キャラクター全部神評価の最高の一冊です。
ただ、このイラストレーターの描くキャラの髪型が昭和臭すぎるのだけが残念。
あとがきの後の特別SSで、アンジェリンがつんつんしてた頃のヨハネス視点の過去話と、現在のイチャイチャ話があります!
アンジェはひっそり恋心抱いてたけど、ヨハネスはうんざりしてたって関係性がまさに私の好きな攻め受けのシチュで最高でした。
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特に好みではなかった。主人公と攻めの殿下の人格形成が本能で生きてるんじゃないんだなとなり良かった。すれ違いの事件はどう考えても勘違いだろって感じなので、なんかもっとどうしょうもなさ出せなかったか?殿下もそっから疎遠になるのはダメだろ。公務にそんな参加してないのに王妃になるって重圧が一切ないあたりも物足りなさある。留学行こうとしてた主人公を引き止めて〜っていう話だったけど留学行って良かった気もする。挿絵はイメージと違った