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滅多に付けない星満点だよ、るりかちゃんは天才小説家だよ。20歳でこの文才……「さよなら田中さん」の続編だが、発売日に一気読み!面白くて切なくて、本題「星に願いを」は、おばあちゃんの過去が明かされ、泣けて泣けて。賢人の最後の言葉も良かった…震えた。田中さんシリーズ全部読み直そう。金の星の方も良かった…花ちゃんは本当に素敵な子だよ、大好き。一番好きな小説です!
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るりかちゃんの本は3冊目。
さよなら田中さん。落花流水。
そしてこの星に願いを。
読む順番間違ってたー!
さよなら田中さんの続編2冊も出てたのに読まずにコレ読んじゃった。汗
罪を背負って生きてきたおばあちゃんの日記。
生きる事、罪を犯す事、罪を償う事、親、兄弟、結婚、夫、子供、そして家族。
まりえママの真心。香川君の償い。おばあちゃんの通帳。
人を思うお金には色々な種類?が有るんだなぁと。
後悔しない生き方って難しいなぁとつくづく考えさせられたこの本を書いたのがまだ二十歳のるりかちゃんだって事がスゴい。
何回目の人生なんだろう?こんなに考えさせてくれる本を書けるなんて。
私も人生最後にはハサミムシになれるかな?
なりたいな。
叶恭子さんも言っていたな。むしろ昆虫から教えられることの方が多いって。
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14歳でデビューした鈴木るりかさん今作で成長を感じました。『金の星』は抱腹絶倒的な話ぶりに読む手が止まらず大好きな花実ちゃん大活躍。『星に願いを』の祖母のタツヨの日記に喜怒哀楽の話に感動のしっぱなしでした。そしてラスト近くの賢人の推理に次回はミステリー仕立ての作品に期待します。あなたも読んで震えて下さい。感動して下さい。そして楽しんで下さい。
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6冊目の鈴木るりかさん。14歳で作家デビューし、現在、早稲田大学の2年生だそうです。20歳になったるりかさんの新作はデビュー作『さよなら、田中さん』の田中親娘シリーズの4作目。
中学3年生になった花実ちゃん。毎回のことですが、田中母と大家のおばちゃんの会話が本当におもしろい。そして田中母のポジティブシンキング「幸せは自分の心が決める」が素晴らしい。
今作は田中母がひったくり被害にあってしまうお話と花実の祖母タツヨのお話。田中母と祖母との確執の経緯が明らかに…。大家のおばちゃんの息子で元ニートの賢人くんが何気に頼りになってるなぁ。
前半は私の好きなるりか節炸裂。そして後半は重くて深い余韻を残します。久しぶりのシリーズ最新作で、前のお話の記憶がおぼろげで、やっぱり前作を読み返しておくべきでした。
人生、答えの出ない、答えのない問題っていっぱいあるよね。考え続けていくことで、いつか自分なりの決着がつくといいよね。
次は花実ちゃんのお父さんの話も知りたいし、賢人くんのその後も知りたい。
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いつも明るく楽しい気分になる「田中さん」シリーズ第4弾。
本作では、涙を流しながらのラスト。
まさかこんなラストを迎えるなんて!
花ちゃんの母・真千子さんの絶縁状態だった母娘の過去に迫る作品でした。
戦後間もない時代、不遇の家庭環境で家族の温かみを感じることのなかった祖母。そして母娘が一緒に過ごしたのはほんの短い幼少期だけ。
祖母が遺した日記に記された想いはーー。
花ちゃんの母でもある娘・真千子への愛情と激しい後悔、自責の念が来る日も来る日も綴られていて、苦しくて苦しくて胸が締め付けられる。
「おかーしゃーん」の声が耳から離れなくて堪らない。
祖母への想いを溢れさせる花ちゃんと賢人の会話、言葉の一つ一つが染みる。
花ちゃんが人にはどうにもならない事情や立場があり、それぞれの想いがあること。考え続けることに思いを巡らすシーンに成長を感じた。
これまでの作品とはガラッと雰囲気が異なり、深みのある作品。
切なくて、苦しくて、胸がぎゅっとなる。
感情を大きく揺さぶられる作品でした。
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『さよなら田中さん』で田中母娘のファンに。
以後の『太陽は〜』『私を月〜』は読んでいないので、伏線がわからない部分もあるのですが、
いい作品だと思いました。
母娘がこれからも仲良く、幸せでいてほしい。
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14歳でデビューした著者もすでに早大生。文章の上手さに磨きがかかり、プロットと表現力にも益々円熟味が加わってきている。表題作のタツヨさんの日記で語られる過酷な人生と、娘・孫娘を思う心情の表出に涙なしで読めない傑作。代表作を更新し続ける著者だが、全く違うジャンルの題材でも書いてもらいたいものだ。
