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【期間限定価格】柩の中の猫(新潮文庫) みんなのレビュー

    一般書

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    みんなのレビュー20件

    みんなの評価4.1

    評価内訳

    • 星 5 (5件)
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    • 星 2 (0件)
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    20 件中 1 件~ 15 件を表示

    紙の本

    平穏な生活が揺らいだ時、悪意はその姿を現す…。

    2002/01/30 00:17

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

     ララという名の猫にだけ心を開く孤独な美少女、その父、そして家庭教師の雅代──三人の生活は微妙な均衡を保ちながら、それなりに平穏に流れていた。だが、ある日一人の女が現れて以来、その均衡は歪み、音をたてて崩れ始めた……。
     美しく香り高い文章で綴られる、哀しく無惨な物語。悪意をそれと感じさせない描写は、最後になって、読者を静かに打ちのめすことだろう。

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    紙の本

    歪んだ幸福と甘美な不安

    2003/03/11 22:39

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:田川ミメイ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    誰にでも、目をつぶると浮かびあがってくる風景がある。
    愛に守られ、しあわせな子どもだった自分が駆けまわっていた場所。
    人を恋することを知ったころ、部屋の窓から眺めていた景色。
    または絶望の淵をのぞきこんだような暗闇の風景。

    今、あなたのまぶたの裏に映しだされるのは、どんな風景だろうか。

    小池真理子の直木賞受賞作「恋」を読み終えたとき、
    わたしは、この「柩の中の猫」という小説を思いだしていた。
    ストーリィーも設定も登場人物もまるで異なっているというのに。
    元々小池真理子ファンであったわたしは、それまでのものを殆ど読破していた。
    初期の仏風の小粋なミステリーから、ホラー、サイコサスペンスに至るまで。
    その中でも、「柩の中の猫」は、異質だった。
    読み終えてからも、そこに描かれた世界から抜け出せず、当惑したことを覚えている。

    物語は、針生雅代という老いた女流画家の回想から始まる。
    二十歳の彼女は、川久保という家に住み込みで働くことになる。
    家の主である悟郎は30過ぎ。高名な画家の息子で、美術大学で絵を教えている。
    妻に先立たれており、桃子という8歳の娘とのふたり暮らし。
    この設定から予想されるとおり、
    雅代は、遊び好きで育ちのいい悟郎という男に惹かれていく。
    だが。この物語の軸は、なんといっても、「桃子」という少女だ。
    「子どもらしからぬ神秘的な雰囲気」を持った美少女。
    冷ややかな大人のオンナのような視線で世界を眺めている桃子には、
    雅代ならずとも、かしずきたくなる何かがある。

    おこるべくして起こった悲劇。
    その悲劇に向かって、静かにゆっくりと過ぎていく日々。
    頻繁に催される華やかなホームパーティー。
    パーティーの主役となる千夏という華やかな魅力溢れる女。
    そうしたオトナたちを眺める美しくも哀しい少女、桃子。
    桃子を守るように常に寄り添う、雪のように白いララという猫。
    彼等のいる川久保家そのものの空気、匂い、音。
    家のまわりに広がる麦畑、隠された朽ちた深い井戸。

    この、細やかな情景こそが、この小説の全てだ、とわたしは思う。
    そこには「歪んだ幸福感」と「甘美な不安感」という独特の空気が、
    ひっそりと漂っている。
    わたしが「恋」という小説に感じていたものも、この空気だったのだ。

    コトバで築き上げられた「風景」のなかを浮遊するのが好き、
    というヒトであるならば、
    「棺の中の猫」は、麻薬的な効力を持つ小説であるだろう。
    その世界が心地よくて、現実に戻ることが困難になるほどに。

    年老いた雅代のまぶたの裏に映る美しい風景のなかに、
    あなたも入りこんでみません……か?

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    2004/09/25 23:57

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    2005/05/07 23:34

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    2005/05/19 22:24

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    2009/11/23 22:15

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    2012/03/04 02:35

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    2013/04/12 18:24

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    2016/10/20 13:08

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