多くの人に読んでもらいたい
2015/09/23 05:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:garuhi - この投稿者のレビュー一覧を見る
障がい者制度改革推進会議議長代理・日本障害フォーラム(JDF)幹事会 議長・ 日本障害者協議会(JD)常務理事・きょうされん常務理事の藤井克徳氏のめずらしく柔らかい絵本。それでも、不思議なことに藤井氏の誠実さとこの障害者権利条約にかけた祈るような気持が至る所ににじみでている、と思う。版画の絵がまた素朴で愛着が湧く。出来るだけ多くの人に読んでもらいたい。
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「障害者権利条約」を知るきっかけ作りによさそうな絵本。
「条約」が主人公になって、どんなふうに生まれたか、どんなことが起きてくるのか、どんな反論が聞こえてくるか、が語られます。
理想論ではなく、現実にもふれられているところがいいなと思いました。
小学校高学年以上の子どもに人権や福祉を紹介するときに活用できそうです。
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障害者権利条約くんが、その国連での誕生から日本で批准するまでのあらましや、その目指すところをざっと説明してくれる絵本。
批准した条約は、憲法と法律の間に位置し、法律を縛ることになる。(憲法98条)
知らなかった。でも、批准だけして忘れ去られている条約がたくさんあるらしい。
絵本だけで満足しないで、もうちょっとちゃんと知りたいな。
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【図書館】自分が発達障害と診断されて、1年以上が過ぎ、たまたま目についたので、手にした。分かりやすく書かれています。“障害”という枠にとらわれない“人間”として生きられる時代が来ることを願いたいとも思う。
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非常に分かりやすく、障害者権利条約の大切さに迫れる絵本。条約の中身の解説というより、なぜこの条約が必要なのか、どんな社会を目指しているのかが、短い説明と絵で分かるようになっている。ぜひ、いろんなところに置いて、いろんな人たちに読んでほしい。
「なるほど」と思うことが多かったが、p22の「日本には守られていない人権条約がまだまだあります。」という一文には、とたんに不安になりました。条約は法律よりも上位に位置し、憲法の次に守らなければいけないもののはずなのに。日本の人権条約は、どうなっているのか。
障害者の権利条約に限らず、広い視野でもっと学びたくなりました。
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障害者権利条約について。
以下、本書より。
【成立の背景】
障害者権利条約が作られた背景には、国連の設立や「世界人権宣言」、これに続く「国際人権規約」「女性差別撤廃条約」「子どもの権利条約」などの各種人権条約があります。
また、障害分野では「障害者権利宣言(1975年)」を出発点に、「国際障害者年(1981年)」と「障害者の機会均等化に関する基準規則(1993年)」などが重要な意味を持ちます。
さまざまな人権条約の積み重ねと障害分野での国際規範を土台に権利条約は生まれたのです。