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シリーズの花実ちゃん。
スイス銀行のくだりは面白すぎる。
母親が病院にいるから早退って、驚く出来事。
無事で良かった。
タツヨさんの日記は、想像以上に壮絶な人生だったことをつづっていて、びっくりした。
お金って人を狂わせる。
タツヨさんのお兄さんがひどい。
花ちゃんの母親真千子の幼い頃など、辛い。
タツヨさんが遺した日記は、すごい作品だった。
賢人の推理は、本当にグッジョブ。
辛さがマイルドになった。
毎回思うけど、鈴木るりかさんは天才だと思う。
人を惹きつける作品を描ける作家さんだと思う。すごい。
今後も楽しみ。
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鈴木るりかさんの本は初読みでした。ラジオで紹介されていて読んだのですが驚きました。この歳でここまで深くものを見る眼があるんだと。
どんどん引き込まれて、花ちゃんのお祖母さんとお母さんの辛い過去に打ちのめされ、賢人君に少し救いを見る。本当にいい本でした。
デビュー作から読んでみたい作家さんです。
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中学生のデビュー作から全て読んでいるが、彼女も大学生か早いものだなと、親戚のおばちゃん感覚で読了。
軽いタッチで読みやすい文章ながら、突然重たい展開に持ち込んでくる。まだ20歳とは思えない語彙力と知識量に驚くばかり。
ちょっと切ない恋心やおばあちゃんとお母さんの悲しい過去もわかり、彼女の成長と共に花実ちゃんも立派に成長していて、まだまだこのシリーズは続きそうな予感。
このシリーズも期待したいが、大人になった鈴木るりかの書く新たな物語も読んでみたい。
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『さよなら、田中さん』
『太陽はひとりぼっち』
『私を月に連れてって』に続くシリーズ第四弾。
「金の星」「星に願いを」の二話収録。
一話目は花実の母・真千子がひったくりの被害に遭う話。
ユーモア溢れる軽快な物語を楽しんでいると、二話で一気に壮絶な世界へ誘われる。
見知らぬ女性から届いた花実の祖母・タツヨの訃報。
タツヨが残した日記に書かれていたのは、目を覆いたくなるような凄惨な家族の歴史だった。
負のスパイラル、毒親の連鎖、どこかで断ち切る事は出来なかったのか。
ラストは花実と共に星に願いたくなる。
心揺さぶられる家族小説。
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なかなかディープなお話しで、育児、金、贖罪と息苦しく読み進めていきました。
今では産後うつとか、メンタルの不調も理解がひろまってきていたり、生活もしやすく感じる部分も増えたように思いますが、それでも悩み苦しむ人は数しれず。
お金や心に余裕が無いと荒みます。
にっちもさっちもいかなくなる前に、悩みを打ち明けたり、相談出来る人がいたらと思います。
誰とも心が通わず、孤独を感じることほど辛いことはありません。
若手作家さんながら、非常に考えさせられる内容でハッとさせられました。
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「愛情と憎悪」、「赦しと罰」、「生と死」。このアンビバレントな想いが凝縮された1冊。「金の星」では貧乏だけど逞しく生きる花ちゃんの中学生活、母親の愛情をしっかり受けて、前を向いて歩いていく。花ちゃんの言動・行動には確固たるモラルを感じた。香川君が背負った十字架、軽くなるといいな。次に「金の星」、タツヨばあちゃんの「赦しを乞う」話し。絶対に赦されない、でも赦しを乞い続けるしかない。背負った十字架は娘、孫にはどう映ったのか?人生は大小それぞれだが十字架を背負わざるを得ない。愛情と赦しでそれを軽くできるはず。⑤
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重い、あまりの辛さに読んだ後落ち込むくらいに。
人と人、些細な言葉で相手を傷つけ、一生を後悔と自責の念で過ごしたおばあちゃん。
花ちゃんの日常にも繋がる負の連鎖。
最後の謎解きが当たっていても違っていても何も変わらない、辛い。
これを若い作者が書いたことに驚き。
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待ちに待ったシリーズ4作目。前半は花ちゃんの母・真千子さんがひったくりに遭い、それでもたくましい母の姿を見せるが、犯人は意外な人物で物語に若干の影を落とす。後半は花ちゃんの母・真千子さんと祖母のタツヨさんの因縁と壮絶な過去がタツヨさんの遺品である日記の形であかされる。20歳になった作者の経験で書ける話ではないようなあまりに辛い内容に読む手が止まる。この日記を読んだ真千子さんの精神状態が心配でならない。いつも通り豪快で明るいお母さんであってほしい。早くこの続きを、そして花ちゃんに少しでも明るい未来を。