紙の本
絵を描き始めて俯瞰して考えたい時に読む本
2023/11/16 13:54
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投稿者:mufumufu - この投稿者のレビュー一覧を見る
Q&A形式で教室に通って絵を描く人などからの質問に答える内容です。技法ではなく、絵についての考え方や意識について主にお話しされています。
個人的な捉え方ではありますが、この本と同時に同じ著者で「水彩入門 透明感を生かして描く」を購入したのですが、奥付を見ると約20年前に出版された本でした。今回の書籍でも永山先生の作品が多く収録されているのですが、過去の作品と見比べてこの20年間で更に絵に深みが出ているのが感じられました。上手な方でも絵の上達に天井はなく、ずっと続けて描くことの大切さも感じました。
紙の本
感じるままに描く
2023/06/03 20:33
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
見たままの彩色をするのではなく、自分が感じた色で描くことの勇気をくれるような本です。
すごくニュアンスがある作品がたくさん紹介してあり、みてるだけでも結構楽しい。きれいです。
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見たとおりに上手く描きたい、きれいに
自分の絵を描くこと。自分を偽らないこと。観念的に描かないこと。
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私は“水彩画”を描くのではなく、“自分の絵”を描いているんだ──
世界中にファンを持つ水彩画家が、
水彩画の“常識”、技法書の建前を一度横に置き、
Q&A方式で本音を綴った画期的指南書。
もっと自由に、もっと楽しく絵を描き続けるためのヒントが満載!
作品120点以上を掲載。
第1章 自分に嘘をつかないこと
大事な心構え 画材 絵画教室 技法書 きれいな絵 人のアドバイス 描きたいモチーフ
第2章 描き続けること
体勢 絵の枚数 描写力 デッサン力 絵の完成度 色彩感覚 背景の色
第3章 観念的に描かないこと【人物クロッキー編】
スピード 何を考えているか
第4章 モデルと対話すること
肌 衣服 コラージュ
第5章 構図は自分の気持ち
絵のサイズ 静物のモチーフ 水を描く メッセージを形に
第6章 もっと自由に、もっと楽しく
美術大学 絵のセンス 完成したと感じる瞬間 軌道修正 自作を評価 絵を壊す 好い絵 画壇の権威
第7章 世界とつながるために
観察 目を鍛える 写真を使う 抽象画と具象画 表現力 最終目標
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エッセイと画集のような構成
絵と向かい合う作者の真摯な姿勢は 描き手の共感を生む
それにしても なんという画力
水彩ってこんなふうに描けるものなのか
真似たくて 作者と同じ絵具 シュミンケを買ってしまった
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絵を描く、ふとした疑問、絵画教室の先生にはいちいち聞けない事、とても勉強になった。永山さん、上手すぎる!!こんなに描けたらいいのになぁ。
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上半期本のベスト3を挙げたばかりだが、早速本書が下半期ベスト本に食い込んできている。
執筆にあたって寄せられた質問に、水彩画家の著者が回答。同時に彼女の作品も掲載された、画集のような手引き書である。
著者のように本格的ではないにしろ、自分も絵を描くことが好きで色々と共感してしまう。それは絵を頑張る人が経験しうる壁や悩みだったり、制作過程で生まれ出てくる疑問だったりと、様々だ。
そんな自分を含む彼らに共通する願いは「絵が上手くなること」。
それに対する著者の回答は「絵が上手いより大事なことは自分の絵を描くこと」…である。
自分は、世間が使う「絵心」という言葉が嫌いだ。
「絵心」の後には、お決まりのように「(〜が)ある/ない」が続く。辞書を引くと本来「絵心」とは、「絵を描く趣味/描きたいと思う気持ち」という意味らしいのに、どういうわけか、いつの間にか、「絵を描くスキル」の意味に取って代わられている。(ように思う)
巧拙関係なく、楽しんで描くことは誰でも出来るはずなのに、スキルの方の「絵心」を持ち出すと、楽しむ前に苦手意識が芽生える。或いは、上手く描こうと余計な力が入ってしまう…。
「自分の好きなように自分の絵を描く」。
著者のメッセージは、そんなモヤモヤを優しく包んでくれた。
「自分らしくいるためには、それをさえぎられたりしたら立ち向かうぐらいの気持ちを持っている。大袈裟だけど(笑)」
著者の作品(※)は本書が初見だが、画面から対象が浮かび上がってくるような画風が心に残った。
特に皿や香水瓶などガラス製品がズラリと並んだ図は、思わず見惚れてしまう。写真で見ると無色透明なガラス達が、彼女の筆にかかるとたちまち色とりどりの配色に包まれ、これまた鮮やかな蜃気楼の中で揺らめいているのだ。
著者曰く「こう見えたら幸せ」という景色を紙の上で表現しているらしい。やっぱり基本は「自分の絵を描くこと」なんだ。。
(※)ご本人のインスタでも見られます!
