0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:1616yo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほぼ日でこの本を知り、読みました。ばななさんの作品をあまり読んでこなかった事から、正直それほど期待していなかったのですが…ひとつひとつの言葉に心が静まって、自分自身のままでよいのだと安心することができました。思いがけず、良い読書体験ができました。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さわきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
このフレーズに、ドキッとしました。私は、病気のせいにして正しいことをやってこなかった。後ろめたさを突っ込まれらたようです。病気の時にそばにいてくれる人。当たり前ではないこと。その人は、病院に付き合って何時間もまたされたり。その時間はきっと別のことに費やすことができたはず。当たり前ではないことを正しく理解していこうと。そんな風に思いました。
「自分」になろう
2015/09/02 07:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ちくまプリマー新書」は2005年1月に創刊された新書レーベルだが、吉本ばななのこの本は238巻めにあたる。
プリマーとは「初歩読本、入門書」という意味で中高生が初めて出会う新書として、これまでにも良書を刊行してきた。
今回はまさにこの新書の原点ともいえる題材で、これから大人になろうとする子どもたちに向けて、作家の吉本ばななが自身の家族環境とかも踏まえながら、正直に書き綴った内容になっている。
吉本が言いたいことは、たったひとつ、「大人になんかならなくっていい、ただ自分になってください」と、「まえがき」に書かれているのだから、大人になることに不安を感じている若い読者には安心して読み始めることができる。
何故なら、大人になるということは未知の領域だが、「自分」にならなれるかもしれない。だって、自分はずっと「自分」だったのだから。
でも、本当にそうだろうか。
実は「自分」になるということは、大人になることよりもずっと難しいことかもしれない。
吉本はこの本の中で8問の問いかけをしている。
「おとなになるってどんなこと?」に始まり、「勉強しなくちゃダメ?」「友だちって何?」「死んだらどうなるんだろう?」「生きることに意味があるの?」などだ。
大人だからといって、その問いにちゃんと答えられるわけではない。もし、うまく答えているとしたら、そういう答え方そのものが大人はマスターしていると思えばいい。
問いに答えるのは、「自分」なのだ。
この本でいえば、吉本ばななという人が「自分」の答えを語っていることになる。
「自分」になるというのは、そういうことだと思う。
誰かに教えてもらうことは悪いことではない。それが「自分」の中で咀嚼され、心の骨や肉になっていく。それが「自分」になるということではないだろうか。
「大人」というのは、ある程度の年を重ねれば、誰にでもなれる。けれど、「自分」になることは簡単ではない。
吉本ばななは易しいようで、かなり難しいことを求めているのだともいえる。その難しさにぶつかっていくことも、「大人」になる、「自分」になるということだ。
投稿元:
レビューを見る
おとなになるってどんなこと
他の人が自分にどれだけの時間を使ってくれているのか、気持ちをかけてくれてるのか
それが分かって、感謝できて、自分だけの世界じゃなくなること
そんな本質的なこと、でとどまれなくて
無理をして、いろんな役割に応えて、無理をして
また改めてこどもの自由さを取り戻していく
ハワイ島で感じたことと近いことが書いてあった
おとなになったからこそ、取り戻せる自由さ
自由さを忘れなければ、エネルギーはまた満ちていく
投稿元:
レビューを見る
誰かが自分のために生きている時間を割いてくれている。
そんな誰かが自分にはいる。
と理解できたら、大人の階段を数段飛ばしで昇ったような気持ちになりますよ。
投稿元:
レビューを見る
さっと1時間くらいで読めました。
ただ、もっとじっくりかけて噛み締めながら読んだ方がいいかもしれません。
最初の2章くらいは自分のなかにも府に落ちる部分が沢山ありました。
だけどまだ自分の中でもぼんやりとしてんかりにくい部分があって。
多分自分はその点について苦労したことがないんでしょうね。今まで壁にぶち当たってないからその点について深く考えたことがなくて輪郭線がぼんやりしてる。
簡単な言葉だからこそ意識しないとさらっと読み飛ばしちゃう。
ばななさんの本は実は読んだことがないのだけれど、ある種の孤独感が漂ってるのかなー。
一歩引いた目線で物事を捉えられる人なんだなあと感じました。
私も自立ってなんだろうって考えることがあって、ばななさんと同じ考えです。
経験値を増やしていって、自分で決断できるようになる。
