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良くある噂。
高校までは目立たず地味だったあの子が短大から派手になって、男関係も色々と…
そんな噂になっているのが、糸井美幸という女である。
見た目美人ではないが、体つきが男受けするらしい。
金持ちばかりを狙い愛人になっているという。
しかし、黒い噂も。
最初は良くある話と思っていたが、それだけでは済まされない状況になってくる。
だけど、それがまた面白いのである。
ぜひ、続編を希望。
2017.11.8
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面白くて一気に読んでしまったが、途中で女は消えてしまい、消化不良で終わってしまった。もう一捻り欲しかった。
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小さな地方都市で次第にさまざまな噂を囁かれるようになる女、美幸。
高校までは地味で目立たない女だったのに、短大に通う頃から色気と知恵、豪胆な性格を身につけ、男を利用しながらのしあがっていく。
彼女と関わった男女(彼らはあくまでも目撃者だ)の目線で語られる連作短編の体裁。
語り手たちが美幸に舌を巻き、自分の退屈した日常に引き比べながら、どこか小さな町での事件簿を楽しんでいるかのようなトーンなのが面白い。
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ワールド前回。バタフライ効果を感じさせる短編集。複数の視点からみつめる「噂の女」に引き込まれていくが、いつもあと一歩のところで物語が終わってしまう。寸止め感もまた一興。
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完結しないそれぞれのお話を紡いで浮かび上がる糸井美幸の像。悪女、小悪魔らしさは散りばめられているが、物語の最後まで美幸はあくまで「噂の女」のまま。
もやっとした余韻を残す結末もまた良い。
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美幸を語る人達の話に、引き込まれて読了。最後はさら〜っと終わってしまい、色々気になる…すっきりしなかったけれど、物語を終えて以降の気になるところを読者に想像させる奥田英朗。一切出てこない美幸の心情を読者に考えさせる奥田英朗。なるほど〜。
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各章で様々な人物が糸井について語るも、本人は一切語り手とならない。
まさに読み手にとっても「噂の女」でしかない。
短大時代に変貌を遂げた心境の変化を知りたかったり、終わり方もすっきりしないけど。
とにかくスゴイ女なんだと曖昧なままにさせるのが狙いだったのだと思う。
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あらすじ(背表紙)
「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい―。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント!
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怖い~、でも次はどうなるのかどんどん読みたくなります。
リアルでも、こうしてのし上がっていく女はいそうだな。
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少しだけ読むつもりが一気読み。様々な立場の人達から見た悪女・美幸。男を虜にする魅力を持ち まだ20代という若さなのに自分の欲しいものが明確で、そのしたたかさに恐ろしさよりもお見事!と思う気持ちのほうが大きい。
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最初は連作と思わなかったのでなんて尻切れトンボ何だと思ったけど、すべて同じ噂の女を中心とした連作集だったが、ただし、女は登場するもののあくまでも脇役でなおかつその心情は明かされず、あくまでもタイトル通り噂の女として立ち回り、最後までうやむやに終わる。それが作者の狙いなのかもしれないが読者としては若干、もやもやしてしまうので、またそれが作者の狙いなのだろう。それにしても具体的に岐阜という地名を出して、その地域社会の馴れ合いの酷さをあまりに強調するので岐阜の読者には少々辛いだろう。
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地方都市で生まれ育った悪女糸井美幸、中古車屋の事務員時から色々と汚い噂に上がる女性でどんどん成り上がる。土建屋の社長、不動産屋の隠居爺さんを噂で殺し、汚れた県議会議員の隠し口座から金を引き抜きトンズラする。女の武器を存分に活かし男を渡り歩く強い生き方は、ある意味爽快、確信には触れず噂の話で進む内容もある意味斬新。
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初めて読むタイプ。主人公の女、糸井美幸の周りにいる人物の視点で描かれてる物語で、エピソード事にどんどん美幸が事務員から玉の輿婚、高級クラブのママとのし上がっていってた。
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一気に読んだ。一人の女の人を取り巻く人々との事柄が短編になっている。その女が中心ではないけれど、すべてに絡んでいて、それらの事柄がすごくリアル。だから面白かった。自分の周りでもありそうな話が、後半、まさかサスペンス要素を含んでくるとは思わなかった。
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嫌な女の話なのに何故か爽快感も。
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「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚を成し遂げ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまといーー。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテイメント!