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わたしが人の親になったときに、子どもと共有する本棚にそっと置いておきたい。
わたしの中のこどもへ、平易な言葉で、しっかり届いて、うなずいて、ほろっとして、背筋をしゃきっとさせられた。わたしのペースで、自分を認めながら、おとなになる。
※以下引用メモ※
いちばんだいじなことは、自分の中にいる泣き叫んでいる子どもを認めてあげることです。ないことにしないことです。そうすると心の中に空間が出来て、自分を大丈夫にしてくれるのです。…大人になるということは、つまりは、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。
自殺というのは、心の中に愛の貯金がなくなったときにするのだと私は思っています。愛というのは生易しい意味の愛ではなく、愛という名のエネルギーのことだと私は解釈しています。
人生の初めに親からたくさん愛をもらっていると貯金はなかなかなくなりませんが、そうでないとなにか困難なことがあったときに一気にエネルギーがなくなってしまいます。そこから這い上がるのは簡単なことではありません。…愛の貯金を人にも与え、自分が成長することを学ぶために、せっかく生まれてきたので、なくなった貯金をまた貯めていくためには、生きているしかないんです。しかもこの貯金のいいところは、与えることでも貯金がたまるということです。
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2018/03/05 読了
良くも悪くも吉本ばななの しんとした、淡々としたような文章で、やんわりと これからの人生について 語られている。 読んでてこころに凪が来るんだよなぁ。大衆文学とかばっかり読んでたから、久々に吉本ばなな読んだらあまりにペースが違うからなんだか戸惑い、☆2。エッセイだから読んだら久々物語の方が読みたくなった。
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2018.3月。
さらっと読んでしまいそうになるけど中はさらっとしてない。救われる人、楽になる人がたくさんいると思う。心の中の昔の自分に響く。なるほどなるほど。今だからそう思うのかもしれないけど。大人はこういう姿を子どもに見せていかなきゃいけないなあ。どーんと構えてオールオッケーって言ってあげたい。自分もまだまだですがそれでも大人だから。
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おとなになる、なったと感じる瞬間とは?そして人は何のために生きるのか、死ぬことや、家族のこと、母親との関係、子供たちへの想い、思春期って?
人生のあらゆる局面でたくさん経験して感じることとその意味を分かりやすく、優しい言葉で綴られている。自分の子供にも読めせたいし、迷った時に頼れる自分自身のバイブルになり得る良書。
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自分の価値観を愛すること。だけれども多様な価値観を認められる人でありたい。自分もはみ出すことがあるかもしれない、でもたしかに人に迷惑をかけたり危害を加えたりするわけじゃないなと、それを認めてくれる人がいると嬉しいと思う。自分の得意なことに頼ることはたしかに安心する。それでもそれは結果として自分の世界を狭めているんだなと。色々な人と出会い、いろいろなことに挑戦することはやはり大切。失敗してでも自分の人生に拡がりを持ち、自分で自分の道を愛して生きたい。
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プロフェッショナルの岩田さんの回を見て、推薦図書に選ばれていたため読んだ。
若い方(15歳ぐらい)の方をメインターゲットとしているが、悩みや迷いがある大人も読むとヒントが得られると思う。
いくつかのテーマはあるが、一貫したメッセージは「自分が感じることを大切に、大人になるのではなく自分になっていって欲しい」。
特に以下3つのメッセージが心に響いた。
①自分の感覚がとても大事。普通に振舞っていても何かから救われることなんてない。自分の感覚を本当に信じることができたなら、「普通のふり」も出来るし、自分が何が大切かきちんと言える様になる。
→これは「君たちはどう生きるか」でも同じことが書いてあった。「自分がどう思うか、どう感じるか」は本当に大切にしなければいけないと思う。
②10年後、20年後の私が今の私を見たら、今の私が10年前、20年前の自分に対して思う様に「もっとこうしていたら・・・」と思うはず。だから今出来ることは目一杯。これが未来の自分自身からの一番大切なメッセージ。
