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筒井長編では珍しく(?)、終局が破綻していない作品。スピード感が前作よりある(もっとも前作「家族八景」はオムニバスだけど)
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七瀬シリーズ『家族八景』に続く2作目。
正直微妙。インフレが激しくてついていけないんです。敵組織が軽すぎないかなぁ。後味の悪さも意図的なものだとは思うんだけど、個人的にバッドエンドが好きじゃない。
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初めて読んだのは高校生の頃、読書感想文で仕方なくって感じだったんだけど、当時衝撃を受けました。小説って面白いんだ!って。
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「家族八景」の続き。
家政婦をやめた七瀬のその後の人生といったところ。
七瀬と、七瀬以外の様々な超能力を持った人たちの人間模様が非常に面白いです。
「時をかける少女」ファンとしてはタイムトラベラーである藤子の存在が嬉しかったなあ。タイム・リープと平行世界の関係を綴った箇所もいかにも筒井らしくて良かった。
後味の非常に悪い作品ですが、むしろそういうのが好きな方には大変おすすめ
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エスパー少女七瀬三部作のまん中、なのだけれど、なぜか最初に出会ったのがこれだった。全部読み終えた今も、私にとっては一番好きな作品。たぶん、七瀬が初めて「家族」というものを得て、だからこその「酷」な部分と、わずかな希望を軸に話しが進んでいくからだと思う。1番目と3番目はなんか、家族っていうのがグロテスクにしか見えないんだよなー。私の読み込み不足かも知れないけど。でも、三部作を通して、超能力がゆえの深い絶望は変わらず、胸にぐいぐいと踏み込んできます。
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章が変わるたび、突拍子もない設定だなとは思うのだが(笑)、
それを抜きにしても、非常によくできた娯楽作品だと思う。
前作「家族八景」とはいささか趣向が違って、
いろんなタイプの超能力者を登場させているところも見どころか。
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テレパス七瀬シリーズ2作目。前作よりこちらの方が、同胞の存在や女性としての七瀬の成長、敵対組織との戦いなどエンタメの意味で楽しみどころが多いと思います。(前作は人間の暗い内面をこれでもかと見せ付けられるので、ある意味「逃避」としてより2作目の方に心惹かれるのかも…)それと同時に、前作より増して悲しい物語でもあります。
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家族八景の続編。
キャラクター自体は前作と共有していますが内容の志向性は全く異なります。前作が日常をいつもと違う視点で眺める志向を持つとしたら、今作はテレパスという超能力をもった主人公の、冒険物語です。
前作を読んでからなら、楽しめる作品だと思いました。
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すばらしかった。
人間の醜い部分を克明に観察した前作、家族八景の黒いノリを期待していたんだが、かなり方向性が違ったのに驚いた。
でも期待を裏切ってなおこれだけ満足させてくれるんだから、流石は筒井康隆だな、と。前作を踏襲することで生まれるマンネリズムを完璧に回避している。
何より超能力者たちの気高い生き方に惹かれた。特に恒夫にはかなり感情移入してしまったな。魅力的な描かれ方をしていた。他にも藤子とかへニーデ姫とか・・・。最高だった。
精神感応能力による人間の内心への言及、特に黒い部分の描写は全体に薄っぺらくなっていたが、それでも男どもの内心には笑えた。作者が有名なエロ親父だしな。GJというほかない。軽くあしらわれる結果も含めて(笑)
SFにお決まりの、もし実際に我々の世界でこれが存在したら、という空想。本作の設定はありがちな超能力の話ということもあり、想像がどんどん膨らんでいくのが楽しい。
テレパスとか恐ろしくて自分にほしいとは思わないけど、大事な人になら覗かれたい気もするな(笑)
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『家族八景』の続編。これはSFというよりホラーだと思う。それと、私にとって初めてのアンチ超能力小説でもある。
だって1970年代って、あのユリ・ゲラーの時代ですよ。スプーン曲げですよ。超能力って凄い! テレキネシスとかクレアヴォヤンスだとか、あげくにテレポートとか、超能力って凄い、あったらいいのに、憧れちゃうな、の中学生には、超能力者が謎の(それも政府っぽい)組織に『狩られる』というシナリオは余りにも衝撃的でした。しかも、この話、全然ハッピーエンドじゃないし!!(ネタバレごめんね)
この時初めて、世の中の小説には「めでたしめでたし」以外の結末もあるんだなと知りました。現実が厳しいことは知ってたけど、非現実でもあるんだね、こういうのって。
そんなわけでNHKのドラマは見ていません。NHKのことだから「めでたし」で終わるんだろうけど、もし終わらなかったら二、三ヶ月は悶々と引き摺りそうだし。
もしかしたら、作者の筒井氏もそんな悶々を何とかすべく続編「エディプスの恋人」を書いたんだろうか。ねえ?
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これが一番おもろい。筒井さんてば、ただのエロおやじかと思いきや頭いいんだねえと思いました(こら)SFって久しぶりだったなあ。
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家族八景はまだ現実離れしてないんだけど、これは普通にSFだった。テイストも違う。わたしは七瀬があんまり好きじゃない。
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家族八景の続編(?)の様なモノ。
前作が割と淡々としていたのに対し、コッチは派手だった。
アクションシーンとかその他ドキドキハラハラなシーンとかあって、映画を見ている感じだった。
ただ最後の悪の組織云々はちょっとチープな感じがしたけど、時間軸云々の話とかがやっぱり濃かった。
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ドラマ化されていたので原作を読んでみましたが、結末が・・・
SFで「能力を持つ」ということは主役になることで、それをつかって活躍するという良いイメージがありましたが、それを異質と捉え、悩むところなど、現実に置き換えればかえってリアルなのかなと思いました。この思い切りのよすぎる結末には不満がないわけではありませんが、出版されて何年経過してもドラマや漫画で取り上げられる魅力があります。
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初の筒井康隆作品。
読み始めるやなや、ぐいぐいとひっぱっていく展開で、最後まで走り抜ける感じだった。
何編かの章にわかれている中で本筋は繋がっているストーリー構成はやはりドラマのようであった。
SFにカテゴライズされているようだが、受け入れ難いところもなくすんなりと読めた。
友人に勧められた一冊。
内容に関しては、女の自分が知りたく無かったなーって感じるところも二点三点ありました。
男性作家が書いているぶん、なまなましいな・・・