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投稿者:忍者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分では到底思いつけないような発想や視点で、世界を切り取り、それを再構築するpanpannya先生には、驚嘆するばかりです。
家が、商店街が、ビルがね、うん、えっと、伸びるんです。
2023/12/10 15:37
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投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
土地にまつわる話?
奇妙な世界、不思議譚の好きな人は必読。
ただ、日常の謎が奇妙過ぎて、ついて行けるかどうかは不明。
この辺りはまったくもってPanpanya。
私自身どうしてこのワールドにたどり着いたのかは不明。ある日突然思い浮かんだPanpanyaという言葉を検索したらたどり着いた作家さん。
こういう奇妙な偶然が、PanpanyaらしいといえばPanpanyaらしい。
あるはずでないことを証明しないといけないおじいちゃんが買った土地、昔の建物の跡がなんとなくわかる町、開発されているように、見えないでもない向こうの町。
草原と海と山と雑多な下町が入り組んだ短編集。いろんな町に迷い込ませてくれる短編集。どこに行っても動じない女主人公がすがすがしい。
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ふんわりした登場人物と、濃密な建物や、風景が入り混じってる絵がとても好きだ。
人物より、景色や、家、建物が主役になっている。
日常でふと見る景色から着想されていると思われる、変な短編は、読み手には逆に物語の元となった景色のほうを想起させるようで、過去に見た日常の風景と結びついて、読んでいてノスタルジックな気持ちになる。
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panpanyaワールドを堪能した。
今回も素敵な装丁。カバーを外すと外壁(いや、天井?それとも床?床下収納があるような)で、凸凹が感じられる。下に通風口があり、ここもちゃんと凸凹していて、ネジの頭が凹んでいるのも嬉しい。
生き物でないものが、生き物のように成長する話が面白い。
昔の漫才に「地下鉄はどこから入れたんでしょうね」というのがあったが、テトラポッドはどこから持ってきたんでしょうね、というのも確かにあるよな、と改めてpanpanyaさんの着想の素晴らしさを感じる。納得させられそうになる理論展開もいい。
コンビニのおにぎりのシールの研究は、かつてのカステラ風蒸しケーキ研究を思い起こさせる素晴らしさ。
panpanyaさんって、昭和にアイデンティティーを確立した世代の方(絶対手で描いてる)だと思っているけど、それ以上のことは想像できないのも魅力的。マンガを描いているとき以外は何をしているのか、気になる。
今回は新キャラ?も出ていた。
次回作も楽しみ。
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この作品の雰囲気をなんと表現すればいいのだろう?
日本の残して欲しい文化風土を切り取っているのかな?
日本だけにこだわっているわけではないですね。「ここはどこでしょうの旅」という短編では日本以外の国も登場していますね。このシリーズも好きです。
この作家さんの作品を書店で見かけたらきっと購入するのだろうなぁ。
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すごいゆっくりとじんわりと面白い。
panpanyaさんずっと気になっていたけど手を出していなくて、今回商店街という題名にひかれて購入してみた。
絵は素朴なんだけど描写が細かいところはとても細かくじっくりと眺めて読んだ。
内容は簡単にいうとシュールかな。でも現実的な部分もあり空想と現実がまじりあって読んでいると不思議な感じになる。でも空想っぽい世界観も読んでいるとこんなことあるんじゃない実際に、と思う部分もあって読後感が複雑で面白かった。題名にある「商店街のあゆみ」なんて、そっちかい!とがくってなったけど、なさそうだけどありそうと目の付け所に笑ってしまった。
ここはどこでしょうの旅⑥から⑩と漫画の間にあるpanpanyaさんのエッセイのような文章がとても面白くじっくりと読んだ。満足のいく読書だった(漫画だけど)。
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今回も面白かった 唯一無二の作風、癒しだ
ジオゲッサーというGoogleマップを使った位置当てゲームがあるけれど、あれも得意なんだろうな 「うるう町」は想像を越えるオチで特に良かった
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☆2.5 波風が立たない
いまだに知る人ぞ知る的なカルト人気を保有してゐる。しかし、知る人ぞ知るといふわりには有名だ。なぜか文藝界隈からもスポットライトが当ってゐる。小説家の後藤明生を読んでゐたが、まさに後藤明生と小島信夫みたいな、知る人ぞ知る漫画家といふ扱ひだ。
いまだにガロといはれてもゐる。
しかし初期の『足摺り水族館』とくらべると、ただの身辺雑記も増して、あきらかにガロから離れてゐる。ここも小島信夫的なかんじである。
周囲の人気はどうも私にはいまひとつだ。
今作の冒頭の家のなかの迷路ネタもドラえもんを思ひ出すし、『枕魚』以降、たいして作風が変ってない。さらに、初期より理窟ぽくなって、妙に建築用語や地理用語などを散りばめて衒学的ですらある。文章過多だし、どうもスンナリ読むわけにはいかない。シュールレアリスムはうすれ、作者の趣味性が前面に出たマンガである。そろそろ新しい挑戦に踏み込むべきなのかもしれない。
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相変わらずの独特な世界観。
漫画を読むというよりは、日常にあるものにそんな視点や想像があったのかと、アートに触れるような作品。
「うるう町」や「ビルの芽」という発想に驚き。
コンビニおにぎりのラベルの話で現実に戻りつつ、ラベルを剥がすための大手三社の傾向と対策で、結局見えてる世界の違いを感じた。
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相変わらず視点が面白すぎる。panpanya先生の描く物語って、やっぱり「変な夢」というイメージを連想させる。かつて「寝入りばなに見る夢」と表現されていた気がするけれども、まさにって言う感じ。明らかに夢なのに、夢の中ではそれが夢だと気づかない。当たり前のように受け入れている。あるいは、曖昧になった記憶。混濁した記憶。ナンバーガール、向井秀徳の歌詞に「記憶探しの旅ばかり しかしいつしかそれは妄想に変わっていく」という一節があるけど、それに近いかもしれない。小学生の頃の曖昧な思い出に輪郭をつけるような感覚。迷い線だらけの映像から、一本を選び取るような。そんな感じだ。
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■商店街のあゆみ(2023年11月)10冊目
家の家
ここはどこでしょうの旅6
蓋然
スーパーハウス
ここはどこでしょうの旅7
たのしい不動産
うるう町
正しいおにぎりの開け方
ここはどこでしょうの旅8
幕間
奇跡
ここはどこでしょうの旅9
ビルディング
ここはどこでしょうの旅10
累々漠々
商店街のあゆみ
(解題)
なんと10年目にして10冊目。
だからといって変に区切りをつけず日常生活。
そこがpanpanyaさん。
特に「ここはどこでしょうの旅」が回を重ねるごとにのびのびとしてくる。
個人的に好きなのは「ビルディング」の「ビルの芽」。
その発想。