③「生きる」ということは「死んでない」ということ。死んでしまうとなにもかもがなくなる。
→楽しい食事が出来ること、友達と遊べること、全てのことに感謝することが大切。今日のニュースで電車の乗客同士の喧嘩が取り上げられていたが、自分本意の考えを持つ人が増えていることがこうしたことにつながっていると思う。
以上
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子どもに向けて書いてあるので大人にとってはとりたてて特別のことが書いてあるとは感じない。ただ、その漠然とした当たり前のことをちゃんと言葉で表現しているのは素晴らしいと思う。
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本の背表紙に「これから大人になる子どもたちへ向けたメッセージ」とありましたが、もうすぐ68歳になるおばさんのワタシにも、いちいちごもっとも!ほんとうにそうよねぇ!と思うことばかりが書いてありました。
ただ、我が身に返ってみて、15歳だったころの私がこれを読んだら(あまりに未熟すぎる15歳だったので)、ばななさんのおっしゃるかことがきちんと理解できたかどうか、、、
でも、でも、今はそうだ!って思えるから良しとしよう!
自分のことがあのころより好きになってきているしね。
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ちょっと疲れちゃってる子どもはもちろん、子を持つ親にもオススメの本です。合う合わないは分かれますけど、私の心にはジャストミートしました。
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八つの問いに、ばななさんが
自身の体験話を絡めて
答えてくれています。
私は特に第一問 大人になるってどんなこと?
この章が気に入っています。
子供時代というのは決して自由などではありません。
親や社会に守られた環境で
少ない選択肢から
経験や知識も乏しい中
自分で決めるという術を
身につけていかなければなりません。
それは楽な道ではありませんし
上手くその術を身につけられるとも限りません。
そこで必ず壁にぶち当り
悩み、苦しむ事になります。
そういう時にこの本の事を
思い出せたら、
いくらか楽になったり
冷静になるキッカケになるかもしれません。
私自身、十分大人ですが(年齢的に)
今抱えてる問題とどう向き合えば良いのか
そのヒントになりました。
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うすくって読みやすい。ほんと一瞬で読み終わる。でも結構ばななさんの個人の主観が入っているから全員に向けてのメッセージではないと思う。大人と子供の境目って厳密ではないけれど、何となく、あのことがあったから、、、みたいのはあるんだなとわかった。
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117頁~
得意なことに逃げると、得意が得意じゃなくなるし、楽しくなくなってしまう。
自分の得意な世界しか知らないと、悩み事があっても他の角度から見られないし、得意なことも先細りになる。
外に行くと自信を失うから、自分の得意な枠の中で安心していたいという思いが一層強くなる。依存して、自分を甘やかして、人生のバリエーションが少なくなるのはつまらない。
仕事と資格に逃避気味だからグサグサきたぁ...
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・自立とは親や兄弟姉妹に何も言わないで問題を解決したことがあること
・年上の人は偉いと簡単に思ってしまうと,いろいろなことがうんと楽になる.
・違和感を感じて身を守る事とオープンであることをを同時に心がける
・大人とは子供の自分をちゃんと抱えながら大人をいきること
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自立しなきゃ、大人にならなきゃと感じている20の私だけど、読む限りそう早くは大人になりきれないのが普通な気がする。だから自分はそこまで遅れてないんじゃないかと自分の中で勝手に考えている。
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再読でも心にすっと届きました。
柔らかい語り口が良いです。
友達のこと、年をとること…すぐに殺伐としてしまう心ですが、なんだか少しほぐれた感じです。
自立したときが大人になったとき。わたしはまだまだです。
でも、自分の得意な枠の中だけに閉じこもるのではなく、色々体験してバリエーションはもっと増やしていきたいです。その方が、きちんと生きているという気がします。
大人になるために、がんばります。