人物画の項で新鮮だったのは、モデルさんとの対話。
無論彼らはただの「対象」なんかではなく、様々なバックグラウンドと自己表現方法を携えた「個人」である。描きたい絵のイメージも伝えるけど、モデルさん達ができる事や表現の仕方も必ず尊重する。
仕上がった絵はタッチも世界観も違うけど、みんなドラマチックで美しかった。
最後の方には5歳だった彼女が描いた絵も載っていて、何だか自分までエモくなった。
もっと凄いのは『ちいさなわたしへ。』というタイトルで彼女がその絵を描いているところ。
出来については「きれいでつまらない。5歳の方がいい」との事だが、きっと5歳の彼女もワクワクした表情で『ちいさなわたしへ。』を眺めると思う。どちらも同じ「自分」なんだし、お互いの絵を誇りに思うはず…。
クロッキー(対象を素早く描画すること)といったテクニックを含め、今回は沢山メモった。
読了数十分後のわたしへ:「描きたいと思う気持ち」の「絵心」も取りこぼさないように!
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絵を描くための手引書なのだが、質問に添ってわかりやすく解説している。
これまでの経験や失敗を重ねて、こう言ったらわかりやすいかも、この例えはつかえる、ということを纏めてあるようだが、私はこういった手引書なり技法書は初めて手にするのでこの書に興味をもった。
第1章 自分に嘘をつかないこと
第2章 描き続けること
第3章 観念的に描かないこと
第4章 モデルと対話すること
第5章 構図は自分の気持ち
第6章 もっと自由に、もっと楽しく
第7章 世界とつながるために
絵が上手いより大事なことは「自分の絵をかくこと」
自分の絵だから、自分の好きなようにすればよいとある。
絵とは、見る人によっても思いは違っていて好きな絵も人それぞれである。
惹かれる絵があるけど同じようには描けない。
その人自身の心の中を描いているからだろうか。
静物画にしても動きがあるように見えるのは、想像の世界があるのだろうかと思ってしまう。
独自モチーフにも絵は絵空事なのだからと好きに描いていきいきとしている。
ガラスの皿に映り込む模様に惹かれる。
何気ない町工場の中の台車やビニール傘すら美しい。
絵を見ているだけでも幸せな気分になれる。
描くことも好きだけど誰かが表現したものを見るだけでも満足できる。
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初めてこういう手引きを読んだが、共感できる質問の内容が多く、答えに対して理解はできるが納得はできないようなものもあり、改めて絵を描くことについて考えさせられる本だった。
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絵を描くにあたって、指導した人の事例をあげながら心構えや向き合いかたなど綴ってあったが、私の心に残ったのは、モチーフの写真と著者の絵が並んでいるページ(複数ある)。ああ、このモチーフがこんな絵になるんだ、すごいなぁ、綺麗だなあと単純に感動した。個展や画集を見たいと思った。外で絵を描いていたときに話しかけられたエピソードが面白かった。
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絵は上手いだけが魅力ではないことを教えてくれる本。筆者の姿勢が勉強になる。
印象的だったのは、同じモチーフで自分の今の絵と、子供の頃描いた絵を並べているページ。今の絵も魅力的に感じるが、子供の時もとても魅力的。こういうことか!と感じさせられる説得力があった。
良い絵って思うのは主観的なものだけど、絵の奥にある何かを感じて良い!って思うから、上手い下手だけではないなと、心の底からそう感じることができた。