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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編連作のスタイルの物語を
きれいに幕引きしようとすると
どうしてもこういう感じにはなるかな、という1冊。
間延びしていないところはよかった。
それにしてもよくできた話すぎる。
せめてそのよくできた加減にも暗号の要素があれば
もう少し素直に読めた気はするけれど。
叙述トリックは暗号に含まれるのかな。
偶然と必然の線引きは
フィクションだからこそもう少し厳密にした方が没入感がある。個人的に。
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まず本の分厚さに驚いて、次に妹さんの事件が一応解決したことに驚いた。
その動機の身勝手さというか、あまりの軽さにも。
もっと大きくて重い動機があったのかと思いきや……嘘だろ、おいという。
今回も様々な事件と暗号解きが登場。
共通しているのは、それぞれに今回登場したキリヤ君にとっては「ラスボス」とも呼べる存在が関わっていたことと、綺麗に解決すると見せかけて胸糞悪い方向性に変質した点。
そういう二段構えは心臓に悪い。
そんな中でも本人たちの自覚ないところで外堀を埋められつつあるキリヤくんと光莉。
関係性が一気に加速しましたなあ。
光莉さんの着地点がまさかの「姉弟」で、キリヤ君と一緒に「は?」という声が出ましたが。
二人の仲のいい(?)やり取りが、今回の話の癒し枠だった気がする。
光莉さん、猪突猛進で命の危機にさらされることもあるけど、本人が本当に嫌がるところまでは踏み込まないところが好きなんだよなあ。
一線の引き方をちゃんと見極めているというか。
ちゃんと引くときには引ける子です。
ただ本当に命は大切に。
キリヤ君の心労がやばいことになりますので。
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妹さんの考え方が好き。
んでもって自分の事をよく分かってる。
こんな子が身近におって早くに亡くなったら恨んでしまうな。
ピアノの先生、怪しいなぁって思ってたらただのピアノ過激派みたいな人だった。
幽霊は殴れないから怖いっていう脳筋は結構好き。
土方さんは進み方を間違えてしまった感じ。
それはとんでもない間違いだけども。許されてはいけない。
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おぉ…ヒナタちゃんの件が、こんな形で解決するとは。こんな理不尽な理由で殺されてしまって、なんてやるせない。
光莉がほんといいやつ。
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短編かと思いきや連作で、どんどん怪しい人がでてくるので一気に読めました。
暗号も面白くて、解説もわかりやすいです。
ヒナタちゃんの事件自体はとてもやるせない感じです。
ひと段落してしまいましたが、まだまだ続きそうで楽しみです。