誰にも、どこにも言い訳を作らない
そんな姿はかっこいいなぁって思うんです。
気づけば年齢だけ重ねていってる自分に、本当の意味での大人ってどんなだろうって考えさせてくれる
楔になってくれる本です。
投稿元:
レビューを見る
新書版だけれど、ページの下3分の1は挿絵スペースで行間もたっぷりしていて、気楽に読み終えられる。
全体を貫くメッセージをひとことにまとめると「大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください」(まえがきより)
勉強、友だち、「普通」、死、年をとること、生きることの意味など、自分が子ども〜若かったときの経験をふりかえりながら語られる、お説教や叱咤激励ではなく、ちょっと安心させてくれるお守りのようなメッセージ。
学校がおもしろくない、周りからはみ出しちゃう、ちゃんと大人になれるか心配…そういったタイプの子どもにとって励みになりそうな内容。自殺が近づいてきたらどうしたらいいか、ということまで書いてあって、ほんとにお守り代わりに子どもの手の届くところにいつもおいておきたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
大阪から単身赴任先の関東に帰る新幹線に。週刊ダイアモンドのマイナンバー特集と迷ったけど、疲れそうなのでこの本をチョイス。
著者が自分の体験に基づいて、「おとなになるってこういうことだよね。」と緩く記述していく。
自分を支えてくれている周囲の人に感謝することができた時、おとなになったと実感したと著者は言っている。子どもにはこれが出来ない。自分も反省してみるけど、30歳にもなって微妙だと思った。
また、生きる上で重要なエネルギーを「愛」と表現しており、幼少期に両親が子どもに向ける「愛」尽きないもは、その子の大事な財産になると言っている。「愛」は貯金でき、しかも与える方にも貯まる。
「大きな木」という絵本があって、木がある少年に尽くし、木には何も残らなくなるって話だけど、実は木からしても少年に与えることで生きるエネルギーを貰っていたのかもしれない。
もうすぐ子どもが生まれる。いい本を読んだ。
投稿元:
レビューを見る
自分をチューニングするための、「これを読むとフラットになれる」っていう本を持っておくことの大切さ。
辛かったことは辛かったこととして、そこをひっくるめた上での自分なんだよなぁ、、と電車で泣きそうになりながら思うのでした。
引用した文は強い実感(共感)から響いた言葉たち。
読み返したら変わっていったりするのだろうか、そのときどきで響く言葉が?
投稿元:
レビューを見る
大人になるとかんじた瞬間や、エピソードが短い文章の中に、ギュっと凝縮れていた。
読みやすいけれどあとになってからジワジワ心にしみてきました。
投稿元:
レビューを見る
例えば、介護の仕事が得意で、自分は高齢者のお世話については群を抜いていて、周りの人望も厚いという人がいるとします。その人に「私生活はどうなの?」と聞いた時に、仕事が充実していて忙しいし、私にはおじいさんおばあさんがいるからいいのだと。結局、何かひとつのことに特化した人というのは、応用がきかなくなってしまうんです。極端なことを言うと、おじいさんおばあさんとは楽しく話せるけれど、同世代の異性とは口がきけないとか。(p.118)
投稿元:
レビューを見る
辛いことは必ず自分の土台になる。
はみだしてしまうからこそ、どんどん突き進めるし、極められる。
自分の将来にとって必要な勉強だったら、自分で面白く学べるように工夫をしなくてはいけない。
投稿元:
レビューを見る
「読んだら自分をとり戻せるお守りのような本を作りたかった」と著者の言葉通り、私にとってお守りのような本になりました。ばななさんの優しい言葉がすっと心に入ってきて、自分だったらこの場合どうだろう?と考えたり、自分と向き合うことができる本です。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りた本。
子供にも読めるように(たぶん)文字が大きくて、少ないので、あっという間に読み終わりました。
子供にどうかと思って借りた本でしたが、結局子供は読まず、自分だけで読みました。
しかし、今の自分にはあまり心に響いてきませんでした。
子供には響いたかもしれね。
だから余計に子供に紹介出来なかったことを残念に思います。
投稿元:
レビューを見る
2015年の39冊目です。
「大人にならなくてもいい、自分になれれば」と書かれています。これを読んだ若者が、何か確信めいたものを手に入れれれるのかは、私にはもうわかりません。
とても大切なことが書かれているような気もするし、何か腑に落ちないと感じる気持ちもある。
著者のように「大人になった瞬間」が自覚できている人には、その意味が分かるのかもしれません。
自分を振り返ってみても、昔に比べて、忍耐強くなったし、つまらないことをしなくなった。
これは、大人になったと捉えることも長い人生の中の後半期ではあるかもしれないが、老いたということかもしれない。